幸せになれ。
最終話です
「私ね…ここのお嬢様なの。」
「はい?」
「貴様の事はお嬢から聴いている。栞を拾ってやったそうだな?」
「あ、ええ、はい・・・。」
「…もっとハキハキしないかッ!!お嬢!!こんなへなちょこのどこがいいんですか?!だったら私のほうが…」
「アンタ女でしょ…」
「・・・。」
「え・・・」
よくわからなくこんがらがる頭を必死に考え直す。
ようするにあれ?
この女の子はお嬢様なの?
じゃあ俺はこのお嬢様に大変ご無礼なことしたよな・・・?
下着とか下着とか下着とk・・・・何故下着の事しかでてこなァアアアいッ!!
「お嬢はな。むりやりお嬢にさせられたんだ。」
黒スーツ曰く…
小崎の親戚のオヤジが○×IT会社の社長で、ものっそい金持ち。
で、その親戚のオヤジの娘さんと仲良くしてたんだが
娘さんがその○×IT会社の社長に恨みがある人物に殺されたらしく…
挙句の果てにはその娘の位置に小崎を置くことにして、娘の死を世間に公開しなかったと・・・
「それが小崎の闇…否、病みの原因か。。。許せねえ。」
「でも、いい。いまは永山君がいるから。。。」
「お前はそれで本当にいいのかよ!!」
「永山、お嬢曰く、貴様はその娘に似ていた。お嬢は両親がいなかったからな。愛を知らなかったんだ。貴様が優しくしたから、お嬢はコロっといったんだ。」
「そうなのか・・・?」
(なんかはずい!!)
「永山君、千聖って呼んでいいかな・・・?」
「ムシかよ(´・ω・)いいけど…」
ちゅっ
「心配かけやがって…」
「な・・・千聖…」
「貴様ァァァァァアアアア?!お嬢にキスだと?!」
「うわッちょっと!!みーちゃんやめなさいって!」
「お嬢!私はみーちゃんではなく、ミーシアです!いい加減覚えてください!」
「・・・くくッ。仲いいんだな。俺は小崎が笑ってるんならそれでいいや。」
「千聖・・・///」
「くっそぉぉぉ貴様ぁあああ!!うわッ」
どすん
「イタタタ…全く!貴様のせいでお嬢は取られるわコケるわ…ん?!」
「あのぉ…俺永山じゃないんですけど…って…お、お、お、女の子?!?!」
「は、離れろッ!!!」
「離れろて?!そっちがぶつかってきたんだぜ?!」
「う、五月蝿い!」
俺は、「なんかあっちにも新しい小花が咲きそうだ。」
と呟いて小崎を見つめた。
「小崎。俺、今日一日でお前の事好きだって、思えた。これからも宜しくな・・・」
(恥ずかしいけど、何かスッキリした。)
「う…うん!!」
~~~
騒動がおさまり、無事家に着く頃には米粒は一粒も残っていなかった。
バタン
玄関にはいり、言わねばならないことを打ち明ける。
「小崎、なんつーか、言いにくいんだけど…」
「何?」
「えーと…あの…下着…コレ…」
「…」
「えーと…」
「千聖君?」
小崎はニコニコしながら台所へ向かった。
最早嫌な予感どころじゃない。
帰ってくると片手には果物ナイフ・・・
「さっき、みつけたの。…ね?(ニコニコ」
「ぎ…ぎゃぁあああああああああ!!」
まだ病み冷めてねえええええええ!!
これはもはや一生ものなのか?!
さっきミーシアは「昔はとても明るい子だったんだぞ」って言ってたケド!!
も、もういいや!とりま逃げよう!
俺は「ひえ~」と玄関から飛び出た。
バタン。
ドアが閉じて小崎は一人呟いた。
「…これからも、こんな私だけど宜しくって感じかな。マヤ、天国で大丈夫かなぁ…元からマイペースな子だったし…容赦なく突っ込みするけど。マヤ~私は心配しないでいいからね~。」
小崎は目を瞑って呟いた。
「さてと…私も前向かなきゃなんだよね…。」
俺が走った先にはミーシアがいた。
「む…認めたくはないが認めざるを得ないお嬢の彼氏か…」
「もう永山でいいのに。」
「ミーシアさん~。アイス買ったけど、おじさんにもう一つサービスされちゃったから要ります?」
「あ、沢城・・・」
「お前ッ…あ、あっち行け…」
「お、お邪魔そうなので俺どっか行くわ。」
「ミーシアさん。オレ二つも食えませんよー。」
「仕方ないな、もらってやる・・・。」
俺の日常はいい意味で崩れたんだなと思った。
小崎と、どこかデートしようかな…
そう考える脳内は幸せすぎて…。
「千聖!…さっきは言いすぎた。」
小崎・・・
ぎゅーッ
「小崎・・・ッ苦しッ・・・」
「大好きッ」
「お嬢オオオオオオオ?!?!」
「…ワーオ(´Д`;)」
そうして俺たちは仲良く家に、
小崎の家に向かって歩いていった。
小崎の家はさっきのビルの裏あたりらしい。
俺はこれからの先のこと、考えてウキウキしていた。
これから、小崎との日常が始まるんだな…と嬉しさと不安に駆られていたのであった。
「嬉しさの方が多いけどな。」
「今…、何か言った?」
「いや、なんにも?」
俺はニコッと笑った。
end
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