第17話 パンツあるじゃん
「さあて無事に入国できたが、どうするか。」
「ご主人様ーおなかすいたー」
確かにもう昼時だな、飯でもいいか。どんな食べ物があるかも興味深い。
「そうだな、食堂を探そうか。」
食堂を探しながら町を散策していると、周りの人たちからは珍しいものを見るような冷たい視線が気になる。武器屋 防具屋 服屋 アクセサリー屋 薬屋 雑貨屋 食堂 魔法屋 色々見ながら散策を続けると、宿と一緒になっている食堂を発見し、そこに入ることにした。
メニューは一つしか無いが、日替わりで出しているようだった。銀貨1枚だった。
3人分頼むとすぐに出てきた。
食事が終わり、飲み物が何かないかと尋ねると、木の実ジュースがあるというので3つ頼んだ。銅貨30枚だった。
ついでに宿のことも聞いてみたら、同じ経営者だから ここでも予約ができるとのことなので、大きめの1部屋を予約した。1泊2食付きで銀貨10枚だった。
2部屋取ろうとしたのだが、2人に強く断られた。2人とも子供のように思っているので間違いは起こらないだろうが、他人から見たらどう思われるか心配だ。
これでも中身は50歳。10代には手を出そうとも思えませんよ。
1泊分と食事代の支払いを済ませ、一旦部屋に入れてもらう。
「あまりお金も無いが、まずはお前たちの服を整えたい。それから冒険者ギルドに向かって魔物を買い取ってもらおう。」
「主様、私たちの服は必要ありません。これは変身の時のイメージであり、どのようにも変更可能です。どのような服にすればよろしいですか?」
え?そうなの?そういえばおかしいとは思ってたんだ。着物であれだけのスピードで走っているのに、ソラもココアもまったく裾が肌蹴ないんだ。私だけ毎回 裾が肌蹴るんで裾を帯の後ろ側に挟んで褌を見せながら走っていた。褌だぜー、着替えなんて持ってこなかったし。こっちではどんな下着なんだろうね。
「では、さっき町で見かけた女冒険者みたいな感じにはできるか?」
「かしこまりました。」と言って、変身するときみたいに淡く光って服装が変わる。
鎧などは装着していない軽装だが、このまま町に出ても違和感のない服装に変わった。
「ソラもできるよー」そう言ってソラも変身する。
念のため、尻尾も確認するが大丈夫だ。見えて無い。
「じゃあ、私だけだな。早速服屋に出かけるか。」
来るときに見かけていた服屋に入る。
おおおお!パンツあるじゃーん!さすがファンタジー!うれしー!
所謂デカパンというやつだが それでもいい。ボクサーパンツ派になる前はデカパン派だったし、褌よりはいい。
まずはシャツとズボンとを購入。上着とパンツの分には足りなかったので、急いで着替えてギルドに向かった。
換金したらすぐに戻ってきて購入するぞー。




