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第35話 魔物解体

ソラとココアは予約を済ませ、ギルドの前で待っていた。


全員で宿に到着すると、やはり一部屋しか取ってなかった。

もう諦めたよ。


遅くなったので先に食事をして風呂に入り、明日に備える。ソラにも明日は解体を手伝うように念を押しておく。


私とココア以外は 解体の技能を持って無かったと思うが、量が多すぎるので全員でやることにする。


翌朝、全員で冒険者ギルドに立ち寄った時には、アラハンは用意した馬車のところに来ており、そのまま全員乗り込んで町の外に向かう。

御者はアラハンがやっている。


馬車で1時間行った森の中で馬車を止める。


「さぁ、この辺りまで来ればいいでしょう。どこに隠しているんです?見せてください。」

「そうだな、この辺りならいいだろう。ノア、ミルキー、見せてやってくれ。」

「見せてって、あなたたち2人は冒険者でしょう?」

というアラハンの言葉は無視して、2人が淡く光る。


2人は見る見る大きくなり、神龍とケルベロスの姿に変わる。


アラハンは卒倒した。


卒倒したアラハンを無理に起こさず、起きるのを待っていた。


待っている間に少しでも解体をするため、狩った魔物は全部出していた。

解体が終わった物から収納していくことにする。


初めは梃子摺っていたソラとノアとミルキーだが、途中から技能に解体が付き、手捌きも良くなってきた。1人でもできるようになってくると、教えながらの私とココアも自分のペースでやれるようになり、非常にハイペースで解体作業が進んでいく。

魔石も結構あった。武器素材もいいものが取れた。


まだ解体を3人に教えてた時、いつの間にか目を覚ましていたアラハンは、今度は魔物の多さに驚いて放心状態になっていた。瞬きしてる?口開きっ放しだよ。


「アラハンさん、大丈夫か?」

「こ、これは、な、なんですかー?」

「何って魔物の解体をしているんだよ。」

「そんなことは見てわかります。私が言っているのは、この量とランクの高さです!」

「だって、ランクの高い魔物の肉の方がおいしいんだろ?食堂で聞いたことがあるぞ?」

「そなことは常識です。だから何でこんなにたくさんの高ランクの魔物を解体しているのかってことなんですよ。」

「そっちか。」

「そっちって、それ以外に何もありませんよ。」

「ノアやミルキーなんかも解体できる人たちなんですねーとかあるだろ?」

「そんなもの、この魔物の山からすれば些細なことです。しかもあなたたちの解体スピードは何ですか?早すぎるってもんじゃないでしょ!非常識すぎます!」

色々と煩いねー、もうちょっと気絶しててくれれば良かったのに。


「何か言いましたか?」

「言ってねーよ。」

心の声が漏れてたか?鋭いねー。


「昨日さ、魔物の狩勝負を5人でやったんだ。2時間勝負で。その結果がこれだ。解体が大変だから皆でやってるんだ。」

「に、に、2時間~!?しかも昨日~?昨日と言ったらノーライザからこっちへ向かう途中じゃ・・・。」

「ああ、そうだよ。合ってる。」


アラハンはもう何も言いたくない、見たくないなど呟きながら時折首を振っている。

「それとも、これ全部冒険者ギルドで出せば良かったか?」

「ば!」

「ば」の後は、口は動いているが声は出て無かった。大変なことになることはわかったよ。


目的を忘れてるようだから、アラハンに話しかける。


「それで?」

「それで、とは?」

「見たよな、神龍とケルベロス。」

「やはりあれは夢では・・・・。」

「夢では無いな。誰と誰が変身した?」

「ノアさんとミルキーさんです・・・・ね?」

「合ってるよ、見てるじゃないか。それで?」

「それでとは、依頼達成の件・・・でしょうな。」

「そうだ。」

「わかりました、わかりました、わかりました。依頼達成とします。しかし、上にどうやって説明したものか・・・。」

何で3回言った?


「私たちは貰えるものさえ貰えればいい。」

「わかりました。明日には用意しておきますので、冒険者ギルドに来てください。」

「そうだな、別の相談もあるし、明日寄ることにする。」


「わかりました。では、明日お待ちしております。ところで・・・」

「なんだ?」

「もうしばらく解体作業を見学してもいいでしょうか?」

「・・・・好きにしろ。」



名前: 佐藤 太郎

年齢: 18

種族: 人族

加護: なし

状態: 普通

性別: 男

レベル:55

魔法: 火(6)・水(6)・土(6)・風(5)・氷(1)・雷(1)・闇(1)・光(1)

技能: 刀(5)・剣(1)・槍(1)・弓(1)・料理(7)・採集(2)・解体(5)・回避(4)・遮断(2)

耐性: 熱・風・木・水・雷・身体異常

スキル:【亜空間収納】Max【鑑定】9【複製】1【変身】1【仲間】6【無限再生】2【痛覚無効】Max【思考倍速】3

ユニークスキル:【那由多】

称号: 東の国の冒険者

従者: ソラ・ココア・ノア・ミルキー(アトム・ドレミ)



名前: ソラ

年齢: 250

種族: 九尾族

加護: 佐藤 太郎の加護

状態: 普通

性別: 女

レベル:70

魔法: 火(8)・水(2)・土(2)・風(8)・雷(8)・闇(6)

技能: 牙(8)・刀(2)・薙刀(6)・槍(3)・採集(8)・調合(8)・探知(3)・回避(4)・遮断(3)・解体(2)

耐性: 熱・雷・毒・麻痺・腐食

スキル: 【鑑定】3【変身】9【再生】9

ユニークスキル:【天災】5

称号: 九尾族の姫



名前: ココア

年齢: 150

種族: 白狼族

加護: 佐藤 太郎の加護

状態: 普通

性別: 女

レベル: 49

魔法: 火(4)・水(9)・土(9)・風(9)・雷(2)・氷(1)・闇(1)・光(1)

技能: 牙(8)・短刀(2)・薙刀(6)・採集(6)・料理(7)・解体(5)・探知(3)・回避(4)・遮断(3)

耐性: 熱・雷・毒・麻痺・腐食

スキル: 【変身】8【再生】8【威圧】4

ユニークスキル 【山の神とのつながり】

称号: なし



名前: ノア

年齢: 821

種族: 竜族(神龍)

加護: 佐藤 太郎の加護

状態: 普通

性別: 女

レベル:45

魔法: 火(6)・水(3)・土(3)・雷(9)・神聖(2)

技能: 牙Max・翼Max・剣(1)・槍(3)・ブレス(9)・料理(3)・遮断(1)・回避(1)・解体(2)

耐性: 熱・風・木・水・雷・

スキル:【変身】4【痛覚無効】6【超高速移動】1

ユニークスキル: なし

称号: ヴァルカン山の主




名前: ミルキー アトム ドレミ

年齢: 480

種族: 魔獣族

加護: 佐藤 太郎の加護

状態: 普通 普通 普通 

性別: 女 男 女

レベル:38

魔法: 水(4)・木(4)・土(9)・光(3)・回復(4)・闇Max・空間(7)

技能: 牙Max・剣・槍・弓・料理(3)・解体(2)・遮断(8)・回避(4)・解体(2)

耐性: 熱・風・木・水・雷・毒・

スキル:【変身】9【俊敏】Max【空間移動】1【冥界移動】4【痛覚無効】4【隠形】4

ユニークスキル: 【冥界とのつながり】

称号: 地獄の番犬 サントスの森の長


皆 わずかずつではあるが上がっていた。特に料理と解体が上がっている。

私の仲間では必須だね。ソラだけは料理しないけど。


1時間ほど見学していたアラハンは馬車で帰っていった。

中でもフルメタル系の魔物に興味津々だった。

硬すぎて、解体もできないから 横に避けて置いたものだ。


メタルラット、メタルバード、メタルブル、メタルウォーム、メタルフォックス

一人一匹ずつ獲っていた。競争だから、高得点っぽいものを獲った方がいいと皆思ったらしく、狩ったのだが 倒すまで時間が掛かるので、全員一匹ずつだった。


アラハンも実際に見たのは初めてらしく、解体方法も知らなかった。


ブルードラゴンやサンダードラゴンなどドラゴン系も何匹かいたが、ノアのように話せる古竜はいなかったみたいだ。

他にはガルーダやサンダーライオン サンダーバード ビッギル ビッグランサー マンモスタイガー エッジタートル エアシザース ジャイアントビーエッジ ルビーダン コランダムビッグタートル 等々等々 巨大系の魔物が多数を占めていた。


そりゃ 競争だったからね。もう当分しない。予定。



私たちも、それから30分で解体を終え、せっかく捌いた魔物があるから 昼食を摂ってから町に戻ってきた。アラハンも食事に誘ってやろうかと思ったが、どうせ喉を通らないだろうと止めておいた。


メタル系は解体できず収納された。


ロンレーンの町に戻ってきてからノーライザの町では、町の散策もできなかったし、昼からは自由行動にした。


ミルキーは武器も見たいと言っていたので、武器屋を教えてやった。

欲しい武器があって、お金が足りない時は私の名前を出せば取って置いてくれるはずだと伝え、お金も更に金貨を10枚持たせて送り出した。

小遣い100万円。リッチだね。


ノアはぶらり歩き、ソラは町の外。ココアは私と一緒に工房に来ていた。



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