第76話 罰ゲーム?
名前: ユニコ
年齢: 1870
種族: 幻獣族 (ユニコーン)
加護: 佐藤 太郎の加護
状態: 普通
性別: 女
レベル: 41
HP 2410/2410 MP:3223/3223
攻撃力:2725 防御力:3150 素早さ:3330
魔法: 火(1)・水(5)・土(4)・風(8)・雷(8)・闇(2)・光(7)・召
技能: 槍Max・採集(4)・料理(2)・解体(2)・探知(9)・回避(3)・遮断(5)
耐性: 熱・風・木・水・雷・身体異常
スキル:【変身】7【再生】1【超高速移動】8【俊敏】4【隠形】5【眷属召喚】1
ユニークスキル:【空間操作】
称号: 幻獣王 (ユニコーン)
「おい!お前、幻獣王って、どういうことだ?お前が私に付いて来たらダメじゃないのか?」
「構いません。どうせいずれは代替わりするものです。どうかお供させてください。」
あれ?話し方が変わった?
「なんか、お前雰囲気変わったよな?」
「もう、現王ではありませんので、気を張る必要もございませんので。」
「そ、そ、そうか。まぁ、そっちの方がいいと思うぞ。」
「お褒め頂きありがとうございます。」
「じゃあ、人間になれるか見せてくれよ。」
ユニコは淡く光り変身する。
20代後半とも40代とも30代前半とも言えるような容姿で、色っぽい。
もちろん美人だ。見た目だけならど真ん中のストライクだ。
性格もいい感じに変わって良さそうだ。
でも!こいつは魔物なんだよなー。んー残念!
服装は、地元の魔物なので問題なさそうだ。
「得意武器は何だ?」
「槍でございます。」
だろうね、その角だもんね。余分にあったはずだよな。結構、試しで作ってるもんな。あったあった。
「これをあげるよ。メタル系の槍と、うちの必須アイテム亜空間収納アイテムの指輪と小判だ。小判は知ってるか?」
「え?小判?ああ!!本当に!?感激です。」
「知ってるんならいい。使い方もわかるだろ?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」
「じゃあ戻るけど、入国が面倒だな。馬になって角を隠せるか?」
「はい。」
淡く光りユニコーンに変身してからドンドン縮んでいき、2メートルちょっとの馬になり角が見えなくなった。それでも、他の馬からすれば大きいけどね。
「お、いいね。大丈夫そうだ。乗ってもいいか?」
「はい。お名前を教えていただいてもよろしいですか?」
「あ、言い忘れてたな。タロウだ。」
「まあ、本当に良いお名前ですね。タロウ様ですね。」
さっきの見た目もあるし、こいつにそんな口調で言われると、最強の名前に思えて来るよ。
「いや、ありがとう。このまま町まで行ってくれるか?」
「わかりました。」
「町中で変身したらダメだからな。馬なら馬のまま、人なら人のまま。変身するところを見られないように。」
「わかりました。」
町に戻り、宿まで帰る途中に冒険者ギルドがあったが、今日はダメだから明日にしよう。
冒険者ギルドの近くまで来ると、少し揉めている感じがあった。
「ユニコ、少しゆっくり走って。なんか揉めてるみたいだから様子を見たい。」
「わかりました。」
「あ!タロウ兄ちゃん!」
「あれ?ララ?お前達だったのか。どうしたんだ?」
「兄ちゃん、こいつらダメだよ。」
「ロロまで。」
「父様ー」
「ヒマワリ?いつから私は父様になったんだ?」
「父さん、こいつら弱すぎなんだよー。」
「ヒナタ、お前も父さんって。え?弱すぎ?」
確かに4人の冒険者がグッタリと横たわっていた。
怪我は無いようだが、完全にグロッキー状態だ。
「ユニコ、ちょっと待ってろ。」ユニコから降りて4人に事情を聞くと、一緒にダンジョンに入った4人組パーティだったが、こいつらのペースに全く付いて行けず、10階層を過ぎたあたりから背負われて50階層まで行って帰って来たそうだ。
ダンジョンマスターを倒したとはいえ、下の方に行けば高ランクの魔物も居るし、何度か復活しているフロアボスとも戦いになった。最終階ではダンジョンマスターが復活していて、今度はヒマワリが倒したそうだ。
全部の戦闘もして、パーティ4人だから1人が1人をずっと背負ってのダンジョンクリア。
どんな罰ゲームだ。
「よし、わかった。文句を言ってやる。」
「頼んだよ、兄ちゃん。」
その前に念話で。
『ユニコ?』
『はい、タロウ様』
『どこか、人に見られない所で、人間に変身してこっちへ来てくれないか?』
『わかりました。』
『リク?』
『なんだい?とーちゃん。』
『お前も、冒険者ギルドに来てくれないか?』
『わかった、すぐ行くよ』
よし、これで二度手間にならなくて済むな。
冒険者ギルドに入って行った。
ユニコとリクが来たら、一緒に待っているよう、4人に伝えてマスタールームに入って行く。
呼び出されたわけでは無いが、文句があるから勝手に入った。もちろんノックぐらいはする。
「どうぞ。」
声がしたので、ドアを開ける。
「フェリード、どういうことだ?うちの連中が文句を言ってるぞ!ダンジョンに行くのにどんな奴を付けたんだ?ダンジョンマスターが居なくなったとはいえ、最下層まで行くんだぞ?」
「どんな奴って、うちのエースを付けました。あの時たまたま下に居たんです。運がいいのか悪いのか。4人中2人がAランクの紛れも無いうちのエースのAランクパーティです。」
マジか?そんなレベルなの?人間って。冒険者でも?
「基準が甘いってことは・・・。」
「ありません。どの国に行ってもAランクで通ります。」
「でも、うちの連中に半分以上背負われてクリアなんだろ?」
「あのダンジョンを1日も・・・いえ、半日でクリアするあなた達がおかしいんです。」
おかしくは無いと思うんだがなぁ。なんか気が抜けたわ。
「おかしいって・・・。まぁ元気になったようだし、そっちはいいか。前の話に戻そうか。」
私も椅子に座って話を始める。
「今日一日色々あったな。」
「ええ、ありましたね。」
「それで、整理させてもらっていいか?」
「ええ、お願いします。」
「まずは、3件の依頼だな。」
「はい。」
「3件とも依頼達成でいいな。」
「はい、結構です。」
「あと、それ以外にも、魔物を出したな。」
「はい、あのあとで確認しました。」
「で?どうだった?」
「全部依頼達成の上、半分以上余りましたので、すべて買い取りとしました。もちろん、依頼分も買い取りです。」
「そこまでは、整理できたんだ。じゃあ、まずは報酬を貰おう。」
「はい、用意はできています。こちらで、金貨14000枚です。お納めください。」
「金額は聞いて無かったが、2件は軍でも対処できなかったんだもんな。妥当なところか。」
「ええ、これでも少ないぐらいだと思っていますが、ご容赦願います。」
「わかった。それとな?」
「ま、ま、まだあるんですか?」
「あと1件だけな。Sカードを発行してほしいんだ、2枚。」
「実力は・・・・聞くだけ無駄ですね。わかりました。発行しましょう。更新ですか?」
「いや、新規だ。もう下で待ってると思う。」
下に降りると、リクもユニコも来ていて4人と待っていた。
2人を呼び、Sカードを発行してもらった。これで16人パーティだ。全員Sカード。
もう世界を相手にしても負ける気がしないな。調子に乗り過ぎか。する気も無いけどね。




