御食事と御友達
「うーん、味はいいんだけど……」
「文句言うな!食えるだけ感謝しろ!」
「えー、いいじゃん、味を気にしてもさー。後、栄養バランス」
「うっせえ!アメリカ嘗めんなよ!」
「誇るなよ……」
僕・アレンとグラスは、先ほどからずっと食事の話をしているんだ。
だけど、全部ファーストフードばっかり。もっさりしてる。
これだと、排気ガスが臭くなるよ。やだなぁ。
「おーい!グラース!」
「ん?おぉ、ハワードじゃないか!どしたんだ?」
グラスのお友達のハワードっていう人?
どんな関係の人なんだろう?
お友達なんだから、お互いを高めあう仲なんだろうな~。
「大変だ、グラス!」
「いや、だからな……なんでハワードはいつも、主題を置いて……」
「あのブレインと演習だぞ!!」
「なんだって!?」
ブレイン?誰なんだろう?
彼らにとっては、長官なんだろうね。
あんなに驚愕してるんだし、かなりの偉人なのかもしれないね。
「あ、そうだ。ハワード」
「お?なんだ?」
「俺の僚機のカケルだ」
「は?」
あははは……
まぁね、そりゃぁいきなり自分の機体を指して、『僚機』なんて……
狂気の沙汰じゃないのかなぁ?
ほら、思いっきり困惑してるじゃん。
「僕はカケルっていいます。一応日本人です」
「せ、せ……」
「せ?」
「戦闘機が喋ったあああぁぁぁ!!!」
うん。それがふつうの反応だと思うよ?
そこの整備員とパイロットは、ものすごく適応力が高いよ。
きっと、いろんな場所で生きていける。
「よ、よし、きっと夢だ夢に違いない。深呼吸をしろ。
そうだ、息を整えるんだ。俺は何か、二次元に来たのかもしれない」
「何言ってんだ?」
「現実逃避は、やめておいた方がいいですよ?
やるだけ、思い出すほど、自分がいたたまれなくなりますよ?」
これでも、まじめに真顔に言っているのだけれど……。
でももともと無機物で、筋肉もないから無表情なんだよねぇ……。
あー、オムライス食いたい。
ついでに、うどん食いたい……