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反面教師にしておきたいこと


 悪魔とは、人間にとって都合の悪いものを擬人化したものである。

 要は妄想の産物であるわけだが。現実は小説より奇なりという言葉が示すように、想像の内容にある程度あてはまる存在というものが実際に居る場合もなくはない。

 たとえ提示した契約の内容に従って杓子定規な対応しているだけであったとしても、その対応内容が気に食わないのなら――自分にとって都合の悪いことだからと文句を垂れるのが人間というものなのだから、そりゃあ悪魔と呼ばれる人間が多く居たはずである。

 なんなら、そこらに生えているだけの草花だって見た目が悪けりゃ気分が悪くなる。だから悪魔の花だってな扱いをすることだってあるだろう。

 ……アホ臭い話だよなぁ。

 でも、だいたいの人間はそんなものなのだろうと思う。

 都合の悪いことは嫌なことなのだから、拒絶反応を示す。それはある意味で自然なことなのだろう。

 ただ、今目の前にいる――こちらが制度に則った対応をしただけなのに、その対応に対して怒鳴り続けているような人間の様が上等かと言われれば、答えは否である。

 ……自分もこうならないように気をつけよう。

 そしてそんな言葉を自分に言い聞かせるように思い浮かべながら、作り笑顔を貼り付けて受け答えを始めることにした。

 

お題:草花、悪魔、定規

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