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第38話 3種類のオーガ

「あとは、レッドワイバーンを操っているかどうかだが。」

「タロウ様、操っているのは間違いないかと思います。方法としては、術・アイテム・スキルになると思います。」

「主様、私もそう思います。他には呪いや改造などもありますが、現実的ではありません。」

「そうですね、ココアさん。でも、術やスキルはいいとして、アイテムは身に付けさせる物ですから、人間からすると現実的ではないかもしれませんね。」

「確かにそうですね。では術ではどういうものがありますか?」

「闇魔法に精神系へのものがあります。混乱させるコンフュージョン、操り人形にするマリオネット、味方に引き入れるマインドチャーム、精神を壊して廃人にするマインドクラッシュ、代表的なものはこの4つですね。」

さすがミルキー、闇魔法には詳しいね。


「マインドチャームかマリオネットあたりが怪しいですね。スキルについては主様の持っている【仲間】を持っている人でも余程の強者でなければできないと思いますから違うと思いますね。別のスキルだとして、人間がレッドワイバーンまで操れるかどうか怪しいですから。」

そんなことは無いのだよココアさん。熟練度が上がればできるかもしれないよ。別のスキルがあるかもしれないしね。

だが、可能性として無しでは無いが、非常に低いと見ていいだろうか。

そういう術があるんなら、やはり術の可能性が高いか。


「ミルキー?その術は、どういう奴らが使えるんだ?」

「高位の闇魔法使いなら誰でも使えます。ただ、高位の闇魔法使いは非常に数が少ないです。闇系の魔物でも高位の術を使えるものは少ないですから。」

そこら辺から絞れるかもしれんな。


その件についてはギルマスに聞いてみるか。


ソラはこういう会議になると大人しくなるな。って、おい!寝てるじゃん!

あれ?ノアは?いないし。これは酒場に行ったかもな。でもいつの間に・・・。

これから会議はこの3人でやろう。


次の日も、私はココアと共に行動することになった。


ソラは町の外に。ノアは町をブラブラ。

ミルキーにはもう一度鍛冶屋に行ってもらって、今回狩した魔物の中で、武器や防具の素材として、すごいものが無いか聞いて来て貰うためだ。特にメタル系。

昨日、あれだけ情報をくれたんだから、今日は武器・防具系の事を、最重要で聞いて来て貰う事とアイテムの事も知っている限り聞き出してもらうように言っておいた。



私とココアはアラハンから報酬の金貨2000枚を受け取った。


「お納めください。」

「では、ありがたく。」


金貨2000枚を受け取ると、アラハンの方からお願いがあった。

「タロウさん、昨日の魔物の中にいたものの中で、こちらに回していただきたいものがありまして・・・。」

「どれだ?」

「上位種のオーガが3種類いたと思うのですが、その中の緑のグリーンオーガをこちらに分けていただけないかと。」

「オーガは食え無さそうだから構わないが、少し待ってくれないか?今うちの者が鍛冶屋に行ってて、武器や防具の素材で良さそうなものを聞いてもらってるところだから。」

「それなら問題ないと思います。昨日見た上位種のオーガのうち、武器の素材になるものは、レッドオーガとブルーオーガです。グリーンオーガは薬や魔道具の素材となるんです。」

「どんなものになるんだ?」

「確かにオーガは食べられませんが、良い素材ではあるのです。薬の場合は滋養強壮剤。魔道具の場合は肉体強化させるアイテムになります。丁度依頼が入っていまして。もちろん、素材代の他に依頼達成報酬を上乗せしますから。」


「そういう素材なのか、それなら私の欲しい物とは違うから構わないぞ。」

「おお!それはありがたい!助かります。では、帰りに倉庫で渡してください。その時に報酬も用意します。」

「了解した。」


アラハンは秘書のマリオンに指示を出し、報酬を用意させた。

「他にも 欲しい魔物はたくさんあったのですが、依頼には無いし 個人的願望が・・・。高価すぎるし・・・。でもなかなか出回って来ないし・・・。」

などと呟いていた。


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