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転機:前

お久しぶりです!

ようやく一段落したのですこしずつ連載を再会します!

とはいえ新生活になれるまでスローペースになるとは思いますが‥‥。

見捨てずに待っていてくれた読者様には感謝してもしきれません!

これからも宜しくお願い致します!

 「‥‥は?」


 その知らせを聞いた瞬間、アイリーンはそれしか言葉を発することが出来なかった。隣で聞いていたレオンハルトも同様に。


 「‥‥今、なんつった? ーーゼクス。」


 レオンハルトのその言葉に、ゼクスは何とも言えない微妙な表情で語り出した。


 「いやー‥‥それがっすね?」


 曰く、リヒャルト・シュトラウスが行方不明となっており、それをカシム‥‥ゴホン愚王子がミスシアート家の仕業だと騒いでいるという。

 それを聞いて、アイリーンとレオンハルトは互いに顔を見合わせて呟いた。


 「「‥‥アホか。」」


 前々から残念な頭の持ち主だとは思っていたが、ここまでとは思わなかった。一応頭の出来はこの学園のトップなはずなのになぜだろう。


 「‥‥勿論、殆どの生徒は信じていないっすよ? ‥‥一部残念なのはいるっすけど。」


 「寧ろ私達があいつの行方知りたいぐらいよ。‥‥もう、2カ月も見つからないのに。」


 ハアッとため息をつきながらアイリーンはがっくりと肩を落とした。そんなアイリーンを労るように背中をさすりながらレオンハルトはゼクスに問いかける。


 「‥‥そんな噂聞いたこと無かったが‥‥。どういうわけだ?」


 「、それがっすねぇ‥‥。」


 くしゃりと顔を歪ませながら戸惑うように呟いたゼクスの言葉に、二人は仲良く目を見開いたーー








 それから数日後、アイリーン達は学園の裏庭で二人の男と対峙していた。一人は、共犯者である水色の髪の男、ルキンソン。そして、もう一人はーー


 「‥‥今までのことを謝罪する。ーー本当に、申し訳なかった。」


 そう言うと、男は深々と頭を下げた。さほど遠くもない記憶の中で短く、清潔に切られていた焦げ茶色の髪は、中途半端に伸び、不格好に切り刻まれている。がっしりと筋肉の付いていた体も、やせ細り、かつての面影は感じられない。その姿に、アイリーンは呆然とする。その男の後ろには苦虫をかみつぶしたよう顔をして、こちらを見ているルキンソン。


 「‥‥取り敢えず、頭を上げてくださらないかしら。ーーセドリック・レオーニ様。」


 声を震わせながら、アイリーンは囁いた。その言葉に、ゆっくりと彼、セドリックは顔を上げる。

 やつれた目の下には、大きな隈ができており、色濃く疲労を主張している。それなのに、その目は真っ直ぐで、強い光をたたえていた。


 「‥‥で? 一体どうしてこうなるまでほっといたんですか? トゥンヤイ先輩?」


 目を鋭くしながらレオンハルトが問いかけると、顔を歪めながらルキンソンは語り始める。


 「‥‥発端は、シュトラウス殿の行方が分からなくなってから三日後のことです。」



中途半端&短くて大変申し訳ありません!

続きはまた後日投稿しようと思っております!

散々お待たせした身ではありますが、見捨てずに待っていてくれれば大変ありがたいです。

これからも宜しくお願いします!

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