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異世界に転職しました  作者: Aries
第4章
73/202

双子ちゃん

急にお休みしてすみませんでしたm(._.)m

 




 久しぶりのお外での女神モードだわ


 こういうのは最初が肝心よね


 今ここはお空の上


 結界で足場を組んで星空の中、星夜のお茶会です


 いきなり連れて行くのはためらわれましたので、ここで事情を説明しようと思ってさ


 隷属の首輪も外したかったしね


 隷属の首輪は帝国の法律では犯罪者以外に使うことを禁止されてるはずなのに!


 しかもとても高性能で体内の魔力を首輪の搾取し魔石に溜め込んでる


 そのせいで身体の中の魔力が乱れてる


 魔法が使えない状態というか、常に魔力不足状態なので衰弱がはげしかった


 装着者しか外せない


 無理に外そうとするとトラップが発動し激痛が走る


 魔力を追跡できるGPSのような機能まで付いてる


 意外にも高性能だ


 一奴隷商人に準備できる者なのか、疑問が残る


 外した隷属の首輪を亜空間に入れてるので調べてみよう


 みんなの首輪をあっさり外した事も相まって、概ね従順に従ってくれました


 実は割と慎重に解除したんだけどね


 状況を把握するのに精一杯のようだった


 場所が場所だし怖がらせてしまったかしら?


 今回、助けることになったきっかけ


 今置かれている状況


 手伝ってくれるなら身の安全を保障すること


 私のこと(軽くのみ)


 すぐには飲み込めないと思う


 時間を戻す事は出来ないの


 これからどう生きるか考えてほしい


 返事はとりあえずいつでも良いので、とりあえず木漏れ日亭で休んでもらってる


 実は時間は戻すことも進めることもできる


 だけど、それはダメ


 いくら私が半神だからといって世界の法則を捻じ曲げることはできない


 まぁできてもしないけどね


 歪みが起きるのだ


 同じ個体が2人いることになる


 未来とは偶然と必然が折り重なり枝分かれし、小さな選択肢によって何億通りもの道がある


 過去を変えたからといって自分の思い通りの未来になるとは限らない


 だから普段時間を伸ばしたり止めたり早めたりする事があっても私自身の時間だけだし、戻すことはない


 だから、「できない」と言い切っている


 未来が全部決まっていたら面白くないでしょ?


 未来に希望を持ち、そのために頑張って生きる


 私はそんな命の煌きが好きなの


 過去に囚われず、前を向いてほしい


 彼女たちの心が復讐心で、真っ黒になっていないと願うしかない





 ***





 そんなことを深刻に考えていたんだけど、杞憂に終わったようだ


 さてさて出歩く準備をしましょう


 東にある帝国は人族以外はほぼいない


 外交をしていないわけじゃないし、国家として受け入れる体制を整えているものの、距離的な問題もあり交流はほとんどない


 獣人達の国は西北にあるため、あまりこちらまで来ることが無いのだ


 エルフは南の樹海から出て来ることがほぼ無いし


 だから帝国ではとても目立つ


 そのため貴族にはまだ保守的な考えの者も多い


 差別も根強く残っている


 この街の領主はとてもよい市政を敷いているようで、ギスギスした空気はないけど、闇取引を行なっていた奴らの残党がいるかもしれないので念のため


 無用なトラブルは避けたい


 全員に偽装の腕輪をしてもらっているので見た目は人族と変わらない


 フェイメイとフェイユンは金色の耳と尻尾が可愛い虎の獣人の双子ちゃん


 髪の毛は綺麗な緋色


 おメメも緋色


 瞳は金色


 本当に瞳がネコみたいになってるんだよ!


 初めて見た〜


 可愛い


 彼女達の理由は簡単で単純だった


「面白そうネ!」


「面白そうヨ!」


 好奇心が旺盛な子達だ


 助けてくれた恩義は返すのが虎獣人の一族の掟だそうです


 女神としてというより、私自身を気に入ってくれたみたい


 ちょっと嬉しい


 出身はよくわからないけど西の方の国みたい


 正確な地図というものがないから、どこに何があるか、国がどの辺にあるかは大まかにしか知らない人が多い


 自分の住んでいる街から一生出ない人も多い


 街道が整備されてないところも多いし、盗賊なんかもいるみたい


 だから10歳の双子ちゃんが子供だけで外に出るのはとても危険なんだよ


 彼女達は体術が得意でかなり実力もある


 そんな双子ちゃんが何故奴隷狩りに捕まったのか?


 見聞を広めるために国をでて修行の旅の途中、お腹いっぱいでお昼寝してて、気づいたら檻の中だったそうだ


 強くても所詮は子供だし、数の暴力には勝てない


 けどこれはちょっと、いやかなりうっかり?


 深く反省してるみたいだから今後は注意してくれるだろう


 公用語は読み書きはできるけど、話す方は喋る相手があまりいなかったので苦手


 そのうち慣れるでしょう


 双子ちゃんは見分けがつかないので、髪型を変えてキャラ立ちさせてみた


 フェイメイは左右にお団子頭


 フェイユンは左右に三つ編み


 中華娘の出来上がり


 可愛いじゃないか


「あいやぁ〜とても気に入ったネ!」


「驚きの可愛いさあるヨ〜!」


 帰ったらチャイナ服を作ってあげるからね!







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