ひとりぼっちのカレー攻略
帰ってきました。
ふう。なんとかバレずに現代に帰って来れた。捕まったらめんどくさいからなぁ。罰金も高いし。
さてさて、ではこれから念願の読書ターイム! っと、丁度いいところに昔ながらの喫茶店があるじゃないですか。ここでお昼ご飯でも食べながら読書と洒落込もう。
カランコロン♪
ドアを開けるとベルが鳴る。もう平成もおわろうとしているのに昭和だな。奥からオーガじゃなくておばちゃんがやってきてお水とメニューを置いて行く。
う〜ん。じゃあカレーにするか。
「すいませーん。このカレーとサラダのセットをお願いします」
おばちゃんの接近を許さないように間髪入れず注文する。
手をあげるおばちゃん。オーダーは通ったようだ。これで料理が出てくるまではゆっくり読書できる。
まずは3巻から。
俺のラノベの読み方は、まず内カバーとカバー裏を確認する。念のためだ。ここにSSが隠れていたりするのだ。真っ白なカバー裏を確認した後は、じっくり表紙と裏表紙、巻頭のカラー絵を眺める。3巻は、副Bとスライムさんだな。あと尾行っ娘とビッチーズか。コミカライズでビッチリーダー以外のビッチのキャラが立ったからかな、想定の範囲内だ。スライムさんまでは行かないってセンセは書いてたけど、やっぱり迷宮を削っていれたのかな?
次は挿絵のチェックだ。脳内のWeb版と照らしあわせて照合。これはあのシーンかな?とか考えながらざっと見る。エロい絵があればじっくり眺める。当然だ。
そしてやっと本文へ。うんうん、やっぱり誤字センセの本はこうでないと。
「カレーとサラダお待たせしました」
おばちゃんがカレーを持ってきた。仕方ない。一時中断だ。本を汚すなんてもっての他だからなぁ。そこで本に挟もうと思って栞を見た。
「あー、これ茸ペナント型の栞じゃん」
なんてこった。まさか、こんなサプライズを用意してくるとは。やるなOVL。小さいけど、紙製だけど、まさしくペナント。読み終わったら部屋に飾れって事だな。
・・・いかんいかん。トリップしてしまった。先ずは目の前のカレーを攻略しよう。
この物語は「ふぃ、ふぃ、、、ふぇくしょん」です(ズルズル)