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異世界に転職しました  作者: Aries
第1章
19/202

商人ギルドへ

 




 冒険者ギルドのお姉さんにさよならを告げた後、商人ギルドに行ってみることにする


 商人ギルドは冒険者ギルドと違って静かで清潔感があるすっきりした装いだ


「登録お願いします〜」


「ありがとうございます。ギルドのクラスを説明させて頂きますわ。私、エビスの街の商人ギルド、ソフィアと申します。よろしくお願い申し上げますわ。」


 商人ギルドのお姉さんはちょっと年上の落ち着いた女性って感じ


 20代半ばくらいかな?


「セレニティです。よろしくお願いします。」


 ぺこり


 商人ギルドは店舗の規模によって登録料が変わるようだ


 Fクラス*行商、屋台(店舗なし)→登録料5千ベリル、年会費1万ベリル、税金2万ベリル

 Eクラス*個人商店→1万、3万、5万

 Dクラス*小規模商会(街の大きな店)→2万、5万、10万

 Cクラス*中規模商会(多数店舗を展開)→5万、店舗数により異なる

 Bクラス*大規模商会(領内にまたがり多数店舗を展開)→15万、店舗数により異なる


 その上は国内外に店舗があるAクラス、領主御用達のSクラス、王室御用達のSSクラス、などがあるがまぁ私には関係なさそうだからかな、さらっと説明された


 登録料は1回きり、年会費は毎年ギルドへ、税金は登録した街や国に支払われる


 因みに親切な商人ギルドのお姉さんが教えてくれたのが薬師ギルドのや錬金術士内容は、商人ギルドより登録等は安いが、薬草の採取や、ポーションの作成などの強制労働的なものがあるらしい


 とりあえず身分証と薬草とかを買ってくれれば問題ないのでここで登録しょう


 今のところ店舗をもつ気はないので、Fクラスで登録し、登録料、年会費、税金の3万5千ベリルをまとめて払う


 金貨1枚渡すとびっくりされた


 まぁ庶民は金貨なんて目にすることはそうそうない


 でも、黒龍のとこにあった銀貨は深紅にほとんど持たせてしまったし、金貨しかなかったのでしょうがない


 後は星金貨なので使えるわけがないし、ここで使わないと崩せなさそうなのです


 すみません


 お釣りも崩してもらって本当に申し訳ないです


「こちらに血液をつけて頂けますか?」


 お姉さんはそう言ってクレジットカードサイズの鉄のプレートと針を出す


 書類に必要事項を記入して、鉄のプレートに血液をつけるフリをして魔力を付けてデータを操作する


 針でとか痛いでしょ!


 針の衛生面も気になるしね


 そもそも女神から頂いた私の体に針ぐらいでは傷つかない


 うまくできたので、ついでに仕組みもコピーしてお姉さんに返と、お姉さんは魔道具らしきものでガチャンってして、返してくれた


 情報をコピーしてたのかな?


「それでは登録は以上ですわ。こちらが、セレニティ様のギルドカードですわ。後は、販売される商品は今お持ちですか?等ギルドでは商品の確認もしておりますので、是非お持ち頂きたいのですが…」


「ありがとうございます。では販売品は明日お持ちします。あの…この街は初めてなんですが、女性が1人で泊まっても安全で、ご飯が美味しいおススメのお宿はありますか?後、可愛い日用品とかリボンとか欲しいんですけど」


「そうですね、この街は大体、大通りを挟んで左右に翼のように広がってますの。商業ギルドの場所がここ、この通りはギルドが多いですわね。反対側は武器や防具などの冒険者向けのお店が多いです。大通りを進んで一つ先の角を右に曲がった通りが、雑貨などの日用品や衣類を取り扱ってる店、反対の左側は食料品などです。宿屋はここから二つ先を左に行ったところが多いですわ。この辺りは比較的治安も良いですわ。お勧めは、食事が評判の朝焼けの宿か、ちょっと割高ですがお風呂がついてる木漏れ日亭かですね。大十字路から先は高級店と、そのまたさらに奥は貴族街になるから、注意してください。」


 地図を見ながら説明してくれたのでとってもわかりやすかったです


 ナビは使えないので方向音痴の私にも優しい街だ


「ご丁寧にありがとうございます。行ってみます!」


「はい。ではまた明日お待ちしておりますわ。」


 にっこり笑いながら教えてくれた




 ***




 商業ギルドをでて、宿屋街へ向かう


 どっちにしようかなぁ


 せっかく初めての異世界お宿だし木漏れ日亭にいってみようかな〜


 お風呂も気になるしね!


 木漏れ日亭は問題なく見つけることができた


 朝焼けの宿の前も通ったのでチラッと中を見てみたけど、人気店なのもあって混雑してた


 騒がしいのは嫌いじゃないが、ミーティアが起きると大変だ


 木漏れ日亭は落ち着いた感じの建物で、周りを生垣が囲い、その先に出入口があって、可愛いいドアマンさんがいた。


「いらっしゃいませ!お泊まりですか?」


 こちらに駆け寄り挨拶してくれた


「はい。お部屋あいてますか?」


「はい!ごあんないします!女将さーん、お客様ですー!!」


「いらっしゃいませ。ようこそ木漏れ日亭へ。女将のマーガレットです。」


 優しいお母さんって感じの女性が、応対してくれた


 ソフィアさんよりちょっと上かな?


 綺麗なマロンブラウンの髪の毛を編み込んで後ろに纏めてるのがオシャレ


「商業ギルドのソフィアさんの紹介で参りました。お部屋を子供と2人で2日ほどお借りしたいのですが、おいくらになりますか?」


「1泊朝食付きで5千ベル、2泊で1万ベルです。ご夕食は別料金となっております。幼子は別料金はありません。」


 ミーティアを見てマーガレットさんはにこにこしてる


 子供好きなのかな


 高いのか安いのか、いまいちわからないけど銀貨1枚でお支払いする


 クレアさん調べでは、お風呂なし、朝食なしの素泊まりで2000ベリル〜3000ベリルの値段が多く、男性客が大半らしい

 

 そう考えると割高かな?


「はいちょうど。ご夕食はご予定ございますか?ソフィアさんのご紹介ということですので、よかったらご準備させて頂きます。」


「ありがとうございます。よろしくお願いします。あ、赤ちゃんは寝てるかもしれないので気にしないでください。」


「かしこまりました。それではお好きな時にお声掛け下さいませ。お部屋にご案内しますね。マリー!お部屋にご案内を!」


「はーい!」


 マリーと呼ばれた少女はドアマン君のお姉さんかな?


 茶色いお目目がくりっとした愛嬌がある顔立ち


 どことなく女将さんに似てるし、ドアマン君とはそっくりだ


 ご家族で切り盛りして、きっとお父さんがコックね!


 ふふっと自然と笑みがこぼれた


「こ、こちらです」


 真っ赤になったマリーちゃんに案内された部屋は、ミントグリーンをメインに、パステルカラーで落ち着いた感じにまとめられて、明るい、清潔感のあるお部屋でした


 アロマを焚いてるのかな?


 良い匂いがする


「わぁ可愛いお部屋ね!」


「ありがとうございます!うちの自慢なんですよ!こっちがバスルームとレストルームです。お出かけの時は、鍵をかけてフロントに預けて行って下さい。1階に従業員がいますので何かあったら、お声掛けください!」


 お礼を伝えると、マリーちゃんは嬉しそうに去って行った


 異世界の子供らはしっかりしてるよね


 さてさて、お風呂にも入りたいけど明日の準備もあるし、雑貨屋に行かねばだゎ!


 ささっと準備していざ、買い物へ


 ソフィアさんが教えてくれた通り沿いをぶらぶらして可愛い布やリボン、瓶、などを購入


 後は大量の布と服


 カーテンないからね、うち


 ミーティアの肌着用の布は柔らかく肌触りが良いものを買ったのでかなりの出費だった


 クラルス用の運動着やパジャマ、下着も数着


 ルシフェルは悪魔だからいらない気がするけど、とりあえず似合いそうな服を数着


 まぁそんなにお洒落な服は置いてないから間に合わせだけど


 もっと大きな街に行ったときにちゃんと選ぼう


 後は油紙が欲しかったんだけど置いてなかったので、明日ソファさんに聞いてみようかな


 容量が大きなマジックバックは高価で、あまり流通してないそうなので、いくつかは手荷物にしてごまかした


 残念ながら化粧品や香油などは置いてなかった


 まぁなくても問題はないけど、あると生活の彩りがね


 とりあえずこの辺にして宿にもどろう


 お風呂が待ってる





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