表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/217

第26話 ノア

「では、名前を付けるぞ!」

「お願いする。」

「お前の名前は・・・・」

女だよな、またキラキラか?ソラとココアを見ると目がキラキラ期待満載の目をしている。

わかったよ、キラキラネームだね。あるよ。


「ノアだ!」

「かしこまりました、我が主よ。これよりわらわはノアと名乗り、貴方様の盾となり鉾となって仕えることを誓いましょうぞー」

ピカッ!ドッガーーーン!と落雷一発!ノアの後ろに落ちた。

私の額も光っていた。


名前: ノア

年齢: 821

種族: 竜族(神龍)

加護: 佐藤 太郎の加護

状態: 普通

性別: 女

レベル:41

魔法: 火(6)・水(3)・土(3)・雷(9)・神聖(1)

技能: 牙Max・翼Max・剣(1)・槍(3)・ブレス(6)・料理(2)・遮断(1)・回避(1)

耐性: 熱・風・木・水・雷・

スキル:【変身】4【痛覚無効】6【超高速移動】1

ユニークスキル: なし

称号: ヴァルカン山の主


加護、付いてるな。これで話せる相手ができた、ような気がする。

竜だし、800歳超えてるし、大丈夫だろ?


名付けで力が上がった時に、翼の傷も癒えていた。身体の色も赤から白っぽいに変わっている。大きさも一回り大きくなり、10メートル近くになっていた。

火竜から神龍に変わってるし。神聖魔法ってなんだ?


一度山の麓まで戻り、家を出して昼食をとることにする。


「ノア、お前のできることを聞いておきたい。」

「なんでございましょうかぁ。」

「翼がMaxになったことで【超高速移動】ができるようになってるな。

どのぐらい早く飛べるんだ?」

「まだやったことがないのでわかりませんがぁ、おそらくこの山脈なら端から端までなら1時間もかからないかと思いますわぁ。」

早いなぁ、私が走るより早いんじゃないか?空を飛ぶのだから障害物もないし、真っすぐ行けるからっていうのもあるだろうな。

「私を乗せても飛べるか?」

「問題ありませんわぁ。」

こいつ、こんなしゃべり方だったっけ?


「もう一つは変身だ。何に変身できるんだ?」

「わらわが変身できるのはぁ、人と馬に変身できますわぁ。」

「ほぉ、じゃあ人になってみてくれ。」

ノアが淡く光ると その大きな巨体が見る見る縮んで行き、私より少し小さいぐらいで止まった。私が175センチあるので、165センチぐらいだろうか。

チャイナドレスを着た姿で、髪の毛は真っ黒だが、ソラのように一部白い一筋のメッシュになっている。そういえばソラの奴、尻尾が5本になったと言ったあたりからメッシュが2筋になってたんだよね。

腰は括れ、胸はソラより大きい。ナイスバディだ。

歳も25歳ぐらいな感じで、町を歩けば絶対に誰もが振り向くような美人だ。

もう少し歳を食ってれば、間違いなく私のストライクゾーンだ。

だが、残念ながらちょっと若い。私は元50歳だから、半分の歳の女はストライクゾーンには入らない。せめてアラフォー以上なら・・・・。


だが、私の目的は他にある。話し相手になるかどうかだ。

次のケルベロス戦に期待だな。

変身ができるってことは服も変えれるだろうから、ソラやココアのように変更してもらった。美人傭兵って感じになった。美形はいいね、何を着ても似合うから。男でも女でも。

私はパンツごときで悩んでましたよ。はい、一喜一憂してましたー


ノアの能力を確認する上でも、ケルベロスがいるというこの山脈の一番西に向かって私たち3人を乗せて飛んでいる。

さすがに大きいな、でもこれ以上の人数になると飛ぶのに邪魔になりそうだ。

ソラもココアも小柄だからいいが、二人ぐらいまでが良さそうだ。

ゆっくり飛んでもらった割には、日が暮れる前には鉱山に着いていた。

更に西側のはるか向こうには海が見えていた。


「さすがに早いもんだなぁ、飛べるっていいなぁ。」

「喜んでいただいて良かったですわぁ」

「ほんと気持よかったよねー」

「むむむ、私も負けません。」

負けませんってなんだよ。ココアさんは飛べませんから。

「じゃあ、今日はこの辺に家を出して休もうか。」


家を出し、固定し結界を施してもらい食事にする。

「昨日はココアに作ってもらったから、今日は私の番だな。」

「いいえ、今日も私が作って差し上げます。」

「最初からの取り決めだし、私がやるよ。ノアは料理ができるのか?」

「加護をいただいた時に少しはできるようになりましたわぁ。」

「そうか、じゃあ今日は私を少し手伝ってもらって覚えてもらおうか。」

「かしこまりましたわぁ。」


食事中ノアに、最近村や町を襲っていることを問いただすと、そんな覚えは無いという。

私たちが来たのも、最近火竜があの辺りで村や町を襲っているからだと言っても、そんなことはしていないと言う。魔物も活発化とは言い難かったし・・・。

何か妙だ、パズルのピースが足らないような違和感がある。

ケルベロス問題が終わったら、もう一度ノアのいたところに行ってみようか。


さっきココアが使ったものが式具だとわかり、ノアが「私にも何かくださいませぇ」と、あまりにもせがむので、チャイナドレスのイメージから扇子を渡してやった。

ノアは「私に相応しい式具ですわぁ。」と非常に喜んでいたが、扇子ですから。ココアがすごく羨ましそうにしていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ