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異世界に転職しました  作者: Aries
第5章
94/202

山岳地帯

 




 光輝の女好きにも程がある


 フィアンセがいる女の子のバージンを取るとか鬼畜すぎるって


 初めては好きな人とって女の子は多いんだから、流石にちょっと口説いて惚れさせてからにすれば良いのにな


 その点、俺はスマートに人妻食い


 やってみたかったんだよね〜


 30オーバーの女は初めてだったけど結構良い感じ


 慣れてる分スムーズにコトが進む


 まぁ異世界だとほぼ、初めての男が旦那なわけだけどさ


 光輝は初物食い好きみたいだけど、俺は初めてっ娘は面倒くさいからあんまし好きじゃない


 何でこんなことしたかって?


 もちろん姫様のためだよ


 街の代表は帳簿をごまかして税金の横領してるって言ってたからね


 ペナルティってやつさ


 一応この街もブリリアント王国の一部だからね


 蓄えも殆ど王国に送るようにしたから帰ったら褒めてくれるだろう


 楽しみだ


 少し残したのは俺の優しさね!


 さてと、ドラゴンを狩ってとっとと帰ろう



 …


 小林は自分のことを棚に上げて斉藤のことをそう評価した


 2人は今、この世界で1番の山岳地帯へやってきている


 ブリリアント王国側にある街トリーヒル


 鍛治などの金属加工を主とした小規模の街だ


 本来ならもっと栄えても良いのだが、貴金属は取れば取るほど中央に運ばれ、自分たちで使う分を差し引くと、他所へ輸出させる分はほとんどない


 小林は税金の横領を指摘していたが、決して街の代表が個人的に使うために行ったわけではなく、重税に苦しむ人々のために取った処置だった


 山岳地帯の奥地は煉獄の頂(パーガトリーピーク)と呼ばれる迷宮(ダンジョン)


 ドラゴンの住処でもある


 弱者を寄せ付けない大山岳地帯であるが、裾野は広く、それほど険しくない所も多い


 岩山からは貴金属が豊富に取れるため、採掘者は後を絶たない


 ハイリスクハイリターン


 もし、希少金属(レアメタル)を持ち帰ることができたなら、一攫千金も夢ではないのだ


 冒険者も多く活動しているが、ブリリアント王国側の入り口を使うものは最近少なくなった


 冒険者(かれら)なりにブリリアント王国の危うさを感じ取っているのだろう



「今回はお忍びだから皆さん名前呼びでお願いしますね〜。」


「「「「はい!」」」」


「一時的にでもお2人のパーティに入れて頂けるなんてとても光栄でございます。」


「姫巫女様には及びませんが誠心誠意努めさせて頂きます。」


「おう。よろしくな!」


 2人のお供はブリリアント王国から宮廷魔術師団のハンナとソラ


 西の教主の部下のシスターキャロルとナージャ、ポーター代わりの聖騎士パドメとティジャ


 斉藤と小林は別に2人で行っても良かったのだが、2人は収納魔法も使えないし、荷物を持って移動しサバイバルするのが面倒だった為同行を許可することにした


 それに今回は討伐だけでなく、見たこともない鉱物の採掘も頼まれているので、面倒ごとは全て任せて自分のやりたいことに集中したかった


 何よりパーティ全員が可愛い女の子だったのが決めてだった


 王子の近衛騎士ルドルフの部下、バートンとノックルも護衛兼御者代わりいたが、完全にオマケ扱い


 8人はまず第1採掘ポイントまで行き、そこに無ければ山頂を迂回しながら山を1つ越えて、第2採掘ポイントに向かう


 その途中に竜種がいれば討伐


 消耗具合を見て帰還か続行か考える


 1週間程の日程となっている


 まるでちょっとそこまで遠足に行くかのような気軽さで出発した彼らの、周りの目を気にせず女の子達と騒いでる様子は、冒険者達を不快にさせていた


 現在この一帯では地龍の目撃情報もあり、冒険者達はピリピリしていたのだ


 斉藤は気づいていたが優越感からか無視


 小林は逆に煽るような行動をしていた


 2人はあわよくば決闘し、高レベル冒険者と戦いたかったからだ


 エルフ狩りを終えて対人戦を経験した彼らは、より傲慢さを増していた


 今更ザコモンスターをちまちま倒してレべリングするのが面倒になった


 ドラゴンを倒せばレベルは上がるだろうが、プラスαあるに越したことはない


 襲ってきたもの達を返り討ちにするなら、正当防衛という大義名分があるから


 そんなテンプレを体験したくてうずうずしていたのだ



「おい、お前たち!」








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