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選ばなくてもいい選択肢で悩むこともある
天気予報の記号は、一日の流れを決める指針となるだろう大事な情報だ。
その記号が晴れを示していたなら、何の憂いもなく外出することができるし。雨を示していたならば、濡れることにうんざりする可能性が頭を過ぎって気分が下がることは間違いない。
ただ、いろんな意味で一番対応に困るのは、その記号が曇りを示したときである。
……今日はどっちだろうなぁ。
ここ最近、雨が続いていて洗濯物が溜まっている。わずかであっても外に干せる機会があるのならば、ものにしておきたいところではあるのだが、外出が控えている今日この日に洗濯物を外に干してしまうと、雨が降ったときに取り返しのつかないことになるのは間違いない。
……さて、どうしたものか。
出なければならない時間は迫っている。一日の趨勢を決める選択をどうするべきか、悩む時間はそう多くはなかった。




