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自己紹介


 「有難うございます!」

「おお!片言訛りじゃない!」

「完全な英語だー」


 黄色のボタンを押してくれた方と、

聞き分けの良い人を連れてきてくれた清掃員の方に、御礼を言った。

もうね、すごくうれしくて頭を下げたい。

でも下げられない。


 「第一声ですが、僕をスクラップにしてください」

「できるか!」

「二億かかってんだ!無理だ!」


 無理でした。意外と高級なこの機体。

でも意識ができたことで、価値がだいぶ下がったんじゃないかな?

あ、でも、一応は自己紹介をしようかな。


 「僕はカケルといいます。今後ともよろしくお願いいたします」

「おぉ、正真正銘の日本人気質だ……

っと、俺は整備兵、アレン・クライストレッジだ!よろしくな!」

「お、俺はパイロット、グラス・ラインラント……です。よろしく」


 うわぁ、みなさんすごくいい名前だぁ。

日本じゃキラキラネームなんてあるからなぁ。

伊達に名前に、フリガナをつけられない。

 あ、そうだ。

聞くことがあったんだ。


「グラスさん、どうです?

機械に命が生まれて、扱いに困りますよね?」

「あ、あぁ、そ、そうだな」


 すごく挙動不審で、どもってますよ?

まさかとは思いますが、今までこの機体に碌な事していないのでは?

 ま、そんなことは、今日でなくなるだろうね。


「ところでお腹が空きました」

「ん?先ほど給油活動を受けたばっかりじゃないか」


 アレンさんが僕に脚立でよじ登って、キャノピー内の給油メーターを見る。

なぜか見えるんだよね。360°、全部が。

自分を中心にして、いろんなところを見ているようだね。


 そんなことはいいや、うどん食べたい……

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