第118話 ピアとユウト
アジトの屋敷に戻って来た。
「あっ、タロウ兄さんおかえりやす。」
「ホンマや、タロウ兄さんや今日はどないでしたか?」
「まぁボチボチでんなぁ・・・・・って、あれ?」
ピアとユウトだよな?
「お前達その言葉どうしたんだ?」
「兄さんそのノリ突っ込みうまいやんかぁ。」
「ホンマや素人はんには中々できしまへんでぇ。」
ユウトも凄くしゃべるようになってるけど何だこれ?
「ココア!お前だろ!なんだこれは、こいつらの変な話し方は。」
「はい、任務遂行致しました。成功です。」
「成功じゃないし、私は商人の様な話し方を教えてくれって言ったよな?」
「はい、ですから商人の様な話し方を教えました。」
「はい?アキンドですか?」
いやいやいや、こんなことは望んでいません。商人=アキンドって何?
そんな発想・・・あ、ココアは東の国出身だった。でも普通そうならないだろ。
「ココアの様な話し方でいいんだよ。何で浪速の商人になってんだ?」
「主様のお望み通り商人の話し方に仕上げました。」
いやいや、望んでませんから。そんな発想こいつらを見るまで全くありませんでしたから。
「元に戻せないのか?」
「戻すのですか?こういうのもありますが、ピア。」
「はーい、タロウ様?お帰りなさいませにゃん。今日もお疲れ様ですにゃー。にゃんにゃん。」
自分の顔が真っ赤になって行くのが分かる。
確かに猫の獣人だけど。ピアも大人の姿なって可愛くなってるし、出る所が出過ぎてる感はあるがリアル過ぎる。
「すまん、私が悪かった。さっきのでいい。」
「はい、かしこまりました。ピア。」
「ホンマにこっちでええんですか?さっきの方がええんちゃいますのん?ココアネーさんもさっきの方がええって言うてくれはりましたもん。」
「ホンマやで、姉ちゃんはさっきの方が似合ってたでぇ。」
・・・・どっちも嫌だ。でも、こっちの方が耐えられる。
1度だけ行ったことがあるんだ、メイドカフェ。すごく恥ずかしかったから二度と行くまいと決めたのに、こんなとこで再現されるとは。
コーヒーにおまじないってメニューがあったから試す意味もあって少し割高だが頼んだんだ。何か呪文のような言葉をウエイトレスが言ってたよ。私も一緒に復唱させたれた。
あの時以来、顔がここまで真っ赤になることは無かったよ。
なんでお金を払って罰ゲームなんだとも思ってたよ。浪速の商人、オッケーです。にゃんにゃん言葉は認めません!
「ほんでなタロウ兄さん、うちらも従者にしてもらわれへんやろか。どないしてもなりたいやけどなぁ。」
「そやねん、姉ちゃんと話し合うたんやけどな、従者になるんが筋やろっちゅうことになったんや。タロウ兄さんお願いできしまへんやろか。」
いつの時代の浪速の商人だ。嫌だよこんな話し方をする従者って。
「お願いや!」「後生やタロウ兄さん。」
「「おたの申します。」」
「・・・・・いやだ。」
「なんでなん?なんでやのんな。」
「ホンマや、なんででっか?」
「その話し方だよ。」
「これはうちら商売人の言葉や!言葉ぐらいかめへんやないか。」
「ホンマやでタロウ兄さん、この方が商売がうまく行きまんのや。ほんまでっせ~。」
「・・・・・。」はぁ。商人じゃなく商売人になってるし。
「うちら戦う訳やあれへんし頭と口先と行動が勝負なんや。そやさけ、この言葉が武器にもなるんや。」
「わてら今が買い時でっせー。」
「・・・・・わかったよ。従者にしてやるよ。」
「ホンマでっか!おおきに~。」
「タロウ兄さんおおきにやで。ホンマおおきにや。」
「・・・私の仲間になるか?」
「もちろんでっせ。」「そんなん当たり前や!」
私の額が2回光った。
はい。じゃなくてもいいんだ。なんか負けた感が半端ないな。
名前: ピア♀16歳 獣人(猫) LV54
加護: 佐藤 太郎の加護
HP312 MP348 攻撃力302 防御力301 素早さ344
スキル: 【変身】【商才】【商魂】
ユニークスキル:【先読み】
称号:
名前: ユウト♂15歳 獣人(猫) LV53
加護: 佐藤 太郎の加護
HP342 MP321 攻撃力332 防御力331 素早さ341
スキル: 【変身】【鑑定】【商魂】
ユニークスキル:【鑑定眼】
称号:
ユニークスキルが付いた。本当に買い時だったかも。
こいつらも従者にならなかったら付かなかったかもしれないんだな。そういう意味では正解だったんだよな。【鑑定】があって【鑑定眼】って絶対古物商なんかでも価格設定できちまうよ。本当商人だな。
商人ギルドチームとその講師たちを集めた。
「このチームは商人ギルドチームとして動いてもらう。イロハをリーダーにエース、ララ、ロロ、ピア、ユウトで動いてもらう。勿論商人として動いてもらうのだが、目的は情報収集だ。東の国や勇者召喚での異世界の情報を集めてほしい。」
「ほんならうちらは商売したらあきまへんのか?」
「ホンマやホンマや。」
「・・・商売はしてもらう。勿論しっかり稼いでもらう。色んな国に行くんだから色んな情報も手に入るだろう。それを集めてほしい。」
まだ慣れないな、浪速の商人言葉。
「今日マーメライメント王国の城で聞いて来たんだが、目標としてこの商人ギルドチームはAランクをまずは目指そう。このカードだ。」
今日もらった商人ギルドのAランクカードを見せてやる。
「まずはBランクにならないと資格が持てないそうだから全員Bランクになってもらう。これはお金を払うだけでなれるから簡単だろう。お金はリーダーに渡しておく。」
イロハに金貨10000枚を渡した。話し合いの後、馬車と家4号はエースに渡した。
「このお金を元に商売をしてほしい。できれば貿易みたいなことの方がいいな。北の国で不足している物があれば西の国から調達して来るとか、不足してる魔物があればそれを調達するとかエースの【金】で稼いでも構わない。交渉の中心はピアとユウトにやってもらって、移動や護衛や補助などを他の者にお願いしたい。」
「うまいこと考えはりますわぁ、流石タロウ兄さんや。うちも腕が鳴りますわぁ。」
「わても負けまへんでぇ、わても頑張りまっさかいタロウ兄さんしっかり見とっておくれやす。」
「・・・・・。」心配だぁ。
ピアとユウトには、うちの必須アイテムは渡していない。知恵を絞って育ってほしいからだ。もちろん同行させている者に頼るのはいい。でもそれだけになって来ると発想が偏ってしまって商人の良い発想が出なくなるんじゃないかと考えたからだ。それだけ便利なアイテムだからね。多分使いまくるだろうけど、敢えて渡さなかった意味をわかってくれると嬉しい。
このことは2人だけを呼んで言い聞かせた。
ピアが20歳になって商人として1人前だと私が認めた時、渡してやると約束した。
夕飯の終わりに皆の前で試しに短剣を出してみた。
「今光ったねー、綺麗な短剣だねー。」
「主様、すごく綺麗な短剣ですね。攻撃力は高いのですか?」
「兄ちゃんその剣強いのー」
「その光って目潰し攻撃ですか?」
平伏すものなど誰もいませんでした。武器に強さを求めるのは普通です。
名前: イツミ♀1歳 メタル族 (龍) LV77
親 :リク・ニコ
加護: 佐藤 太郎の加護
HP2533 MP5022 攻撃力4003 防御力8855 素早さ8522
スキル: 【変身】【超速再生】【超高速移動】【竜眼】【鑑定】
ユニークスキル:【変化】
称号:
名前: エイタ♂1歳 黄龍 LV76
親 :gロウ・ミコ
加護: 佐藤 太郎の加護
HP4215 MP4225 攻撃力4466 防御力4421 素早さ4008
スキル: 【変身】【超速再生】【超高速移動】【竜眼】
ユニークスキル:【雲】
称号:
名前: ムツミ♀1歳 暗龍 LV76
親 :ムロ・ヨッコ
加護: 佐藤 太郎の加護
HP4365 MP4487 攻撃力4544 防御力4410 素早さ4003
スキル: 【変身】【超速再生】【超高速移動】【竜眼】
ユニークスキル:【冥界渡り】
称号:
名前: ナナ♀1歳 雷狼族 LV80
親 :セブン・ヒマワリ
加護: 佐藤 太郎の加護
HP4122 MP4266 攻撃力4001 防御力3988 素早さ4588
スキル: 【変身】【超速再生】【超高速移動】【隠形】
ユニークスキル:【雷】
称号:
名前: キュータ♂1歳 幻獣族 (シルバーペガサス) LV79
親 :シロウ・ユニコ
加護: 佐藤 太郎の加護
HP3664 MP3721 攻撃力3669 防御力3562 素早さ3952
スキル: 【変身】【超速再生】【超高速移動】【俊足】【隠形】
ユニークスキル:【潜行】
称号:
名前: トータ♂1歳 銀龍 LV65
親 :エイタ・ムツミ
加護: 佐藤 太郎の加護
HP3996 MP3766 攻撃力4166 防御力4122 素早さ3969
スキル: 【変身】【再生】【超高速移動】【竜眼】
ユニークスキル:【添付】
称号:
名前: パーチ♀1歳 幻獣族 (ゴールドペガサス) LV68
親 :キュータ・ナナ
加護: 佐藤 太郎の加護
HP3775 MP3920 攻撃力3856 防御力3711 素早さ4526
スキル: 【変身】【再生】【超高速移動】【俊足】
ユニークスキル:【潜行】
称号:




