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食料争奪戦争Ⅰ

 例の謎襲撃から数日経ったが特に何もなく、平穏な日々を過ごしている。

 ただ、争いがないという意味の平穏で、今とても危機的な状況だ。

 そう、食料が尽きたのだ。

 そして金も尽きた。

 つまり僕らは死に瀕している。

 買い置きのもやしも全て食べ尽くし、桜の稼いだ金も他の奴らがが使いきりやがった。

 節約しようとしてたのに、榊は装備、アスタとエンドール兄弟は食事、メアは……中二病グッズ?

 とにかく、金がもう無い。

 なんとか稼がないといけないが、肝心の仕事が一件もこないのだ。

 餓死するしか無いのか?ははは。

「って笑い事じゃねーよ!どうすんだこれ‼︎」

「叫ぶな。腹に響く」

「楓さーん……お腹が空きますよ?」

 なんて覇気のない声だ。これが若者の台詞か?

「あーくそ。腹減ったなぁ……」

 そうは言っても腹は減る。

 自然とぼやきが出る。

 と、玄関が騒がしくなる。

「かえでー!腹減ったからなんか寄越せー!」

「なんかないっすか?」

 あーあ……こんな時に騒がしい奴らが……。

「何故そんなにけだるそうなんだ」

 僕らの今の状況に落胆の声をあげるマタドーラ。

 床に寝そべっている馬鹿が二人、ベランダに引っかかっている幼女が一人。

 床が冷たくて目次なのかお前らは。

「よぉ……元気か……?」

 相手に元気かと聞いているのに、自分に元気が無くてどうする。

「ん?元気なさそっすね。どうしたんですかい……って分かりきったことっすね」

 変な風に察された。

「それより腹減ったー。さっさとなんか寄越せやー」

「ははっ。冷蔵庫見てみろ」

 アスタが冷蔵庫を指差す。

「おー。って何も入ってないじゃーん‼︎なんで電気つけてんのー⁉︎無駄じゃんー‼︎」

「それはですね……冷蔵庫を開けるとちょっと涼しいからです」

「その涼しさを求めるには間違っていると思うのだが」

「ふっ。俺たちにはそれくらいしか出来ることがねーんだよ」

「話が繋がってねーぞ?空腹でおかしかった頭が更におかしくなったか?」

 あれ何言ってんだ僕。

「あ?喧嘩売ってんのか?」

 まあそりゃそうなるだろうな。

「やめたくださいイライラします」

 榊も殺気立ってきた。

 どうすんだこれ。

「落ち着いてほしいっす。確かお菓子がポケットに……」

 ポケットを探り出すティフ。

 おいやめろそんなことしたら……。

「よごぜええええええええ‼︎」

 獣と化したアスタがティフに襲いかかる。

 言わんこっちゃない。

「させません‼︎」

 榊がアスタにタックルをして全力で止める。

 そんなだから余計に腹が減るんだ。

「え⁉︎なんで僕にそれくれなかったのー⁉︎」

 エロガキまで乗ってきた。

 事態はややこしくなる一方だ。

「ちなみにこれ一個しかねぇっす」

「余計なこと言ってんじゃねえよおおおお!」

 遂に僕まで参加する。

 改めてなにやってんだ僕。

「それは俺のもんだ!ティフ、くれ!」

 どこか情けない。

「ティフさん!私にお願いします!」

 いつも低姿勢でよかったな。

 アスタほどの落ちぶりじゃないぞ。

「ぼくだ!」

「お前達に食わせる菓子なんてない!力尽くでも僕がもらう‼︎」

「す、すたーと……」

 僕等に気圧されたティフの声を合図に戦闘が始まる。

「エルヴレイン‼︎」

「行きます‼︎」

「ははは!痺れろー‼︎」

「…………よっしゃ‼︎」

 能力を発動。

 四つ巴の戦いが始まる。

「待つが良い!我も参加しようではないか‼︎」

 ……五つ巴か。

 というかこんな日本語あるのか?


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