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異世界に転職しました  作者: Aries
第1章
18/202

お買い物に行こう

 



 今日は初めて人族の街へ出かけます


 宝物庫にあった布に魔法付与して作ったマジックバックに、お金と森で摘んだ薬草、蜂蜜など売れそうなものを持っていくことにする


 クレアさんにお金の価値などを聞いて、確認してから近くの町へ買い出しに行きます


 ここには布やタオルなどの日用品が少ないので、クラルスがいない間に調達しないといけない


 ルシフェルもついて来ようとしてたけど、今回はお留守番です


 街に入るにあたって、用意しないといけないものがある


 まずはお金


 この世界のお金は全部硬貨である


 単位はベリル


 鉄貨→10ベリル

 銅貨→100ベリル

 大銅貨→1000ベリル

 銀貨→1万ベリル

 大銀貨→5万ベリル

 金貨→20万ベリル

 大金貨→100万ベリル

 星金貨→1000万ベリル


 価値は円とほぼ同じ


 星金貨は、国家間の取引などに使われるのみで一般的には流通してない


 日常生活は銀貨までで事足りるし、そもそも贅沢しなければ、食料品は安いので、平民の4人家族で月々3万ベリルあれば十分食べれるだろう


 その次に見た目を偽装するものが必要ね


 人族は龍人族と違って魔力の多さが髪色に出たりはしないが、私の瞳の色や髪はとても目立つ


 この世界の人族の髪は茶、金、瞳は茶、青、緑が多い


 偽装の腕輪が、私の瞳の色は青く、髪は薄い茶色に変え、存在を認識するのを阻害する


 これなら安安と見破られることはないだろう


 私はミーティアを抱っこして、念のためショールを被り、荷物を準備する


 後は護身用の短剣


 武器は持ってるだけで使わないけど、抑止にはなるので腰に下げる


 魔法用のロッドもあるけど、装飾が派手だし手が塞がるのでやめました


 こんな感じかな!


 何かあった時の言い訳を考えながら街へ繰り出した




 ***




 近くの街へ入るため、人気のない場所へ転移する


 誰もいないことを確認し、街道に出て歩く


 街に入るためには検問があるらしいので、大人しく並び順番を待った


 緊張する


「身分証はお持ちですか?お持ちでないなら、通行料は1千ベリルです」


 クレアさんに確認してた通りだったけど、内心ドキドキしながら、ポケットから取り出すふりして亜空間から銀貨を1枚取り出して渡す


「子供の分も必要ですか?」


「いえ、幼子は必要ないですよ。こちらの水晶に触れてください」


 お釣りをもらいながら水晶に触れる


「犯罪歴なし、っと。ようこそエビスへ。お通り頂いて良いですよ。もし、金銭的なら余裕があるなら組合の登録をお勧めします。そうすると、次回からの通行料がかかりませんので。組合は大通りをまっすぐ行って、二つ目の角の曲がってすぐですよ」


「ご丁寧にありがとうございます。お勤めご苦労様です。失礼します。」


 親切な人だな〜


 水晶に触れると犯罪歴がわかるのかぁ


 ファンタジーって感じ!


 にっこり笑顔でお礼を言う


 スマイルゼロ円


 門番さんが真っ赤になる


(良かったらご案内しますー!と言う門番さんの声に、セレニティは気付かずそのまま立ち去ってしまった)


 わぁ〜これが異世界の街かぁ意外と活気がある!


 この街は迷宮ダンジョン都市や王都からさほど離れていない中規模の都市なのでそれなりに流通もあり人も多い


 どうしよう


 宿を先に取った方がいいのかな?


 でもどこがいいかわからないしなぁ〜


 キョロキョロ見回す姿は完全にお上りさん状態


 よくわからないし、とりあえず組合に行ってみよう!


 門番さんの言っていたとおり、大通りを右に曲がると、剣が二本クロスされた看板がかかった立派な建物があった


 ここだ!!なんか緊張する〜


 ドアを開けて建物の中へと入ると、ざわざわしていたのに、ギルド内がシンと静まり返った


 うわぁなんか超見られてる気がする!


 冒険者ギルドには飲み屋が併設されており、昼間でもクエスト明けの男たちで賑わっていた


 まぁゴロツキや輩もいるけど、彼らは昼から飲めるくらい余裕があるってことかな?


 実力なかなかの者もいるみたいだし


 でも視線が痛い!


 認識障害弱かったかなぁ


 やっぱり子連れは珍しくよね…しょうがない


 とりあえず窓口に行ってみよう


「あの!登録はこちらでできますか?」


 そう言って、前のめりで受付嬢に声をかけるのだった


 受付のお姉さんに少しだけ嫌そうな顔をされた


「はい、登録は可能です。冒険者についての説明をさせて頂いてもよろしいですか?」


 それでもプロ、すぐ自分の仕事に戻る


「お願いします」


「まずは、登録料が5千ベリルかかります。冒険者には討伐、採取、護衛3つのタイプがあり、12歳から登録できます。ランクはポイント制で、E→D→C→B→A→S→SSダブルSSSトリプルと上がっていきます。DからCに上がるには3つを必ず1度は達成して、試験を受ける必要があります。ここまではよろしいですか?因みに、どのタイプかはお決まりですか?」


「はい。大丈夫です。薬草などを売りたいので採取にしようかと思います」


「おう!嬢ちゃん!!討伐にしな。俺らが手取り足取り教えて、鍛えてやるよ。ゲヘヘ」


「いやいや!俺らのパーティがついて行ってやるよ!あんたなら魔物の相手じゃなく、俺たちの相手をするだけでいいぜ!」


「そりゃお前の魔物の相手は辛いぜ!?俺たちにしときな!ぐへへ」


 周りからのヤジが飛ぶ


 冒険者は柄が悪い人が多いのはどこもそうなんだな


 フラグってやつ?


「ちょっと!絶対に冒険者登録しないとダメなの?採取といえど危険は付き物よ?あんたみたいなお嬢さんにはお勧めできないわよ?」


 ちょっと小声で受付嬢のお姉さんが話しかけてくる


 さっきの嫌そうな顔はこのせいか


 こっちが地なのだろう


「お姉さん、いい人ですね。ふふふ。私はこの子のために働かないとなので、身分証が必要何です。」


「まぁ!可愛!!って身分証なら出て右手の商業ギルドや向かいの薬師ギルドなどでも発行できるわ!薬草を売るだけならあまり値段も変わらないし、まぁクエストでピンポイントに来るとうちのギルドの方が高いこともあるけど、基本的にギルドは登録者同士の揉め事には関与できないから、他のところで登録した方が安全よ!」


「え?!そうなんですか?それなら他のギルドにも行ってみます。ありがとうございます。これ、よかったら、私が作った者なんですけど、どうぞ。」


 カバンから包みを一つ取り出すと受付嬢に渡す


「ちょっと!大したことじゃないわ。気にしないで。見ての通りの男社会だから、トラブルの芽は早めに摘み取りたいの。」


 目が笑ってないし、さっきの仕事モードにもどっちゃった


 あらら、女性として心配されてる?


「でも、ありがとうございます。これは私が今後販売しようかと思ってるものです。知り合った女性にお渡ししていますのでお気になさらず、ご使用の感想を今度お聞かせください。でゎ」


 こっちも負けずににっこり笑って立ち去ることにする


 お姉さんちょっと困ってるけど気にしない


 さてさて他のギルドに行ってみるとしよう


「やぁ!登録は終わった?俺たち今から初級クエストに行くんだけど、人数が少ないんだ!だから一緒にどうかな?」


 剣士かな?


 ロングソードが中々様になってる爽やか君


「えっと…」


「お嬢さんお困りのようですね。初めてはならない事も多いでしょう。我々はベテランなのでその若者達よりも良い経験ができるでしょう。ご相談にのりますよ?」


 ナイスミドルなレンジャー風のおじ様


「ありがとうございます。でも私、冒険者登録してないのですみません。」


 声かけられちゃった


「「え?」」


 2人して振り向いて受付のお姉さんを凝視


 お姉さんは呆れた顔してたけど


 めんどくさいし今のうちに退散しよう


 失礼しま〜す





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