歳を重ねる
最近歳を取ったな、と思う瞬間がある。
ときには「大人になったな」と良い意味で。
あるいは、「昔はもっと出来たのに」と悪い意味でも。
悪いことに関しては書かない。
思い違いかもしれないし。
言語化して出力すると、実際はそうでないのに結局現実になってしまう、なんてことがあるかもしれない。人の脳ってたぶん割とそういう風に出来ている。
良いことについて書こう。
前向きになれるからね。
春休み、とても暇なので(勉強せい)、そして友達もやっぱり暇(勉強せい!)なので、たまに一緒に遊ぼうっていう話になる。
やはり類は友を呼ぶのか、仲の良い友達には体育会の部活に所属して頑張っている人が多くて、だいたい金欠。そして、身体を動かすのが好きな人たちの集まりでもある。
私はバドミントンがしたくて招集をかけた。
大学近くの大きな広場でやろうということに。
しかし、約束の日にたまたま急用でラケットを持って行くことが出来ず、フットサル部の子が持ってきたボールでリフティングの練習をしたり、鳥かごをしたりしていた。
鳥かごってめちゃめちゃ楽しい。素人でも出来るんですよね。蹴るだけだし。
本題はここから。
思いつく遊びも尽き、休憩を取っているときに必然的に日なたぼっこの時間になった。
これがめっちゃ良かった。
小さい子が走り回っていたり、パパが子供3人も相手にボールで遊んでいたりとのどかな雰囲気で、この時節気温もポカポカとちょうど良く、時折通る風が心地よい、
こんなゆったりとした時間を「無駄だ」と思わなくなっている。何か束縛から解き放たれたようなすっきりとした気持ちになった。
またこの時間を共有して楽しめる友達がいることを単純に嬉しく思った。
知識の蓄積や効率の改善よりも、その時々の幸福を。今はその中間くらい。
平凡は素晴らしい。田山花袋の『田舎教師』でも、青年、林清三はそう実感するようになっていく。
私はまだそこまでは至れないけれど、確実に歳を重ねているんだ。
ゆったりとした時間に価値を感じる裏には、ちゃんと日々の頑張りがありますよね。
そういうこともわかってきた。