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異世界に転職しました  作者: Aries
第1章
32/202

1歳のお誕生日

 




 ミーティアはだいぶ成長しました


『うっ!』とか『だっ』とか『あぁ〜』とか、単音を発する様になったんです


 そして何と!


 寝返りが出来るようになったのです!


 きゃわぃ〜


 何だこいつ〜


 可愛いなぁ〜


 頭が重そうだけど、寝返りを打ったり四つん這いになったりして、ドヤ顔


 うちの子可愛い過ぎる


 永遠に見ていられるわ〜


 SNSに子供の写真ばっかり上げてるの見て、全然共感できないって思ってたけど、今ならすごくわかる


 だって可愛いんだもん


 おっとヨダレが


 危ない危ない


 またクーファンがヨダレまみれになるとこでした


 スタイだけじゃ受け止めきれないからね


 最近のミーティアヨダレ問題を解決するアイテム


 作りました!


 おしゃぶり


 おしゃぶりは、口元の筋肉が発達するのと、自然と鼻呼吸になるので口からの雑菌の侵入を抑えてくれる


 前歯が生えてくる頃までは付けてて大丈夫


 それ以降は歯並びが悪くなってしまうことがあるらしいので、外す方がいいらしいです


 テレビの知識なので、間違ってるかもしれないけどね


 この世界にはプラスチックやビニール、石油、化学製品などはない


 どんなに異世界人が増えようが、転生者が増えようが地球の様な発展を遂げる事はない


 管理者権限でNG出しちゃいます


 だからシリコンのおしゃぶりを作るのはとても躊躇われましたが…


 お姉様にも許可頂いたので、自分達で使う分にのみ、ちょっとだけ制限を弱めました


 そしてミーティアの哺乳瓶やらおしゃぶりやらを作ったわけです


 人の子ならもうつかまり立ちくらいしていい頃かな?


 つかまり立ちと言えば、今は全然必要無いんだけど、頭部の保護クッションを作成中です


 最初は黒いクッションに龍の羽の形の飾りを付けたデザインにしようと思ったんだけど、龍って言うより小悪魔やコウモリみたいになったので却下


 白で天使の羽みたいにしてもいいけど、もう少し飾りがほしいし…


 でもなんかクリオネみたいに見えちゃう…


 結局色々考えた結果、ミツバチに落ち着いた


 アピト達と一緒にいる所を考えたら、それもありかなって


 茶色い頭の部分には黄色いポンポンも付けて


 背中は羽の飾りを付けて


 うん!


 いい感じ


 後は、はいはいが始まる頃また調整しよう


 元々作っていたのは、卵型のフォルムに角と羽の飾りを付けたクラルス用のリュック


 これ見てて、ミーティアにも!って思ったんですよ


 そして思い出したんです


 テレビでやってた、つかまり立ちを初めた赤ちゃんの頭を守るクッションを


 クラルスは毎日、風雅と走り回っているので、水筒やハンカチ、おやつを入れれる鞄があれば便利だなって思って作り始めたんだけど、だいぶ脱線しちゃった


 私は元々手芸とか好きなんだ


 編み物とか、刺繍とか、ポンポン作ったりとか


 だからハーバリウム作ったりとか、UVレジン作ったりとか、つまみ細工作ったりとか、やりたかったんだけど、時間が全然なくて手を出せなかったんだ


 同僚がアフターファイブで街に繰り出す中、ほぼ毎日サービス残業


 休みの日も仕事持ち帰って資料作りとかやってたからそんな暇なかったし


 今思えば何でそんな事を?


 って感じだけどね


 自分で自分を追い込んでいってたんだなぁ


 だから今は色々作れて楽しい


 実益も兼ねた趣味となっております


「よし、できた!」


 できたバックに魔法を付与し、完成!


 今日はミーティアのお誕生日なんだけど、クラルスにもプレゼントを準備したの


 クラルスのお誕生日はまだまだ先だけど、ミーティアにつきっきりになると、拗ねちゃうので


 おっと、そろそろできたかな?


 誕生日といえば、ケーキでしょ?


 マーガレットさんの所で、乳製品を頂くようになって、我が家の食卓もだいぶバリエーションが増えました


 卵にバターにお砂糖と牛乳、小麦粉でスポンジケーキはできてるので、生クリームでデコレーションして、いちごを乗せて、完成!


 シンプルにショートケーキです


 勿論、亜空間の方にしまってますよ


 今日の晩御飯用に豪華にローストビーフを作っております


 ルシフェルが森で鹿の魔物を狩ってきてくれたからそれを使ってます


 塊肉に塩、胡椒をして10分くらい放置


 その間にフライパンで、スライスしたニンニクをたっぷりのオリーブオイルで焦げないように焼く


 お肉は軽く焦げ目が付くまで全面焼いて、ミルルの葉っぱで包み、更にその上から厚手の布で包む


 30分くらい放置してたのです


 アルミホイル無いのでどうかな?って思ったけど、切ってみたらちゃんとピンク色になってたし、端っこちょっと食べたら感動的な美味しさだった


 たくさん作ったので、切り分けた残りは、ほんのり温かいまま亜空間に入れた


 そのままのフライパンでソース作り


 摩り下ろしたタマネギとリンゴを入れて煮込み、赤ワインを入れて沸騰させる


 後はバターを入れて、味を調えるだけ


 いい感じ♪


 付け合わせはマッシュポテトと、彩に茹でたアスパラとお花に型抜きしたニンジンのグラッセでいいでしょう


 後はパンとスープかな


 スープはミネストローネにしよう


 お野菜たっぷりでバランスもいいし


 ニンジン、タマネギ、セロリ、ベーコンを炒めて、火が通ったら、雛豆、摩り下ろしたトマト、ハーブを入れて塩胡椒で味を調えて完成


 本当はナス、ピーマン、キャベツを入れたいとこだけど、今日は入れないであげよう


 わー


 超豪華!


 夜の準備は完璧!


 そろそろ2人が帰ってくるから、お昼の準備をしないとね!


 って振り向いたらクラルスもルシフェルも、もうスタンバイしてましたよ


 十六夜と風雅もテラスで待ってました


 しょうがない、夜ご飯用にするつもりだったけど、今からみんなで食べるとしましょう!


 テラスでランチです!


「はわわぁ!ごちそうです!」


「今日はミーティアのお誕生日です!だからご馳走なのよ。ミーティアはまだ食べれないけど、みんなでお祝いしてね!」


「今日はミーティアが主役か。おめでとう。」


 並べられた料理にクラルスはテンション高めだったけど、ミーティアの頭を撫でてるルシフェルの言葉に反応して、ちょっと不機嫌になった


 しょうがないよね


 まだ5歳だし、愛情を取られると思ってるのかも


 血は繋がってないけど兄妹みたいになってくれるといいんだけどな


 クラルスはミーティアをじっと見つめて動かないので、ミーティアの腕を取って手を振る


「ミーティア、クラルス兄ちゃんですよ〜。おめでとうって〜。良かったね〜。」


「う?」


 わかってるのかはわからないけど、ミーティアもクラルスを見つめて、手を伸ばした


「僕が、お兄ちゃん?」


「そうよ。ミーティアのお兄ちゃん。だから、お祝いしてあげてね。」


「…そっか。僕、お兄ちゃんです!ミーちゃんおめでとう!」


 嗚呼!!


 幼児が乳児を抱きしめてる様は破壊力抜群に可愛いでつ!!


 十六夜とルシフェルの生暖かい目なんて気にしません!


 クレアさん(タブレット)で写真撮りまくりです


 ミーティアの誕生日だし、クラルスと打ち解けた日でもあるし、おめでたい!


 その後、落ち着いた私たち(主に私)は豪華なランチを楽しみました


 ローストビーフもケーキもみんなに好評でした!


 お肉はほとんど十六夜が食べちゃったけど


 昼から赤ワイン開けちゃったけど


 お祝いだし良いよね!


 ミーティアには帽子をプレゼント


 クラルスにも龍リュックをプレゼントしたらとっても喜んでた!


 ふふふっ


 大成功って言って良いよね!!







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