表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転職しました  作者: Aries
第4章
64/202

飛竜の尻尾

今日からまたよろしくお願いします!

 





 ワイナリーの仕事は、繁忙シーズン以外は管理と維持がメイン


 サムさんエニーさんは保管庫の掃除やブドウ園の手入れ


 雑草を抜いたり、虫や鳥にブドウが食べられないように定期的に見回る


 フィッツさんは主に樽の移動や手入れなどの力仕事


 奥さんのモニカさんは直売店の売り子


 最近は臨月が近づいているので農作業はあまりせずに、売り子やみんなの賄いを作ったりがメインになっているそうだ


 ノランくん、レナさん、ロイくんは棚卸しや配達、人手が足りない所のお手伝いなどオールマイティに


 ラッセルさんは全ての監督と資金管理や帳簿など


 役割分担はこんな感じ


 勿論、秋は総出で葡萄を収穫してワイン仕込


 冬は枝の剪定


 時期が限られているので、広い敷地内をみんなで分担して取りかかる


 熟成が進んだワインは量が減ってくるので、その移し替えも定期的に行う


 レナさんとノランくんは他に、飛竜の尻尾というご飯屋でお手伝いをしてるそうだ


 地元では割と評判のお店らしい


 そこの店長のアムルさんらご兄弟がフィッツさん、ノランくんと幼馴染


 アムルさんはなんとレナさんとは恋人同士


 レナさんは大人たちに生暖かい目を向けられ真っ赤になってる


 ラッセルさんは知らなかったみたいですね


 お手伝いをしているうちにお互いの気持ちに気づき、将来は一緒になりたいんだって!


「「「キャー♡♡」」」


「それでそれで?」


「どっちから告白したんですの?」


「彼のどんなとこが好きなの?」


「結婚はいつされるんですか?」


 詳しく聞きたい!


 女性陣に質問されて照れてるレナさんがカワユイ


 おっと脱線、脱線


 エドモンド商会、会長のバン・エドモンドは日頃、精進してくださっているワイナリーに感謝の意を込めて、苦しい時はお互い様です、と色々なワイナリーに話を持ちかけてワインを購入していたらしい


 ワイナリーの方もいつもよりは安いが全く儲けがないわけでもないし、たくさん買ってくれるなら、ということだ


 そんな噂もあって、ラッセルさんが騙されてしまう


 最初にエドモンド商会がラッセルさんに話を持ちかけてきた頃、息子ドラドが飛龍の尻尾を訪れたそうだ


 さっきの成金ね


 たまたまなのか、狙ってなのか


 多分ワイナリーに来た時レナさんを見て気に入ったんではないかな?


 度々、飛竜の尻尾を訪れてはちょっかい出してきたけど、軽くあしらってたんだって


 ラッセルさんのことが終わってからは、だんだんあからさまになってきて、遂にお店への嫌がらせが始まった


 飛龍の尻尾にもクラウンワイナリーにも嫌がらせが来るようになり、父親はどんどん顔色が悪くなっていき、言い出せなかった


 そんなラッセルさんを見て、レナさんも精神的にきつい状態が続くが、アムルさんが献身的に支えてくれていた


 なるほど


「レナさんは自分のせいでエドモンド商会と揉めてると思ってたんですね。」


「…はい。私のせいでお父さんに、ワイナリーに、アムルにも迷惑をかけてしまった…。」


 家族のために、従業員のために、ワイナリーのために、一生懸命になり過ぎて結局空回りしてしまってる


 正直過ぎて馬鹿だなって思うけど、嫌いじゃないよ


 でももうちょっと周りに助けを求めても良いんじゃないかなぁ?


 ラッセルさんがみんなを心配してる様に、みんなもラッセルさんが心配なんだし


 1人でできることなんて限られてるからね


「レナさんのせいじゃありませんよ。ラッセルさんが騙されたのは、うっかりミス…迂闊だっただけです。」


「ぐっ…。」


「ラッセルさんが早くご家族にお話していれば、レナさんの負担も少しは減ったかもしれませんね。」


「ううっ…。」


「セレニティさん…もっと間接的な言い方をしていただきたいですわ。ラッセルさんのメンタルが…。」


「はいはい。多分エドモンド商会はそれを利用して更に搾り取ろうとしている、あわよくばレナさんやワイナリーの土地も、っと言ったとこでしょう。」


 騙される方が悪いって?


 騙す方が悪いに決まってるでしょ!


 何とかギャフンと言わせたい


「最低なクソ商人だな!」


「あなた…。」


「私たちはこれからどうすれば…。」


 どうしようか…


「よし!飛竜の尻尾に行きましょう!レナさんとノランくんは一緒に来てください!私に考えがあります。

 ラッセルさんとソフィアさんは帳簿の確認をして、発注や払い漏れがないか確認を。」


「了解ですわ!」


「えっ?いや、俺も飛竜の尻尾に!」


「ラッセルさんは帳簿の確認です。ロイくんは計算はできますか?」


「はい!簡単な読み書きと計算はできます!」


「では、ロイくんにも教えながらお願いします。」


「そうですわね。簡単にですがお教えしますわ。」


「よろしくお願いします!」


「ラッセルさん行きますわよ!」


「いや、俺はっアムルに、一言っ…ぃ…」


 うむ


 ソフィアさんグイグイいきますね!


 ラッセルさんはソフィアさんとロイくんに抱えられ、連れて行かれた


 連行ですね


「皆さんは作り手による味の差があるか確認したいので、残りの容器にそれぞれサングリアを作って下さい。では行きましょう!」


「「「「「「はい!」」」」」」


 レッツゴー!!








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ