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白い煙

作者: 朝比奈もか

それは本当に突然。


衝動に駆られた僕は午前4時に家を飛び出した。

外はまだ少し暗い、そして寒い。

そして静かだ。


僕は自転車で朝の街をかける。

駅まで必死にペダルを漕ぎ続けていると体がぐーんとあったまっていく。車も人も通らないのに信号がチカチカ変わっている街並みはなんだかとても神聖な感じがした。

なんだか突然、そこへ行かなければならないという感情に迫られ、東京スカイツリー見物へ行きたくなったのだ


押上行きの電車。か東京メトロ、浅草駅。

どうせなら遠くから眺めて見たいな。と

考えついた僕は乗換案内アプリを使って経路を確認し、必要な料金をPASMOカードにチャージする。


電車の中は暖房がついていた。丁度膝辺りを撫でるように仄かな幸せを与えてくれた。

こんな朝に早く電車を乗ったのは随分久しぶりだ。

最後に乗ったのは大学の友達とディズニーに行った時だっけか。


それにしても周囲の人達は居眠りをしている人が多い。仕事へいくのだろうか、辛そうだな。僕だったらそんなの耐えられないと思う。本当に感心する。


乗換3回で2時間ほどで浅草駅に到着。

駅のホームの電光掲示板には「7:02 快速」とあった

いつもならこの時間に起きているから少し変な気分だ。


何故朝に選んだのか。

と聞かれたら、「独り占めするため」と答えるだろう、早く絶景を堪能したい。


駅を出ると澄み切った空気が僕を迎えてくれていた。

さっき家を出た時とは別の世界のようだ。

はぁ

自然と溜息が零れた。

あ、


目を向けた先には予想外のものがあった

金のうんこ雲だ!

あまりここの事は詳しく知らなかったのでまさかあるとは思っていなかったので正直驚いた。

カシャ。と記念写真を撮る。別に自分は映ってないけど。


地図アプリを開いてスカイツリーをグッドポイントで見ることができる隅田川までの道を調べた。

あっめっちゃ近いじゃん。


まだ顔は上げないでおこう。

今見てしまってから観察地点へ向かっても意味がない。ベスト体制が整うまでもう少し辛抱だ。その方が感動も2倍、いや数十倍になるであろう。


足をせっせと運ぶ。


どくん、どくんと徐々に高鳴る鼓動。


ああ、ああ。



川沿いを歩いているとジョギング、ウォーキングをしている何人かとすれ違った。ここでするものはきっと気持ちがいいのだろう。ここらへんに住んでいるひとはずるいな。


その時にはもう足はゆっくりと動いていた。

そしてゆっくり、足を止める。






そして、僕は生まれて初めてスカイツリーを見上げた





はい、タイトル詐欺です。

こンな感じの、ふわっとしたの、作って見たかったんですよね、現代的な笑

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― 新着の感想 ―
[良い点] 題名だけ [気になる点] 予想通りに怖くはなかったのは良いけど、内容が何を伝えたいのか全く分からない。 ふわっとしたものを書きたかったと後書きにありましたが、ふわっとしている以上の物が何も…
[気になる点] あの。 ホラーは純文学じゃないので。 あまりにジャンル詐欺をやると検索妨害行為で規約違反になります。
2017/02/25 14:10 退会済み
管理
[良い点] まずタイトルが良いですね。思わず読んでしまう。 内容は想像してたものとは違いましたが、これはこれで好きですね。 描写がリアルで、自分がそこに行ったような、良い気分になれます。
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