フランスのカテドラル Notre-Dame de Paris en proie aux flammes.
掲載日:2019/04/17
フランスを護る十字の大屋根が焼け落ちた
フランスの肉体
あらゆるフランスの象徴
フランスの裸身
フランスを守るマリアの尖塔は燃え崩れた
私の愛しいフランスよ、目覚めよ
今こそ、神の言われなかった文字を愛の文字で埋めよ
それこそが、神が黙示なされたこと
創造と破壊の間を埋めるのは、神ではない
神が示されたのはアルファとオメガのみ
自由・平等・博愛の矛盾を解決するのは、神ではない
生と死の間隙を、おまえたち自身の熱い言葉で埋めよ
フランスの心臓よ
今こそ、おまえの出番
炎をくぐった心臓の、今こそ連打されてしかるべき時
フランスの魂よ
今こそ、おまえの出番
倒れてもなお不屈の魂を、今こそ示せ、高らかに掲げよ
フランスの心臓よ、フランスの魂よ
建てよ、新しい塔を、おまえたちの精神と美の根源を
人を人として認めぬ言葉ではなく、人が人を愛する言葉で
薔薇の香るカテドラルを再建せよ
まさに今こそ
――本寺の十分なまた実のある理解を得るためには、われわれは現代の狭い冷たい精神から逃れなければならない――
ロダンの言葉抄:ジュディド・クラデル筆録 高村光太郎訳




