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神の器  作者: 紅きtuki
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第13話「暴走」


戦争から3日と言う月日が流れた。

美月みずき夏輝なつきと一緒に暮らしている葉乃愛はのめに嫉妬している今日この頃。

それにしても、相変わらず木春きはる守夜もりやの行方が分からない。

なんて説明してる時間はない。と言うのも今、美月は何者かに襲われていた。

それは突然だった。葉乃愛の事をいらいらしながら

葉乃愛と夏輝と一緒に街をぶらぶらと歩いていた。

最初は葉乃愛が夏輝を買い物に誘い、それを聞いた美月がついてきた状況だ。

そんな変哲もない日常を送っていた、が、その時何かが起きた。


美月は意味がわからなかった。唐突に自分が所持していた

終焉の祖が手に握られ、制御できなくなったのだ。

具体的には剣がひとりでに暴れ、夏輝や葉乃愛を傷つけた。

終焉の祖は以外にも鋭く、夏輝の肩を赤く染めた。

いきなり後ろから傷つけられた、葉乃愛と夏輝は最初何が起きたのか解らなかった。

だが、やがて誰に傷つけられたのか気付く。

もちろん2人は暴走している美月を止めようと必死に戦うが

相手は美月、ろくに攻撃する事も出来ないまま打ち負かされ、

このままでは危ないと感じた夏輝は葉乃愛と共にこの場を離れた。

そうして攻撃する者がなくなった美月は偶然通りかかった一般人にも攻撃を仕掛けだした。


「うわぁぁ」

悲鳴を上げる一般人

無理もない、いきなり体長1.5mを超える刃物で切り付けられたのだ。

一般人は肩から血をダラダラと流しショツクのあまり気絶する。

それを見た周りの人々は携帯電話を持ち出し電話をかける。もちろん警察と病院だろう。

だが美月はその周りの人々にさえも攻撃を仕掛けた。

が、その時その事件を聞きつけたのか他の神剣使いが3人現れた。


男と男と女……一人の男はひょろひょろ~としててジーパンに黒のTシャツを履いている。

よく顔を見ると、目の下にクマがあって目が大きい。いかにもおとなしそうな青年だった。

一方女の方は活発そうな顔立ち、どっちかと言うと美月みたいな子だ。あとノサキ高校の制服を着ている。

そして、あと一人は今東こんどうだ……

いずれにせよ皆10歳後半くらいだろう。


その女の子は美月に向かって神剣から放電した。その女の子はライトニングマスターだった。

剣は雷をモチーフとしたあのジグザグな形をしていて、チューリップをモチーフとしたつばもあった。

そして予知もしなかったその放電により美月は倒れた。はずだった……


だが、美月は倒れなかった。というのも美月もライトニングマスター

電気に抵抗を持っているようだ。

神剣使いの予定が狂ったのかひどくうろたえ始めた。


「あの子はライトニングマスターのようですね……どうします?」

ひょろひょろの男が他人事のように聞いた


「ライトニングマスターか……ちっ、よりによってうちと同じ能力とは。とか言ってみたり……」

女の子はそれに答える


「う~ん、神剣使いが暴れていると聞きましたがまさか美月とは……」

今東は顔を曇らせた。


「え?あいつが美月?とか聞いてみたり……」


「はい……どうやら一筋縄では行かないようですね。それにしても以前の神剣と姿形が変わっている。

あの子にいったい何が……」


「そんなのは関係ありません。私たちは任務を遂行するのみです。それにあの子は能力を使う気がないようですよ。

いや、使えないと言う方が適切か……どうやらあの剣はあの子の物じゃないようです。それなら……」


ひょろひょろの男はそう言い美月に突撃を交わした。

電気で弱っていた美月はそれを受け止める力もなく一瞬で抑えられた。

うつぶせに寝かせられ、手を押さえられている。


「目標捕らえました。後はこの場に居る一般人の記憶を消します。」

ひょろひょろの男は携帯にそう言い、尖りのない丸みのある神剣を出し周りの人々をやさしく叩きだした。

それから、気を失わされた美月はそのまま今東に担がれ連れ去られた。




「美月の野郎どうしちまったのかな……」

美月の事を心配しながらとぼとぼと現場へ戻ってきた夏輝たち。


「そんな事わからないし……って、美月がいないし!」


「くそっあいつどこ行きやがったんだ!」




そのまま連行された美月は檻みたいなところに入れられた。


「で、こいつは何がしたかったわけ? みたいな事を聞いてみたり……」


「そんな事私が解るはずありませんよ。今東さんは?」


「いや、わからない。以前はあんな事するような子じゃなかったのは確かです。」


「そうですか……この子はどこの機関に属しているのでしょう。」


「参剣機関だ。」


そんな会話を続けているうちに美月が目を覚ました。

美月は相変わらず理性が保てずただ無言で無表情で檻を攻撃していた。


「やれやれ、これじゃあ話も出来ないな。とか呟いてみたり……」


「そうですね。ここはしばらく放置して様子を見ましょう。」


そう言って三人は檻の前から姿を消した。

その時、檻の中に闇が現れタトナスと呼ばれる男が現れた。


「ふふふふふ……月姫よ、いや、我が師よ。準備がととないましたか。こちらへ参られよ。」


無言で無表情の美月は無抵抗のまま連れ去られた。

無抵抗と言うのは理性を失ってもこの男の恐怖は感じたのだろう。

そして、男と美月は例の真白の部屋に現れた。


「奇跡の月姫……マグスマスター……今から私がその力を蘇らせてやろう。」

男はそう言うとまた意味のわからない呪文を呟きだした。

呟き終わると美月の目には光が戻り、はっ、とした。


「どうして、あんたは私を助けたの!? それと、師って何!? 私を助けたかったの? それとも師の為?」

今まで理性こそなかったが意識はあったようだ。

そして、この男が危険な人物だと言う事も忘れてただひたすら問う。


「……力は完全に戻ってはいない。お前が真にこの力が必要とするときにそれは目覚めるだろう……」

男はそんな問いかけを無視し話を進めた。


「だから何でこんな事をするの?」

もはや、やけくそに聞いていた。


「ふふふはは、じゃあな……」

男に腹を軽く押され美月は再び闇へと帰された。

それから男はしばらく目をつぶって黙った。その時、後で闇が現れ中から美月の服を着て、終焉の祖を構えた老人の声が聞こえた。


「もうそろそろ、いいじゃろ。我が弟子よ。」


「イシュタル……我を昔のままだと思うなよ、

貴様が1000年の眠りについてる間に我は1000と言う力をつけた。

覚悟するがいい。」

そう言ってライトサーベルと1000の力で襲いかかった。

ここで謎の二人の戦いが始まった。

イシュタルさん……

イシュタルたん……

いや、何もありません。

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