プロローグ
初投稿です!よろしくお願いします。
緊張してます!
R15は保険です。
それでは、よろしくおねがいしますね
彼女はそう言って微笑んだ
***
目覚めたら知らない天井だった
だけど不安はない
寧ろ期待と好奇心でわくわくしてる
いつもは、起きるのも気だるいが、身体が軽くてスッキリした気分
清々しい
起き上がってぎゅーっと伸びをすると、プラチナブロンドの長い髪がゆれる
銀髪かぁ…綺麗…ふふっ
私は、彼女のことを思い微笑む
さてと、確認するとしますか!
行動開始!
まずはこの部屋
ベッドとドレッサーあとは小さめなソファとテーブルが置いてある
白を基調として、高級感があるインテリアでまとめられていて、とても好きな感じ
ドレッサーの鏡の前に立って自分を見てみる
うわぁ〜ヤバイなこれ!やり過ぎっていうか元の要素皆無じゃん!若い〜〜
たしかに彼女は形容し難いほどの美人だったけど
鏡の前でクルリと一回転すると少し癖のあるプラチナブロンドがふわりと揺れてキラキラ光る
瞳は薄い水色で真ん中は髪の毛と同じかな?
角度によって煌きが違う不思議な美しさがある
我ながらお人形さんみたいだなと自画自賛
成長したら彼女のようになれるのかな?
とりあえずこのまま出てみよう
部屋の外はダイニングスペースとキッチン
扉があってその奥は右手にランドリーとバスルーム、左手にレストルーム
ダイニングには大きな窓があって窓続きのテラスとお庭が見える
テーブルに何か置いてある!
…タブレット?
メッセージがある!彼女からだ!!
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親愛なる妹セレニタティス
このアーティファクトは世界の知識の全てが入った異世界黙示録です
今後のあなたの助けになるでしょう!大いに役立ててくださいね
もちろんメッセージのやりとりもできます。何かあった時は姉である私を頼りにしてよいのですよ?
楽しい生活を送れるよう見守っております
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なんか…スマホみたい…良いのかなこれ
深く考えないことにしよう!…とりあえずお礼のメッセージ入れてみよう
***
外に出てきた
家から出てしばらく歩くと湖があり、その手前にお花畑が広がっていた
青青しい緑に囲まれたパノラマビュー
綺麗なとこだわぁ空気も澄んでる
異世界黙示録のナビに従い目的地へ
白亜の神殿が出迎えてくれた
神殿の中は神聖な空気で包まれていた
パールのような綺麗な乳白色の石造りの廊下を歩き前任者の元へ仕事の引き継ぎに向かう
扉をくぐるとそこには…
漆黒のドラゴンが横たわっていた
***
セレニタティスは転生者である
香月 晴海 32歳
どこにでもいる真面目で不器用な器用貧乏女子である
頼まれたら断れきれない晴海は残業もとても多くオーバーワーク気味だった
特段仕事ができると言うわけではなかったが、真面目な仕事で成績が良かった。そのため同僚からの仲間外れなど小さな嫌がらせや、上司からのパワハラやセクハラにあい、会社に搾取されていた
忙しさから来るすれ違いで恋人ともうまくいってなかった
そんな中身ごもったのに、恋人にはあまり喜ばれなかった
それでも晴海はうれしかった
両親を早くに亡くした晴海にとって、新しい家族ができるということはとても特別なことだった
受け入れられないのなら1人で育っていこうかと思っていた
でも日ごろの無理がたたってか、残念ながら流産してしまった
産婦人科に行った帰りだった、飲酒運転のトラックが突っ込んできて…
心身ともに消耗していた晴海の人生はそこで呆気なく幕をとじた
せっかく授かった子供を、自分の体調の管理不行き届きで死なせてしまった罪悪感で、胸がいっぱいだった
薄れていく意識の中で、もし次の人生があるのであれば、貧しくても愛し愛される幸せな家庭を築きたいと願った
***
気がつくと真っ白な空間にいた
自分は死んだのだろうか?死後の世界と言うのは本当にあるんだなと思ってふよふよ漂う
『晴海』
何かに呼ばれた
『ようこそ晴海。待っていました』
視線の先にプラチナブロンドの美女が立っていた
『少しお話聞いていただけますか?』
もちろんです、とうなずく
『ありがとうございます。早速ですが、私はオルキディア。この世界を管理する者で、貴方の世界でわ神と呼ばれる存在です。晴海にはお願いがあってここにお呼びしました。』
女神様か
プラチナブランドノ髪がキラキラ光り、緩やかなウェーブを、描いて揺れてる
ゆったりしたAラインのワンピースを着てるのに見事なS字のハリウッドラインがはっきりわかる
ダイヤモンド級の笑顔に見とれてしまう
『私の世界に転生していただけませんか?
そしてそこでやっていただきたいお仕事がございます。もちろん転生していただくだけでも構いません。
私の力との親和性があり、強くピュアな魂。なおかつ私が気に入った者がなかなかいなくて、前任者にずっと任せてたんですが…』
そう言って女神様は困ったように微笑んだ
「あの…状況がよくわからないのですが、私は女神様の御目にとまったからここにいるということですか?」
『そうです』
「それは私にも出来るような事なのでしょうか?見ての通りなんの取り柄もない、若くもないごく普通な人間ですから…」
『大丈夫です。そんなに難しいことはありません。もちろん。サポートもします。私は直接手を入れることはできませんので。』
死してなお必要とされることに晴海は喜びを感じていた
「私にできることがあるなら二度目の人生にチャレンジしてみたいです。亡くした子のぶんも幸せになりたい。そう願っても良いでしょうか?」
不幸な境遇にもかかわらず、他者を恨まず、妬まず、小さな幸せを願う慎ましい晴海を女神はとても好ましく思う
『もちろんです。それではこれからのことをお話ししましょう…』
お読み頂きありがとうございました。暫しお付き合い頂けると幸いです。