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異世界に転職しました  作者: Aries
第3章
47/202

フェミニスト

 





「それで、アイリンの抱き心地はどうだった?」


「良き!いい匂いで更に良き!」


「お前本当ちっちゃい子好きな!」


「おい、その言い方はやめろ。俺がヤバイ奴みたいだろ?あのすっぽり手に収まる感じの身長が良いんだよ!」


「まぁ、可愛いけどね〜。」


「朝比奈はどうだったよ?」


「良き頸であったぞ!汗の匂いに興奮した〜。ヤバかった〜。」


「俺からしたらお前の方が意味わかんねー。マジでデカイのはオッパイだけで充分だろ?」


「はぁ?ちっちゃいとできないプレイがあるじゃんよ?俺は乗らせながら舐めたいの。」


「鬼畜〜。」


「ロリコンっ。」


「まぁ趣味が被ってなくて良かったわ!」


「まーな!それにしても叶のやつマジで羨まし過ぎる!」


「お前!あのクソ野郎の事は聞きたくない!!」


「わかってたら嘘でも聖属性使えるって書いてたのになぁ!女子校に1人転校するみたいなもんだよなぁ。」


「うがー!ムカつく!!俺も早くハーレム作りたい!」


「そろそろ街にも出たいよなぁ〜。」


「でもこの国貧乏なんだろ?豪勢に遊べるとこに行きたいぜ。」


「今度お姫様に会った時にでも言ってみよう!」




 ***




 2ヶ月が経とうとしていた頃ようやく外に出る許可が降りた


 囁きの樹海にレベリングをしに行くのだ


 難色を示したのがライデン将軍


 勇者の卵達はまだレベル3程度で低いし、経験もない


 もう少し上がるまで待った方が良いとのこと


 だが皆のストレス発散も必要だし、対魔物戦は良い訓練になるっとエリザベートが押したのだ


 自分よりレベルが高い魔物を倒した方が一気にレベルが上がるので効率が良いのだ


 斉藤と小林もこれに乗っかった


 ライデン将軍もストレスが溜まってきている状況を考え、浅い所ならっと渋々了承したのだった


 それに伴い2グループに別れた


 斉藤、小林、飯田のルビー班


 朝比奈、楪、新堂のサファイア班


 決めたのはライデン将軍


 殺傷能力を考慮しての振り分けだそうで、ルビー班は状況を確認し、行けそうだったら中層の手前まで行き、サファイア班は浅い所で確実にっと言う事だ


 今後、囁きの樹海でレベリングするのは決定しているので、今回は様子見だ


 そこまで無理をする事じゃない


 馬車で1週間はかかるのでその間も気分転換になるだろう




 ***




 夜、メイドにマッサージをしてもらうのが、小林の最近の日課だ


 美人のお姉さんにマッサージしてもらう至福のひと時だが、今日は執事に邪魔されて少し不機嫌になった


 まぁ訪ねてきた人物を見て直ぐに機嫌は良くなったのだが…


 小林の所にエリザベートが訪ねてきたのだ


「ハヤト様。夜分遅くにお訪ねした私をはしたなく思わないで下さいまし。」


「エリザベート様。此方こそこんな格好ですみません。そちらに座ってもよろしいですか?」


 当然のように隣に座る小林にエリザベートは少しびくっとした


 小林はゆったりしたズボンの上にシャツを羽織っているだけだった


「俺に何か御用でしたか?」


「あのっ御用というか、その…ご相談がございますの。」


 真っ赤になってもじもじしているエリザベートに小林は内心ニヤニヤした


 これはもう自分に気がある


 そういう女の顔だ


 胸元が大きく空いたナイトドレスは上からだと谷間がくっきり見えている


「私、最近胸が痛みますの。」


「胸ですか?それは大変だ…大丈夫ですか?」


 さりげなく肩に手を回す


「あぁハヤト様。アイリ様やユイ様とお話ししている貴方を見るだけで胸が痛いのですわ。何かの病気かもしれませんの。」


 そう言って胸を押さえると彼女の胸が大きくたわむ


「…お医者様には見てもらいましたか?」


「はい。でも分からずじまいでしたの。だから隼人様にご相談に来ましたの。助けて下さいまし。」


 隣に座った小林になだれかかる


「大丈夫?」


 鼻の下を伸ばしているだろうと、エリザベートはそのまま見上げた


 意外にも紳士的な顔だった


 不覚にもトキメクくらいに


 フェミニスト小林は割と我慢強い


 そして打算的な男だ


 女の子からの言質が取れるまででは出さない


 そうすることによって行動が大胆になっていくことを知っているから


 エリザベートはときめいてしまったことと、魅了がまだかからないことに焦っていた


 今までは大体見つめるだけで虜にできた


(まさか演技がバレていますの?)


 焦りは思考力を鈍らせる


 恋は人を盲目にする


 例えそれが恋だと気づかなくても


「…みてくださいまし。」


「俺が見ても分からないよ?お医者様じゃないし。」


「ハヤト様に見ていただきたいのです。」


「ここで?」


「ここでは恥ずかしゅうございますの。」


「じゃぁどこが良いの?」


 イヤイヤと首を振るエリザベートに小林は困った顔で尋ねた


「奥の部屋で…。」


「奥はベットしか無いけど良いの?」


 まさか自分がここまで手玉に取られると思ってなかったエリザベートは後に引けなくなっていた


 ここで引いてしまっては今までが水の泡


 次は警戒されるだろう


 しかも囁きの樹海で先を越されるかもしれない


 だが、囁きの樹海に行かせるのは決定事項だ


 そろそろ魔物の素材を手に入れたい


 実は小林はもう既に魅了にかかりつつあったが、彼女には後どれくらいで堕ちるかがわからなかった


 コクリと頷いたエリザベートを小林はお姫様抱っこでベットへ運んだ


「お望みのベットだよ。」


「一緒にいて下さいまし。」


 小林は喜んでベットに上がり後ろから抱きしめた


「次は?」


「見てくださいまし。」


「どこを見て欲しいの?」


「胸が…。」


「見てるよ?どうすれば治るのかな?」


「撫でて…。」


 服の上から優しく撫でる


「どう?痛いの治った?」


 耳元で囁く声にも敏感に反応するエリザベートに、小林はニヤニヤする


(ワガママお姫様を従わせる…最高に唆るな!)


「あっもっと…。」


「ん?どうしたの?」


「もっと撫で下さいましっ。」


「良いよ。」


 少し大胆に撫でる


 だけど服の上からでもわかる中央の突起には触れない


 次第に足をもじもじさせるエリザベート


(そろそろ限界だな?)


 先端を乱暴に弾く


「あんっ!」


「どうしたの?痛かった?」


 小林はパッと手を離し紳士的な顔で覗き込んだ


「今日はもうやめとく?辛そうだし、人を呼ぼうか?」


 中々手を出してこない小林に、エリザベートはどんどん焦り、深みにはまっていった


 そして羞恥に塗れながら『お願い』していった


 本当はここまでするつもりはなかった


 魔力もほぼ空だったがなんとか先に体液を飲み込ませ、堕とす事が出来た


 小林の忍耐力には驚かされた


 強力な魅了のスキルを使うには、それなりに魔力が必要なのだ


(強力な魅了状態にしておかないと、あの泥棒猫に持っていかれる可能性があったとはいえ、サービスし過ぎたかしら?私にここまでさせるなんて…中々見所ありですわね。)


 魅了状態の小林を見てそんなことを思う


(やり過ぎた感はありますが、有能なコマが手に入りましたわ。あの女にはここまで出来ないでしょうから上書きの心配はなさそうですわ。)


 色々な所を嬲られ、あられもない姿を見られはしたがそれだけだ、っと割り切った


 そしてそこまで不快ではない自分がいる事に驚かされるエリザベートだった


(まぁ可愛がって差し上げますわよ?ハヤト様っふふふっ。)







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