8
内容は無い様
「……」
「どうしたんだ……?なぁ、カケル……」
グラスは、カケルを心配する。
なぜなら、今コントロール不能なのだ。
機体は安定し、車輪もしまっている。
ただAuto Controlのパネルが光るだけ。
そんな時だった。
ガタンッ
「っ!?」
突然、機体が揺れる。
当然グラスは、心臓の鼓動が飛び跳ねるほど驚く。
「お、おい……やめろよな……?」
〈グラス・ハワード。これより、戦闘演習を開始する。
準備ができ次第、無線で了解の言葉を言え〉
グラスは少し焦る。
先ほどの管制塔からの無線と
無線の時にちょうど機内のありとあらゆるボタンが点滅する。
〈グラス二等空尉!まだか!〉
「は、はい!すみません!
機体の……ヨーペダルの間に空き缶が挟まっているのです!」
〈ならば、迅速に撤去せよ!〉
グラスは焦っていたが、深呼吸をして冷静になる。
グラスは目の前のパネルを殴る。
Auto Control の点灯は、まったくなくなった。
グラスは安堵と共に、了解の無線を送る。
だが彼は、正常に思っているだけだった。
なぜなら、ちゃんとコントロールを持って、機体の動きを調べていないのだ。
〈これより、演習を開始する。
勝利条件は、相手の機体をロックオンすることです。では、始め!〉