ドンブラーの血は争えない
う〜ん。やっぱり「ひとりぼっち」のコミックは見当たらない。売り切れかもしれない。あとで店員さんに聞いてみよう。
まだ続巻の気になるコミックがあり後ろ髪を引かれるが目的を忘れたわけではない。改めてラノベコーナーへ。
OVLの新刊は。。。。おっ。見つけた。3巻、4巻と、5巻もあるやんけ。10巻は流石に無理だったか。でも、ちゃんと仕事したじゃん。あんなに丸投げ丸投げ言ってたのに見直したよ。
どれどれ、、、、、えっ?
ええっ!
ええーーーーーーっ!!!!
手に取った最新刊の帯には大きく書かれた「アニメ化決定!」の文字。
「な、なんやてー」
どこかのパン漫画のモブのような台詞を叫んでしまった。周りから白い目でで見られているような。。。
「ちょ、俺は悪くないんだよ」
想像だにしない事態にどうしたらよいものかわからずそれ以上の言葉が出ない。そうだ!こういうときの台詞は決まっていた。
「姉さん、事件です」
いや、俺、姉いないし。。。。
それにしてもガルムの編集は優秀だって言ってたからなぁ。ムチャシヤガッテ。。。
放心状態のまま布教用と保管用を併せて3冊ずつ手にとりレジに並ぶ。
「先頭の方どうぞ〜」
呼ばれたのでレジに向かう。おっ!
結構綺麗なお姉さん、当たりだ、いやっふう。
「スミマセン、これのコミカライズの単行本ってないですかね?」
「少々お待ちください」
レジを離れてお姉さんが行ってしまう。こんなことなら先に精算を済ましてしまえばよかった。
お姉さんがおっさんを呼んできた。おっさん要らんのに。
「お待たせして申し訳ありません。こちらへどうぞ。。。。」
おっさんに連れられてコミックコーナーに逆戻りだ。おっさんに軽く殺意が芽生えるがガマンガマン。美人の奥さんと娘でもいるなら話は別だが、今はコミックの入手が優先だ。
と、あれ?コミックコーナー通り過ぎたよ?
この物語はフィクションです。