表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛しいあなたと  作者: 飴とチョコレート
第二章 高校生編
118/152

ジェスチャーゲーム...?

【配信タイトル:「全員集合!チーム対抗ジェスチャーゲーム!!」】


(ルールはシンプル。お題を引いた人がジェスチャーをして、チームの仲間が制限時間内に何問当てられるかを競うという企画)


「はいっ、続いては〜……チームAから!出題役は東堂樹さん、回答者は朝倉くんです!

おふたり、準備はよろしいですか?」


(カメラに映る朝倉はいつものクールな表情、樹はうっすら笑いながらうなずく)


「では、タイマー30秒!スタート!!」


(ピッとタイマーが鳴る)


(樹、お題カードを見る → 朝倉の目をじっと見る)


(朝倉、即答)「ハリネズミ」


(ピンポーン!)


「えっ!?ジェスチャー……してなくない???」


(再びカードを見る → 目を見る)


「ドラム缶風呂」


(ピンポーン!!)


(カード → 目)


「アクション映画の爆破シーンをスローで歩く主人公」


(ピンポーン!!!)


(コメント欄)


《いやいやいや》《ジェスチャーどこいった!?》《瞬間で当てるな!?》《え?エスパー?》《これジェスチャーゲームじゃなかったっけ》《テレパシー送ってんの!?》《ホラーか??》《朝倉だけ読み取れる形式のジェスチャー???》《ただ目を合わせてるだけなのに何で分かるんだよwwwww》


(その後も制限時間中、ひとつもジェスチャーをしないまま次々と回答を当て続ける朝倉)


(ピピーーーッ!タイムアップ)


「えー……いったん確認させて? 樹くん、君……一度もジェスチャーしてないよね?

見つめてただけだったよね?」


「……うん。なんか、朝倉なら分かる気がしたから。

たぶん“目”だけで通じるかなって」


(朝倉、特に感情の起伏もなく「うん」とだけうなずいてる)


「いやいやいやいや……!それ“ジェスチャー”ちゃうのよ!!“共鳴”やん!!

しかもなんで成立してんの!?朝倉くんも普通に答えるな!?!」


(他の参加者、思わず拍手してる人もいれば苦笑いの人も)


「もはやチート」「いやジェスチャーゲームってなんだっけ……」


(コメント欄)


《こわ》《心が通じ合いすぎてて恐怖すら覚える》《ジェスチャーって……何?》《配信者じゃなくて念話者》《通じ合い方の次元が違う》《この二人、テストでもアイコンタクトで答え合わせできるやつでしょ》《仲良すぎか》《なにが“たぶん分かると思った”だよ!!信頼のレベルが異次元なんよ!!》


(MC、頭を抱えながら)


「チームA、獲得ポイント:7問正解!……って、なんかもう俺としては納得いかないけど、ルールに“目を見るのは禁止”とは書いてなかったからセーフでぇ〜〜す……!!」


(朝倉と樹は無表情のまま、でもどこか楽しそうに小さくハイタッチ)


(コメント欄)


《やったわ》《この二人だけ違うルールで勝ってる》《ハイタッチがかわいいんだわ》《これが真の“無言の連携”か……》《見てはいけないペアリング見てしまった》《チームワークというか魂の共鳴》《MCが一番の被害者》《朝倉と樹、仲良すぎて常識が壊れる回だった》


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ