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異世界に転職しました  作者: Aries
第5章
96/202

決戦前夜

いつも読んで頂きありがとうございます(^^)

ブクマが気づくと200件になっていてとても嬉しいです!

執筆は遅いですが、頑張りますのでこれから是非もよろしくお願いします╰(*´︶`*)╯♡


95話の題名は変更させて頂いてます。


叶目線に戻ります。

 





 聖国に来てから2ヶ月くらい経った


 ついに明日聖域へ突入する


 姫巫女達の誰が付いていくかは揉めに揉めた


 本来なら、異世界人の勇者は1人か2人


 連れとして聖女とこの世界の英雄、又は賢者の4人のパーティを組むのがベスト


 だが、今回は勇者が多数いる


 しかも聖女は盲目で、移動が困難


 聖女の代わりを姫巫女が務めると言う話も出たが、アイリス様の一声で水瀬が代役を務めることとなってしまった


 俺もそのサポートで同行するはめに…


 ケイシーは大激怒だった


 当然のように自分が付いていくと言って聞かなかった


 彼女のレベルは15前後だし、剣術は俺に全然勝てない


 聖魔法もまぁ水瀬とあまり変わらない


 水瀬はいつのまにか上級の聖魔法も使えるようになった


 今のところ斉藤、飯田、水瀬、陽介の烈火チームと


 小林、朝比奈、楪、俺の疾風チームに分かれて連携を試してる


 勇者をまとめるより、個々の戦力が高いので分散させた方がいいと言う判断だ


 メンバーは色々変えてみて試してみたが、そもそも斉藤と小林が練習したがらないので連携はイマイチ


 俺は赤組、緑組って呼んでる


 赤組はパワー重視、緑組はスピード重視で組まれてる


 何で赤と緑なのかというと、斉藤が最近巷で『烈火の獅子』小林が『疾風の双剣』と呼ばれ、属性を表す炎の赤と、風の緑のアイテムを身に付けるようになったから


 俺たちが勉強してる間に、ワイバーンを単騎で倒し派手に凱旋したらしい


 因みに飯田は『氷晶の妖精』


 どこにいくんだ?って感じのフリフリ、水色の服を着てアニメの魔女っ子みたいだ


 なんだかなぁ


 二つ名ってやつか…


 ダサくないか?


 本人たちは嬉しそうだけど、俺はごめんだな


 結局は8人で挑む


 ケイリーは聖騎士を引き連れて、別部隊でついてくるみたいだ


 プリシラが迷惑そうに話していた


 試練は今までの情報だと、だいたい自分と同じくらいのレベルの敵が出るらしい


 パーティで挑めば平均レベル


 だから陽介たちもレベル下げ要因で同行する


 斉藤は両手剣での火力が大きく、火属性の魔法も何発かいける


 攻撃も重く、1発当たればでかい


 小林は双剣でのスピード重視、風属性の魔法と絡めて敵の体力を削ぐ


 スピードと機動力で鎌鼬とカウンターを仕掛ける


 火と風という相性の良い属性を使いうまく合わせているようだ


 飯田は豊富な魔力と詠唱破棄による魔法の連打でトドメを刺す


 朝比奈は多重結界や付与、闇魔法を使い支援し、片手間に魔法攻撃も可能


 戦闘時以外は式神による警戒も怠らない


 うん


 ワンマンな所はあるけど、あいつらだけで組んでもなかなかいいチームなんじゃないか?


 楪は固有スキルを前面に出す戦いはしてないので、全力がわからないが、剣に魔法を乗せることができるみたいで、隠匿を上手く使いながら攻撃してる


 スピードもあるし、魔法剣士は火力とスピードのバランスが良く、1人で難なくこなしてるように見える


 水瀬は相変わらずどんくさいけど、聖魔法はピカイチで、欠損部位の治療も難なくこなす


 攻撃魔法も使えるが、魔力温存のためかあまり見たことがない


 近づいた敵はメイスで殴り倒してる


 陽介は土魔法を使い盾役と、火属性の攻撃魔法を少々


 他には金属操作で作った鉄の矢をボウガンで飛ばしての攻撃


 こっそり銃を作ってやがった


 音がうるさいので魔物が寄ってくるのと、銃がない世界に銃を持ち込む背徳感がありお披露目には至ってない


 俺は聖騎士として盾役とバフかけながらの防御、支援


 回復も中級までなら行けるし、剣術も割とイケる攻守バランス良い方だと思う


 自己評価だが


 斉藤、小林、楪、俺は前衛、陽介、水瀬、朝比奈、飯田が後衛


 誰が指示出すかで揉めそうなところが不安要因だな


 俺は遠足の前ににた高揚感を覚え、自嘲した


 目をつぶっていても中々寝付けない


 試練を終えたら何が起こるのか?


 女神とやらが本当にいるなら、帰る方法を聞かないとな


 神様なんて信じてないけど、現状はいてくれないと困る


 帰る方法の手がかりが全くないからな


 他の奴らがどう思ってるかは知らんが、俺は帰りたい


 この世界の戦争に巻き込まれるのなんて真っ平ごめんだし、彼らの未来を背負う気なんてさらさらない


 自分のことは自分でなんとかしてくれ、と思う


 まぁ何にしろ『試練の地』とやらに行けばこの状況は少し改善するはずだ




 叶は色々考えるうちに寝てしまっていた


 決戦前夜の夜は更けていった





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