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第74話 どっちの依頼?

「ただいまー」

おっ、ソラが帰って来たな。

「おかえり、なんだノアも一緒だったのか?」

「えぇ、向こうで会いましてねえぇ。一緒に帰って来ましたわぁ。」

「これ、お土産ー!」

「なんだ?これ。角?」

「いいお薬ができそうなんだけどー、いっぱいあったからご主人様にも分けてあげる―」


【鑑定】

ユニコーンの角

様々な薬の素材になる。効果(大)


「どゆこと?」ソラのすることはいつも理解に困る。


要約すると、ソラはいつも通り薬の素材を探していた。ノアは果実を取りに行っていた。

2人の行き先がたまたま同じ北西方面だった。ノアの依頼の果実は、ソラに言わせると薬の成分も含まれていて、一緒に取っていたらソラがユニコーンの角を溜めているところを見つけたらしい。

メタルの洞窟といい、ソラは鼻が利くね。


「でも、それって誰かが溜めてたやつじゃないのか?」

「違うよー、あの子達って角が生え変わるからー抜けた角を取って置くんだよー。」

「ソラ、なんで知ってるの?」

「教えて貰ったんだー、ユニコーンって子にー。」

「ユニコーンって話せたんだ。」

「うち、だいたいの子と話せるよー。」

「そういえばぁ、何か話しているように見えましたわねぇ、わらわにはわかりませんでしたけどぉ。」


ソラって、そういうこともできたの?ドンドンわからなくなってくるよ。

「一杯あるなら、念のためもう少し貰えるか?依頼の品なんだ。」

「いいよー。」

全部で10本貰った。


ソラとノアの翻訳が終わった頃、ココア達が帰って来た。

「主様、ただいま戻りました。」

「おかえり。皆もおかえり。どうだった?砂糖はあったか?」

「砂糖はありましたが、邪魔者を排除するのに少し手間取りました。念のため、元を絶って来ました。」


どゆこと?まさか君らも?

「どういうこと?」

「砂糖の鉱石は、場所もわかっていましたのですぐに採取できたのですが、魔物が次から次から現れるものですから、排除していると500体をすぐに超えてしまいました。それでも出て来るので、元凶を探ってみると大きな木がありまして、その枝の何本かが原因だとわかりました。枝を切ってやると、枝からも邪悪な気配は無くなり魔物が現れることが無くなりました。枝は大きいですので、ここでは出せませんが後でお見せします。」


「それって・・・世界樹?」

ココアに変わってショーンが答えた。

「あれは世界樹の接木ですね。寄生型の魔物が卵を産み付けたのでしょう。魔素を大量に放出する枝のいずれかに潜んでいたようです。枝を切った時に、その元凶の魔物も一緒に切ったんだと思います。念のため、魔素を放出していた枝は全部切って来ました。」


「へ~、ゴクロウサン。」

2件達成??


「最後は、リクが大活躍でしたよ。もうSカードでいいと思いますよ。」

「へ?リクって・・・。」

「とーちゃん、おいら頑張ったよ!」

とーちゃんって、魔物の子供を産んだ覚えはありません。

150センチぐらいに成長していた。やはり、魔物や獣人はレベルと成長に関係があるんだな。


名前: リク

年齢: 1

種族: メタル族(龍)

親 :ヒマワリ・ヒナタ

加護: 佐藤 太郎の加護

状態: 普通

性別: 男

レベル: 40

HP 1471/1471 MP:1003/4031

攻撃力:3860 防御力:7500 素早さ:5420

魔法: 火(2)・水(1)・土(1)・風(1)・雷(4)・闇(1)・光(1)・召喚(1)

技能: 牙(1)・刀(5)・剣(3)・槍(1)・錬成(6)・採集(1)・料理(1)・解体(1)・探知(2)・回避(4)・遮断(5)

耐性: 熱・風・木・水・雷・身体異常

スキル: 【鑑定】3【変身】3【再生】3【高速移動】4【俊敏】4【隠形】4【眷属召喚】1【錬金】3【魔力高回復】1

ユニークスキル:なし

称号: なし



防御力が高いなぁ。HPは低いのにメタル系の特性なんだろうな、それで背が低いのかもな。

「この子は防御力も高かったので、魔法を教えて戦わせてたのですが、私の剣を貸すとBランクぐらいの魔物では相手になりませんでした。途中、自分で刀を作ったみたいで、それからは刀で私達より前で戦っていましたから。」


確かに、この防御力と素早さなら頷けるな。

しかし、刀を自分で作ったのか。すごい才能だな。

レベル40まで行ってこの身長なら、これ以上背は伸びないのかもな。

「すごいな、リク。大したもんだ。刀も作ったのか?見せてみろ。」


やはり、へたくそだ。大した刀では無いな短いし。でもこれで戦える方が凄いわ。


「この刀で戦ったのか?凄いなリク。でも、これでは困るだろうから私のメタルの刀をあげよう。刀でいいのか?」

「うん、ありがとう!刀が好きなんだ。とーちゃんと一緒だよ。」

「とーちゃんって・・・。」私を とーちゃんと呼んでいいのはドレミだけだ。


でも、この子には私の魔力を相当注ぎ込んで生まれたし、実際私を通して生まれたからからそうなるのかもしれないな。

【錬金】で刀も作れるようだし。私の特性も多く引き継いでるしな。



「ただいまーー!!。タロウ様!見て見て!」

また、騒々しい4人が帰って来たぞ?


「なんだ?どうした?何を見るんだ ヒナタ。」

「僕が倒したの、ダンジョンマスター!」

「へ?」


ダンジョンマスターキラー・・・称号に付いてるわ。

3件達成??


「お前達、何階層まで行ったんだ?」

「50階層だよ。」

「50階層なら時間も掛かるだろ?」

「ここは、1フロアが、そんなに広くなかったから時間は掛からなかったよ。罠も少ないし、ショボい仕掛けしかなかったし。」


「3階層って約束じゃなかったか?」

「だって~、魔物が弱くて手応えが無さ過ぎてつい行っちゃったんだよ。ロロ兄ちゃんもララ姉ちゃんもいいって言ったし。」

「あ、ヒナタ!ボクのせいにするんじゃないよ。お前がダダ捏ねたからだろ?」

「そうよ、私は帰ろうって言ったじゃない。」

「ララ姉ちゃんだって、この階は私が先頭ね!っとか、ノリノリだったじゃん!」

「そ、そんなこと言ってませんー。」

「ヒマワリも聞いたよな?」

「うん、わたしも聞いたよ。」

「言ってませんー。」

「言ったー。」

「言ってませんー。」

「わかった!もういいから!わかったよ。それで、ダンジョン制覇したんだよな?初めてダンジョンに入ったヒナタに称号付いているしな。」

またダンジョン好きが増えたぞ。

「あーーー、飯にするか。」



準備したのは何だったんだ?家までコピーしてたのに。

明日、フェリードどんな顔するんだろ?だいたい予想は付くけど。

ああ、明日やることが無くなったよ。北の山を目指すか?


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