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文章は書けたけど話にはならなかった、という内容


 人の夢と書いて儚いと読む。

 この文句を最初に思いついたひとは、本当に頭が良かったのだろう。後世の人間がどれだけ頭を悩ませたって、これ以上の冗句はそうそう出まい。

 なにせこれは、ぐうの音も出ないほどの正論だからだ。都合の良い言葉を並べ立てて、その枠で作った中にある甘い思い込みをこそ夢というのであれば是非もない。

 咲き誇る花は綺麗なものだが、それを維持するには手間がかかるように。物事とは苦労と成果が一組になって出来上がっているものだ。

 しかし、だいたいの人間はその成果だけを享受したいと夢見ている。

 だからこそ、そんな風にうまい部分だけを頂こうとする甘い認識を愚かしいと揶揄するこのフレーズには、感動すら覚えるのである。


お題:花、夢、枠




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