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異世界に転職しました  作者: Aries
第5章
83/202

新年を迎える

筆が遅くなりお待たせしてすみません。

話がうまくまとまらなくてm(__)m

 




「皆の者、昨年までよく耐えた。今年は我らに光が齎さられることであろう!多いに励むが良い。ふぉっふぉっふぉっ。」


「「「ブリリアント王国に栄光を!更なる輝きを!!」」」


 王様の挨拶で会場の皆さんはグラスを掲げた


 俺たちは異世界で新年を迎えることとなった


 城の広間には豪華な食事が並んでる


 貧乏なこの国も、年末年始は俺たちのお陰で昨年よりだいぶマシになったようだ


 囁きの樹海で取れた魔物の素材は最近あまり輸出できていなかったようで、需要の高まらから良い値段で売れたとか


 心なしか騎士達の表情も明るい


 年末には王女の指揮の元、教会で炊き出しがおこなわれた


 俺と陽介は協会で手伝い


 陽介は手先が器用で、野菜の皮剥きが凄い早くて給餌のおばちゃん達からも重宝がられてた


 俺はまぁ騎士達のと力仕事に精を出した


 水瀬は巫女の衣装を着てたから聖女と間違われて大変だったようだ


 巫女装束は前回の聖国訪問時に聖女から頂いたそうだ


 なかなか様になってる


 楪は水瀬の護衛


 アイドルの握手会の引き剥がしみたいだねって陽介が言ってた


 そんな仕事あるんだな


 俺は聖騎士の装いを渡されてたけど裏方に徹していたからそんなに目立ってないぞ?


 治療とかは手伝った程度だし


 俺は王女の事をちょっとだけ見直した


 毎度毎度、煌びやかな高そうなドレスを着てる彼女達王侯貴族が搾取しているせいで、貧困に喘いでいると思っていたが、彼女のドレスや装飾品は全て他国からの援助なんだそうだ


 表立って金銭的な援助ができないので、姫への貢物として貴金属や装飾品、布などを送ってくれる


 何度か使用したのちに処分し金銭に変える


 一応、王族


 貧しい装いだと近隣諸国や商人達に侮られ、輸出品は買い叩かれ、輸入品は釣り上げられたりがあるので、ハッタリは大事


 国王夫婦は浪費気味だけど王族のお買い物は、下々の民にお金を落とすためで、ある程度は必要なんだと


 なるほどなぁー


 悪人ヅラとスキルで判断してたけど意外とちゃんとしてるのか?


 メイドや騎士達からの又聞きだから良くわからんが、この国の経営も大変なんだな


 王子は王子なのに囁きの樹海の討伐に毎度付いてくるし


「そなた達だけに危険な仕事を押し付けるわけにはいくまい。」


 って言うからてっきりそれは建前で、逃げ出さないように見張りなんだとおもってた


 王子も結構なバトルジャンキーなのかもな


 信用、信頼はしてないけど疑心と嫌悪は薄れたと言っていいかな


 勇者組は年末まで囁きの樹海にこもってレベリングしてた


 3回目の討伐は俺らは勇者組とは別行動


 遠回りしながら街へ寄って教会で炊き出し、ケガ人や病気の人の治療をしながら囁きの樹海へ


 陽介はポーションを作れるようになってたので治療を手伝い、楪は相変わらずの水瀬の護衛


 レベリングして帰る途中も同じく街へ立ち寄りながら戻ったので、戻りはそんなに変わらなかったと思う


 勇者組はレベルがどんどん上がって中層を突破した


 朝比奈は探索中に魔力切れで倒れたらしい


 飯田はエルフが襲ってくるのを目の当たりにしてパニックを起こし、魔法を制御できず暴発したらしい


 まぁそのおかげで中層突破の糸口がつかめたのは、不幸中の幸いだ


 魔力量は陽介、飯田、に次いで人並み以上に多いはずなんだが何やったんだ?


 式神ってやつはそんなに魔力消費が激しいのかね〜


「やっ、そーちゃん、どーしたの?考え込んでるみたいだけど。はい、お肉。」


「ん?ああ、ありがと。朝比奈のこと考えてた。おっ結構美味いな。」


 陽介が持ってきてくれたローストビーフ風の肉を食べながら雑談


「彼女ね。なんか、エルフの里を探すのに式神を使って頑張ったみたいだよ。結構大きな拠点を見つけれたみたいなこと言ってた。」


「そうか…。」


「ベースキャンプにはまだ軍が残ってるみたい。冬が明けてから、将軍が残党狩りをするらしいけど。」


「なぁ陽介、本当にエルフは敵なんだろうか?」


「わからないね。情報が少なすぎる。一方的な意見にも思えるけど…この国の人たちはそこまでキライじゃないよ。」


「戦争か…主義主張が異なるってだけで殺し合わなくても…彼らと話す機会はなかったのか…それとも話す余地もないのか…。」


「聖女様には聞いてみたの?」


「いや、彼の方は全て分かってるような感じだった。分かっていて、できないことを憂いている。儚げで、悲しそうで。まぁでも何を考えているかわからない人だったよ。」


「…へぇ。タイプだったんだ?」


「ん?まぁ良い女だったな。」


「そうちゃんにそこまで言わせるなんて相当だね。僕もあってみたいな〜。」


「なんの話ですか?」


「聖女様がそうちゃんのタイプって話。」


「え?!」


「トワちゃんどーしたの?あっ先輩達あけおめです。今年もよろしくお願いします。」


「おう。あけおめ。今年もよろしく。楪もよろしく。」


「あっ!はい!今年もよろしくお願いします!」


(え?!どういうこと?!先輩と聖女様が?!)






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