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想定外の出来事には何だって慌てるものである


 晴れた空の下で、暖かい日差しを浴びながらまどろむのは最高の贅沢だ。

 しかも、今日は偶然見つけた最高の寝床がある。体の動きに合わせてゆらゆらと揺れるこの場所を見つけられたのは僥倖だった。これからもここに来ようと強く思った。

 くぁ、とあくびをしながら丸くなる。うとうととまぶたを落とす。

「……ちょ、マジか。ああもう、邪魔だからあっちいきな! 使うから!!」

 そしてちょうどよく眠りに落ちそうになったその瞬間に、天地がひっくり返って目が覚めた。



 

 にぎゃあ! と悲鳴をあげた後で、ヘルメットの中で気持ち良さそうに寝ていた野良猫がすたこらさっさと逃げていった。

 ちらっとこちらに飛んできた視線が非常に恨めしそうに見えたのは気のせいではないのだろう。気持ちよく寝ていたところをたたき起こされれば人間だってそうなるのだ。猫だってそうなるのだろう。考えるまでもなく当たり前の話であった。

 とは言え、今は急いでいるので構っている暇はない。

 ……まさか寝過ごすとは!

 今日は人と会う約束があった。しかし、約束した時間はとうに過ぎている。起きて時間を認識した直後に連絡をすぐに入れたし、相手からはそういうこともあると言って貰えたけれども、それは急がない理由にはならない。

 ……汚れてないよな? 大丈夫そうか??

 そんなことを考えながらヘルメットを被り、バイクに跨ってエンジンをかける。

 ……慌てず急がず安全に。でも最速で!

 そして自分に言い聞かせるようにそんな言葉を思い浮かべつつ、アクセルを回して発進した。



お題:晴れ、宿無し、ヘルメット

宿無しの猫=野良猫でお題を処理しました。


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