我が家
我が家のお風呂は湯船がとても広いのでゆっくり入れる
異世界にシャワーはないみたいだけど、レインシャワーみたいな装置は貴族や高級な宿にはあるんだってさ
庶民はタライにお湯を入れて入るか体をふくか、水浴び、な中世ヨーロッパスタイル
それだけでも綺麗好きって言われるだって
元日本人には考えられないね!
もちろん我が家にはシャワーもございます
湯船の外に
ジャパニーズスタイルのお風呂ですので!
魔法が使える人たちは清潔に保つ魔法で体や服なんかを綺麗にするらしいです
異世界すごい!
でもお風呂はゆっくりお湯に入りたい
汚れを落とすだけじゃなくて疲れや心もリセットされる気がするからね
あああ〜
気持ちいい〜
お湯に浸かるとあーって言っちゃうのはなんで何だろう?笑
自作のローズオイル香りも良い感じ
いい匂い〜
乙女の箱庭で庭にブルーローズを作ってみた
なぜか青じゃなく、私の瞳の色と同じ薄い水色になったけど、蕾の時は空の青さで、綻ぶにつれより薄い水色にグラデーションになっていく、清楚で可憐な薔薇ができたのでとても満足してる
その薔薇の花から抽出したローズオイルをお風呂に入れたり、ヘアケアに使ったり、
抽出された後の精製水はハーブウォーターとかフローラルウォーターとか呼ばれ、天然の化粧水になるし石鹸の材料にもできる
このローズオイルはとても良い匂いだったなぁ
初めての私のお花
可愛い名前をつけてあげよう
お風呂から上がってキッチンでお湯を沸かす
我が家のキッチンは晴海が使っていたキッチンにあるものはほぼ全て置いてあったし、魔法の容器に入ったお塩とか、お砂糖とか、お茶の葉とか、お米とか使ってもなんと次の日には元に戻ってて、無くならないのです
まぁ忙しくてなかなか自炊できなかったので調味料とお米くらいしか無いんだけどね!
冷蔵庫もコンロもオーブンもある
スイッチ1つで火がつくし、水が出てくる
どうやって動いてるのかは謎だけど、電気やガスではないことは確かです
だって電線無いし
ガスの元栓も無いし
魔力かな?
魔力ってなんだろ?
女神様の力ってことかな〜
お姉様のやりすぎ感はハンパないです
いや、大変ありがたいです
神率68%のおかげで食事の必要はあまりないんだけどね!
風魔法で髪を乾かして、オイルを塗る
しっとり!
洗いたての髪のしっとり感って好きだな〜
ドライヤーは無いんだけど、魔法であったかい風を出して乾かすくらいだったら、難なくできるようになった
お肌は自家製化粧水を塗ってお手入れ
10代のお肌はお手入れしなくてもぴちぴち
晴海の習慣が抜けないこともあるけど、ここに来てもうすぐ5ヶ月経つし、だいぶ慣れたな
お茶請けに自作のドライフルーツをかじりながらお勉強を始める
このドライフルーツはミルルの実からから作った自信作です
乙女の箱庭で作ったわけじゃなくて元々お庭の木になってたので、食べてみたら凄く美味しかった
形は米ナス、サイズはスイカくらいの純白の果実
果肉は肉厚で、甘く濃厚な味、中にはココナッツミルクのように、ほんのり甘い牛乳って感じのミルクが入っている
ヘタの裏側に種が付いていて、そのタネからは上質なオイルが取れる
ミルルミルク、略してミルミルからはヨーグルト、バター(植物性だからマーガリンかな?)を作った
これも凄く美味しい
捨てる所のない素晴らしい果実だけど、とったすぐ亜空間に入れるか、冷凍させるか、加工しないとすぐ腐ってしまうので、殆ど流通してないんだって
しかも、通常のものはモモくらいのサイズで、我が家のミルルのように大きくないので、流通しているものもとても高価だ
我が家の周囲は規格外なとこがちょっぴりあるね
この家を中心として広がっている森は、女神のものとされどこの国にも属していない
この家と湖を囲む森は外側に向かって放心円状に広がっていて中心部の聖域の外は精霊、聖獣の森、試練の森、死の森、迷いの森、祈りの森と年輪のように続いている
神殿に入るには、祈りの森にある祈りの祠に祈りを捧げ、試練の森を抜けた先にある、封印の地にいる守護者の試練クリアし、守護者に認められなければならず、たどり着くものは数百年に何人かしかいないらしい
神殿にたどり着いた者には、黒龍が多少の加護や知識を与えていたそうだ
祈りの祠は東西南北に一箇所づつあり、封印の地も四箇所それぞれにあると思われているが、実際には終点は同じで、ゲートをくぐると封印の地の試練の間に転移する
守護者は黒龍の使役していた聖獣たちがローテーションしてるのでそう思われたのかな?
ただ、近年は魔王の手先である悪の黒龍が女神の神殿を占拠しているので、試練をくぐり抜け黒龍を討伐し、女神を助け、神殿を取り戻さなければ!と言う話になっているらしい
話の元は女神を唯一神とし、崇めている協会で、魔族や、獣人、亜人を差別し、人間第一主義な考えの人が増えている
女神教の総本山があるのは南で、祈りの祠を管理してる…私に言わせれば占拠しているってとこだね
しかも神殿を取り戻すとか言ってるけど、そもそも神殿は人間のものではない
黒龍は煩わしいが、それ以上でもないので放置していると言っていたが、私は図々しいのは嫌いだな
森の周りは王国、獣王国、帝国、山脈を抜けて魔族の国、南の聖国のさらに南にはエルフやドワーフたちの国と、南東にかけては人族の国々か…
いずれ全部回ってみたいな
夜も更けてきたのでここまでにして休むとしましょう
***
この地に降り立ち半年が過ぎようとしていたある日の朝、魔力の安定化が終わり、子龍はようやく目を覚ました
「おはよう。お寝坊さん。」
「きゅい」
撫でていた手を止めると、もっと撫でてと額を擦りつけてくる
「あなたの名前はミーティア。私はあなたのママよ。よろしくね?」
私をじっと見つめたミーティアはきゅいきゅい鳴いてまた眠りについた