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異世界に転職しました  作者: Aries
第1章
24/202

クエスト発注

 




 冒険者ギルドへ再び戻ってきた


 ドアを開けた人をガン見するのはここの人たちの決まりなのかな?


 依頼を申し込みに来る度にこんなに視線に晒されたら来づらくならないかなぁ?


 商人ギルドの清潔な感じとは違って、飲み屋が併設してあるせいか、居酒屋っぽい感じなんだよね〜


 おっと、依頼を早く出してしまおう


 家具を見に行く時間がなくなっちゃう


「お姉さん昨日はありがとうございました。」


「あ!あんた昨日の!?登録はできた?」


「はい!商人ギルドで無事登録できました。」


「そう、よかったわ!今日はどうしたのよ?」


「ご相談がありまして…」


 さっきまでガヤガヤしてたのになんかちょっと静かになったかも


 内容を言い辛い…


 視線がレーサービームのように刺さってます!


「そう…じゃあ、あっちの個室に行きましょう。」


 お姉さんは隣の人に一言告げて、個室に案内してくれた


 よかった!


 助かりました!


「それで?話って、個人的に?それとも依頼かしら?」


「依頼です。だけど、お姉さんにもご協力お願いしたいので、個人的に、でもあるかな?因みに、昨日お渡しした石鹸はどうでしたか?」


「え?あれ、石鹸だったの?良い匂いだったから、ポプリがわりにタンスに入れたんだけど…」


「そうでしたか。良ければ石鹸として使ってみてください。今日のお話とも関係あるので。」


「レベッカよ。まぁとりあえず聞いてみましょう。」


「あ、セレニティです。よろしくお願いします。早速なんですが…」


 ☆☆☆


 依頼内容*商品のテスター、販売前の商品を使い感想を伝える


 選考条件*女性 


 人数*5名〜10名


 報酬*1000ベリル


 依頼者*木漏れ日亭の女将マーガレット


 詳しくは木漏れ日亭にて説明する


 ☆☆☆


 内容はこんな感じ、レベッカさんに頼みたいのは受ける女性をある程度の篩にかけてほしいこと


 依頼を受けてくれる人は木漏れ日亭でお風呂に入ってもらうので、あまりおおっぴらにはしたくない


 今後の展開を考えて、準ギルド員や冒険者になりたての新人さんは遠慮したい


 難易度の低いクエストだけど、できればクエスト終わりの中級女性冒険者とかに優先的に話を持っていきたい


 木漏れ日亭は女性限定の宿にしていく方針なので、夜の護衛をやってくれる人とかも、今後は依頼していきたい


 話せば話すほどレベッカさん頼りな感じで申し訳なくなってきた


「ふむ…女性限定の宿ね…個人的には良いアイディアだと思うわ。女性冒険者のトラブルは結構多いの。ちょっと割高だけど安心して泊まれるところがあると心強いわ。」


「それじゃ…」


「でも、中々厳しいわね。男どもが押し寄せて、部屋が空いてるのになんで泊まれないのか?って言われた時、その宿の人たちだけで追い払えるの?軌道に乗せるのは中々難しいんじゃないかしら?」


 そうか、そこは考えてなかったな


 帰ってマーガレットさんにも相談しなきゃ


 中々難しい


 口コミが広がるまで時間がかかりそうね


「ま、建前はそんなところね!それで、これって私への個人的な依頼って感じよね?協力する私のメリットは?」


 そう言ってレベッカさんはニヤリと笑った


「協力して頂けるんですか?」


「まぁ結構グレーゾーンではあるけど、個人的には気に入ったわ!面白そうだし。」


「!」


「ただし、ある程度話がまとまったら副ギルド長にも話しをさせてもらうわね。話のわかる人だし、勿論女性だからそこは安心して。ってゆーか黙っててバレたとき怖いんだよね〜。」


「あの、今日の夜は空いてますか?実際に木漏れ日亭を見て決めるというのはどうでしょう?マーガレットさんを交えて話しを聞いて頂きたいし。」


「良いわよ。まぁ晩御飯食べがてら視察に行くって事にしとくわね。一様、依頼が女性限定でお風呂にはいる事だし、安全確認も必要だろうから?」


「ありがとうございます!じゃあ今晩お待ちしてますね!」


 なんとか協力してくれそうでよかった!




 ***




 レベッカさんのおかげで、冒険者に絡まれる事なくギルドを出た私は、街中を色々物色してから木漏れ日亭に戻った


 マーガレットさんと、マーカスさんにギルドであった事をお話して、冒険者ギルドのレベッカさんが、確認に来る事と、ソフィアさんも呼んだことをお伝えした


 晩御飯はシチューをメインに、パンとサラダ


 あとはデザートにオヤツの残りのプリンを食べてもらいましょう


 プリンの話が出ると、マーガレットさんとマーカスさんにとても申し訳なさそうに謝られた


 プリンはマリーちゃんが盗み食いをして、大半を食べてしまったんだって!


 マイク君が食べられなくてだいぶいじけてるらしい


 かわいそうに…


 そうだ!


 私はお2人にお断りを入れてマイク君にミルミルで作った飴をあげに行った


「あま〜い!おいし〜。お姉さんありがとう!だいじに食べる!」


 と、機嫌はすぐなおったようで良かった!


 でも、飴ちゃんをもらったからと言って知らない人について行ったらダメですよ?


 歯みがきも忘れたらダメよ?


 可愛いなぁー


 元気になったマイク君の笑顔が名残惜しかったけど、マーガレットさんとの話もあるので、もどらなきゃ


「ちょっとマイク、良いもの持ってんじゃん?お姉ちゃんによこしな?」


「やだよ!やめてよー、ねーちゃんはなして!」


 なんかカツアゲまがいのセリフが聞こえたので急いで戻って、思わずグーで頭をゴツンとしてしまった


「これは、()()()()()()()()私がマイク君にあげたものだからね?」


「え?お姉さんマイクだけズルくない?!」


「マリーちゃん?マイクくんは誰かさんのせいでおやつ食べれなかったんだよ?」


「あ!プリン!すーーごく美味しかったです!!!でも、もっと甘くても大丈夫です!あの茶色いとこももっとあった方が好みですね!!マイク、プリン欲しかったなら言えば良かったじゃん?それ1個食べたんでしょう?じゃ残り早く出しな!」


 ダメだコイツ


 ダメな奴だ!


 ジャイ○ンだ!!


 全然反省してない!!


 どうしよう!


 ゴォッチーン!!!


 うだうだ言うマリーちゃんの頭にマーガレットさんの鉄拳が炸裂した


 うわー


「いったーーい!!」


 マリーちゃんはでっかいタンコブを作りうずくまってしまった


 痛そう


「セレニティ様、お見苦しいところをお見せしました。バカ娘が、重ね重ね大変申し訳ございません。マイクに貴重な物を頂きありがとうございました。」


「いえ、お気になさらず。」


 マリーちゃんのことチラチラ見てたら、いつものことだからと流されました


「サボりぐせがあるし、食い意地がはってるし、ガサツで…全く…少しは女の子らしく淑やかにできないものかしら…はぁ。」


 っと言うマーガレットさんの諦めのような呟きが聞こえてしまった


 宿が忙しくなれば、サボる暇もなくなるし、手を抜ける子の方が意外と容量良く仕事を回していけるんじゃないかな?


 女の子らしさの方も、そろそろ思春期に入り芽生えてくるだろうし、これからたくさん来る(予定)の女性冒険者達を見たら段々と気にするようになってくる


 って私は思うけどね


 それとも女子ばっかりで女子高みたいになってより拗れる…


 ありうる…


 恋でもすればまた違うのかしら?


 よその子の事だから口出しはしません


 ミーティアはああならないように気をつけよう!









ミルミルはママの味

美味しいんですけど、噛んで何度も歯が犠牲になりました

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