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第197話 新大陸の情報

来週から仕事の都合で投稿が少し少なくなりそうです。

すみません。

1ヶ月ぐらいで落ち着くと思いますが、できる限り頑張ります。

全員を風に纏わせ空中で集合させた。

「カイン、こいつらは何だったんだ」

「分かりません。入り江内に1体おりましたので、リクが倒すと残りの者が向かって来ました。」

「ボクが倒したんだよ、ドーリスって名前で【神族】ってなってた。デッカイ蛇だったよ」

リクが自慢げに出て来た。

「【神族】がなぜ町を襲うんだ」

「分かりません。しかし入り江にいた蛇は『人間など滅びてしまえー! 短剣の勇者を出してみろー!』と叫んでおりました」

カインが続けて答えてくれる。

短剣の勇者って私の事か? まったく身に覚えの無い話なんだが。


「お前達が奴らを倒したのにまだ嵐が止まないな。何が原因なんだろう」

「それがさ父ちゃん、もう1体いたはずなんだ。戦いが始まるとどっか行っちゃったんだけど」

「どんな奴だった?」

「一瞬見えただけだったから、詳しくは分かんなかったよ」

カインとヒナタとヒマワリは気付かなかったようだ。


「どっちの方向だ?」

「あっちだよ」

陸の指さす方向は北西だった。新大陸が現れた方角だった。

そっちに行ったかどうかは分からないが、やっぱりあの大陸に何かあるかもしれないな。

その前にこの嵐をなんとかしないとな。


5人で風に乗って入り江の砂浜に戻って来た。

まずはこの暴風雨をなんとかしたいな。ユニークスキル【風】で暴風はなんとかできそうなんだけどな。

やってみるか。【風】発動!

【風】を発動すると、すべての風を操る事が出来た。風は徐々に収まって来て、そして止まった。

あとは雨か。お? ソニックブームが一斉に放たれた。ココア達だな。

一斉に放たれたソニックブームにより、雨雲が散って行く。雨も収まったようだな。


カイン達にも町の復興の手伝いの為、ココア達と合流するように言って城に行った。

王には、しばらくは大丈夫だといったら「流石は短剣に選ばれた勇者殿、伝承通りだ」と言われた。

今回、私は戦って無いんだけどな。どんな伝承だったかな。


――『荒ぶる海の神が嵐を巻き起こす(とき)、刀を携える黒髪が出で立ち短剣が光り凪へと変えらん』です。

【那婆羅】がすかさず教えてくれた。

あ、ありがとう。確かに伝承に似てるな。

これもクリエイターの仕業か? 違うような気もするが、全部クリエイターの仕業だと思えて来るよ。


アジトの屋敷に戻って指揮を執るか。

先にロンレーン屋敷に転移してトウベイ・スズーキに「もう大丈夫だ」と言ってマーメライの屋敷に一緒に転移した。

その後アジトの屋敷に戻って偵察の報告を受けた。


エンダーク王国に向かわせたニコとゴロウからは問題無かったと報告を受けた。

【潜行】のキュータとパーチはまだ帰って来てない。

上空で見張ってたクィンとヨッコから新大陸の情報としては、人間の町をいくつか確認できたが非常に強い結界が張ってあり、町の中までは確認できなかったそうだ。

魔物もいて、見た事がある魔物が8割、見た事も無い魔物が2割程度いたという事だ。しかもその見た事も無い魔物は相当強いと思われる。Aクラス上位のグリフォンやヘルハウンドやSクラス下位のタイタンやジャイアントギガースやキマイラファイブが一蹴されてる所を何度か見たと伝えてくれた。


さっきの事もあるし、全員に武器を配っておくか。でもちょっと足らないんだよな。

うーん、さっきの奴らが使ってた武器ってどうなったんだろ。

「リク、さっきの奴らを倒した後、あいつらの武器はどうした?」

「持ってるよ」

「ちょっと見せてくれるか?」

「うん、これだよ」

リクが出してくれた剣を鑑定してみた。


【鑑定】

名称:神鉱石の剣

種類:剣

攻撃力:4000

守備力:0

付加効果:無し


なんだ? 神鉱石? 初めて聞く名前だ。どこにあるんだろう。

攻撃力4000か、メタル系は1500前後だったよな。+10にしてるから攻撃力3000だな。なんか負けた気分だ。

いや、異世界金属の剣は攻撃力5000なんだ、私は負けて無い!

空き缶で創っても全員に行き渡る程残って無いし、今使ってるものを更に合成で『+』を上げれば攻撃力としては追いつくが、なんかダメだ。職人としてのプライドが許さん。

誰が職人だって? 私だよ。いつからだって? 今日からだよ。


よし! 素材を探すぞ。1番手っ取り早いのは元の世界に行って来る事だ。異世界金属というか缶詰を取ってくればいい、他にも何かあるかもしれないし。

ただ、時間が無い。すぐにでも欲しいんだけど、この世界では当てがない。

新大陸に行くか。ただ、新大陸にいるかもしれない奴と戦うための武器を創るんなら、創ってから行かないと意味が無い。

素材を探してる間に攻め込まれるかもしれない。んー、どうする。


『壁』を創るか。でも新大陸の大きさがわからん。

いるかもしれない敵に会わないように新大陸で素材探しできるか。私達が行ってる間にマーメライの町みたいに攻めてこないとも限らない。あれも攻めて来たと言うよりは誰かをおびき出そうとしてた感じだよな。私か? だからまったく身に覚えが無いんですが。


まずはこの新大陸から出て行く者が無い様に見張りながら、新大陸を攻略して行こうか。

ジャンにはここに留まってもらって、仲間はこのジャンの背中で待機。【監視】を持ってるクィンとヨッコに交代で見張ってもらって、新大陸から出て行く者がいればすぐに対処してもらおう。武器が今のままでも多少梃子摺るようだが負ける事は無いようだし、何人か選抜で上陸しようか。


「よし、皆聞いてくれ。ジャンにはここから動かないようにしてもらうから、皆はここに残って新大陸から出て来る者がいたら出さないように対応してほしい。クィンとヨッコは交代で見張りをして、何かあったら皆に連絡を。私はキュータとパーチが戻って来たら情報を聞いてから新大陸に行ってみる。同行者は・・・」

皆の目が輝く。強い魔物がいるって聞いてるから行ってみたいのだ。


「ココアとリクだけでいい。偵察も兼ねるから人数は少ない方がいいからな。何かあったらすぐに呼びに戻るから、いつでも動けるようにしておけよ。それと担当の国は定期的に覗いて来てくれ、既に新大陸から出ている奴がいるかもしれないからな」

全員ガックリしてる。そんなに残念なのか? 返事も無いぞ。


あとこいつらは邪魔だな、先走った事をしないとも限らないな。

「トオルとチビはいつも通りゴブリン狩りでいいぞ。あ、そうだ。エンダーク王国の米屋の地下ダンジョンを1度制覇しておいてくれ。ダンジョン核は壊すなよ」

「やっぱりボクには特別な役目があるのだな。さすがはタロウ様だ、よくわかってるな」

「わっはっはー、本当なのだ!」

特別な役目と聞いて皆が羨ましそうにトオルとチビを見ている。

違うからな、お前達が米屋の地下ダンジョンはショボすぎて誰も行かないから、この2人を追い払うのにちょうどいいと思って言っただけだからな。

でも、このまま勘違いさせてた方が、気分よく行ってくれそうだから黙っておこう。

トオルとチビはすぐに転移して行った。あっ、イツミも付いて行った。ま、いいか。


まだ朝食を食べてなかったから、全員食堂に入り食事をしている時にキュータとパーチが戻って来た。

報告では、大陸の大きさは西の大陸より大きく、町もいくつかあったが、大きな町は8つ。大陸の中央に大きな山があって、その山を取り囲むように東西南北に4つの町があり、他の4つはバラバラに点在しているそうだ。

魔物のレベルも西の大陸より高いようだ。クィンとヨッコからの情報と同じだな。

目指すのは中央の山か。その前に町に寄ってどんな武器があるのかも調べたいな。

魔物のレベルが高ければ、使う武器のレベルも高いんじゃないかな。


しかし、西の大陸より大きな大陸が封印されてて、神族がマーメライの町に現れた。

クリエイターの言った4王の封印って事は、冥王は倒してないから、あと1つは何かの封印が解かれているんだろうな。クリエイターに直接聞いたら早いんだろうが、会いたくないんだよなぁ。

新大陸に行けば何か分かるだろ。


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