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特別編
目を空に向ければ満天の星、しかしその星空を見上げるのは世界でただ一人。
風が冷たい。風が冷たく感じるのは己の心が冷え切っているからだらうか。
壊れそうな心を支えてくれる者は誰もおらず、この世界は今日も今日とて哀しく、狂いそうになる精神を必死に保つことにも、もう疲れた。
ああ、誰か私を救ってくれないだろうか。
奇跡を待つ自分の姿を客観視すると、まるで子供から忘れられたままおもちゃ箱に入れられた玩具のようだった。
しかし私は何度でも叫び続ける。
誰か、誰か私を救ってくれ。
これで今年の更新は最後になります。
みなさん良いお年を。
来年もどうぞよろしくお願い致します。




