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異世界に転職しました  作者: Aries
第5章
99/202

2日目

 



 翌朝から迷いの森に突入した


 朝比奈の式神の斥候のおかげでさほど迷う事なく進めているのが有難い


 迷いの森に生えてる植物は毒や麻痺などの効果があるものが多く、迂闊に触ると動けなくなる


 主な魔物はミノタウルス、トレント、ピクシー、虫系だ


 Bランクの魔物なので結構強い


 今のところ難なく倒せてるけど


 ただなぁ


 ミノタウルス1頭倒すのにそこまでせんでも…というくらいのオーバーキルだ


 そのどでかい音に寄ってきたキラービーを駆除しながらため息をついた


「おい、もう少し静かに倒せないのか?せっかく朝比奈が魔物の少ない道を選んでくれてるのに、音に惹かれて魔物が寄って来る。」


「はぁ?なんだよ、荷物持ちのくせに偉そうに。」


「寄って来たらまた狩ればよくね?」


「ありがたくレベル上げすると良いです〜。」


 こいつら気配感知のスキル使ってないのか?


 囲まれたらどうすんだよ


「まぁまぁ。先輩も斉藤君も落ち着いて。体力温存にもなるし静かに進みましょーよ。」


「まぁ…楪さんがそういうなら。」


 小林はやれやれという顔で肩を竦めた


「ごめんね斉藤君。私が足手まといになっちゃってるせいで。」


「み、水瀬さんは足手まといなんかじゃないよ!こっちこそペース早過ぎたみたいで、気づかなくてごめん。」


 斉藤はどもり過ぎ


 女子に免疫ないわけじゃ無かろうに


 全く


 どっちが足手まといなんだか…


「総ちゃん、もっと言い方があるでしょ。あんな揉めるようなこと…。」


「いや、あいつらが大きな音立てるせいで引き剥がせるもんが引き剥がせねぇんだよ。」


「?」


「たぶんケイリーだと思うけど、ついてきてるんだ。」


「あー。まぁ彼女言って聞くようなタイプじゃないからね。しょうがないよ。付き合わされてる巫女や聖騎士達の事が心配なんだろうけど、今は人の事より自分の心配したほうがいいと思うよ。僕らも余裕あるわけじゃないし。」


「まぁそうだな。自己責任の範疇だろ。今晩あたりには諦めてくれるだろうさ。」


 たぶんな



 その後は静かに進んだ


 先頭は朝比奈の式神


 その後に斉藤、小林


 真ん中は女子4人


 最後が俺と陽介


 小林は丁寧に小枝を払いながら進んでくれるのでありがたいが、進んだ方向がわかってしまう


 中々後ろが引き剥がせなかったが、陽介が植物魔法で痕跡を消したのでなんとか距離を稼げたようだ


 相変わらず器用なヤツだ


 途中、珍しい薬草や木の実なんかを採取したそうにしてたのが笑えた


 今日の寝床は昨日のうちに見つけた洞窟


 洞窟といっても奥行きはそんなになく、せいぜい3〜4メートル


 入り口は屈まないと通れないが、入ると結構高さがある


 8人だとちょっと手狭だけど野ざらしよりマシだ


 拠点が決まったら各々自由行動となった


 斉藤と小林は狩に出かけた


 女子4人は女の話があると言い、俺と陽介は追い出されたので散策することにした


 朝比奈の結界があるから見張りはいらなそうだな


 まだ日が高いから晩飯の支度には早いし丁度良かった


 しばらく歩いてキノコや木の実を採取して久しぶりの自由を楽しんだ


 薪がわりの木の枝を拾いながらトレントの群れ?を片付けていたらエルダートレントに出くわした


 鑑定スキル持ちの俺たちには普通の木との違いなんてすぐわかるし


 そもそも気配感知を常にしていたらわかる


 中々手応えのあるやつだった


 エルダートレントの素材は魔法使いのロッドに使用するととても良い武器になる


 また、錬金術の媒体としても優れてるそうだ


 エルダートレントには実もなってたので、これは水瀬に入れといてもらおう


 果物は冷蔵庫がいいだろ


 大まかに枝を落として木の実を採取


 本体は幹がマンホールくらいある大木だし、流石に全部は入らないんじゃないかと思ったけど、陽介の収納にはまだ多少の余裕があるらしい


 羨ましいぜ収納スキル


 俺も欲しい


 何だかんだで時間が結構経ってしまった


 急いで帰ろうとしたら陽介が


「たぶんお風呂に入ってるだろうからもう少し待ってから帰ろう。」


 …


「は?」


 何言ってるか理解するのに時間がかかってしまったが、風呂?


 こんなとこでか?


 ってゆーかもう2時間くらいは経ってるぞ?


 念のためって何だ?





総一郎ラッキースケベならずw

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