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第78話 【那由多】初警告?

勇者召喚に付いては色々あるみたいで、召喚した国や召喚された勇者の資質や人数に寄って、過保護になったりスパルタになったり冒険者扱いだったり奴隷扱いだったり。

今回は人数も多く、召喚した国がゴーレーン国という金山を持つ裕福な国なので、前例通り過保護なのだろうと予測してくれた。


今までの例では、勇者召喚されるのは10代後半が多いので、過保護に育てられた勇者は間違いなく我が侭に育つという。


過保護な勇者と関わりあって一人でも倒そうものなら連邦すべてを歴に回す可能性が100%だとデルタが助言をくれた。

倒さなくても敵対するだけでもそうなるでしょうと。


そんな過保護で我が侭に育てられた勇者と私が仲良くはできないでしょうとも言う。

関わり合うと敵対する可能性は非常に高いので、関わりになる前に国を出た方が得策でしょうと言ってくれた。


正解だな。早くここから出た方が良さそうだ。

しかし、他の国でも似たようなものじゃないのか?国とまでは言わなくても、隠れ家みたいなところは持ちたいな。

これだけの面子が揃ってるんだから、探せるんじゃないか?


場所さえあれば、私の能力で村ぐらい作れるよな。家や道具は勿論できるし。食べ物は獲ればいいし、他にいる物があれば各国で買えばいい。


今後についてもデルタと話し合っていたら夜が明けた。



夜明け頃、朝日と共に皆が帰って来た。


もちろん、制覇してきていた。

今回は、リクが称号をゲットさせて貰えたらしい。ララもロロもヒマワリたちも今回はリクに譲ったそうだ。皆 末っ子には甘いね。


これでダンジョン核3つ目だな。

ダンジョンの内容は、もういいわ。時間が掛かったのだってフロアが広かったか深かったかだろうし、皆 無事だったから今日はいい。


私達も寝ずに待っていたしダンジョン組も寝てないので、朝だけど寝ることにした。


この場所でもいいんだが、家1号や馬車も渡したかったので、もう少し広い場所に移動して食事をした。馬車をそれぞれ渡し、家はショーンとミルキーに渡して管理してもらうことにした。


ひと寝入りした後に皆が揃ってから提案した。


「この国からは、もう出た方が良さそうだ。勇者と魔王の戦いがあるみたいだし、巻き込まれるのもゴメンだからな。私達はこれから先は3チームに分けて各地を回ろうかと思う。」

皆 少しざわついた。


「今回の提案は、前回マーメライに行った時とは違って留守番じゃなくて皆に役割をお願いしたい。1つは拠点だな。ロンレーンでもいいんだが、どの国にも関わらない場所を拠点として、それぞれの国の冒険者ギルドで依頼をこなしながら情報を集め、稼いで行こうかと思う。それだけの力はあると思うし、今後もっと強くなって行くと思うから人とは少し距離を置いた方がいいと思う。」


全員が魔物だから、バレると嫌な目に合いそうだしな。この大陸に来てからの経験では、私達の実力は大きすぎて、もうこれ以上隠せそうにないからな。

まだ、隠せてると思ってるんだが。


「2つ目は情報だ。東の国への行き方。見つからなければ仕方が無いとも思ってるが、行く行かないは別にして、行き方があれば見つけたい。その方法を3チームに分けて、それぞれのチームでやって欲しい。1つ目のチームは私と共に中央のバンブレアム帝国に行き情報を集める。一番大きな国だし情報もたくさんあるだろう。2つ目のチームはダンジョン攻略部隊だ。ダンジョンには各国々で見つからない情報もあるかもしれない。3つ目は、各地を回って情報を集める。組み分けはもう決めてある。」


私の雰囲気を察し、ダンジョン!って言いかけた者も自重して口を閉じた。


「ダンジョン攻略は、ショーンをリーダーにララ、ロロ、ヒマワリ、ヒナタだ。各地へ回る組はミルキーをリーダーにノア、カイン、アゲハ、イロハだ。私と一緒に行くのはソラ、ココア、リク、デルタ、ユニコにする。」


メンバー振り分けが終わり、文句を言う者も無くグループ毎に固まる。


「もう一つ提案がある。冒険者ギルド以外で別のギルドに所属すること。これは何でもいい。もちろん料理でもいいぞ。私は鍛治ギルドを持ってるけど、私達の冒険者カードはSカードなので目立つからな。」

私が調子に乗って皆の分をSカードにしたのが、今になって悔やまれる。


「うち、もー持ってるよー」ってソラがAランクカードを見せる。

なんで?

「ソラ、それは何のギルド?」

「お薬屋さんだよー。お薬屋さんのおばあちゃんが作ってくれたんだー。」

「また今度、その物語を聞かせてもらうな。今日はいいから。」

「わらわも持ってますわぁ。」酒場ギルドだった。

「私も持ってます。」「ボクも持ってるよ。」「私もー」・・・・・・。

持って無いのは、ヒマワリ、ヒナタ、ユニコ、リクの4人だった。皆いつの間に・・・。


「持っている者はいいが、持って無い者は 何でもいいからどこかのギルドに入ろうか。」

あんまり目を離してないつもりなんだけどな、普段なにやってんだか。


「皆、今後の予定は分かってくれたか?」

皆 同意してくれた。


「じゃあ、ノアにこの国の外まで全員を送ってもらって、そこから別れて出発しようか。」


!!!いきなり目の前にサーチの画面が現れる。赤い点がたくさん確認できる。

【那由多】からの警告か?警告なんて初めてだな。


――警告ではありませんが、周囲に敵対する者が多数現れました。

いやいや、この数は警告に値するだろ?しかも、2か所に大群が確認できるぞ?


――赤い点の固まりの1つは人間です。もう1つは魔物です。


人間って。赤い点で出るってどういうことだ?今まで人間に反応したことは無かったと思うが・・・。動きを見る限り、どちらもこっちには向かって来ていないな。こっちには気付いてないのか?でも、敵対する人間って気になる・・・。見てきた方が早いな。


馬車を出して用意をする皆に声を掛ける。

「皆!ちょっと待ってくれ。緊急事態だ!人間と魔物の軍団が現れた。どちらも敵対しているようなんだが、こっちには気付いてないように思える。アトムとリク、お前達【隠形】を持ってたな。様子を見て来てくれ。」


「わかったー!」「わかりました。」


それぞれ場所を支持し、リクはさっきまで私達が居たダンジョン付近にいる人間の方に、アトムには海側に居る魔物の方に行かせた。


「他の者達は、いつでも出発できるようにしておくぞ。」


「「「「「「はい!」」」」」」


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