博麗 夕
俺は運が悪く神社からあてもなく歩いていると妖怪に捕まってしまった、妖怪というから人外な格好だと思っていたら人みたいな格好のやつもいるらしくまんまと騙されてしまった
妖怪「キヒヒ、こいつどうするよ?」
妖怪「やっぱり生で刺身にしようぜ」
妖怪「いや、こいつは男だ女なら刺身だが男なら鍋だな!!」
妖怪『さんせーい』
そして妖怪の一匹が俺に触れようとするのを蹴り飛ばす
俺「俺に触んじゃねぇ!!クズどもが!!」
妖怪「てめぇ!よくも!」
そして近くにいた別の妖怪が拳を振り上げ殴ってくる
俺「そんな大振り当たるわけねぇよ!」
そして腹に膝を入れ、怯んでいるところに顔面に蹴りを入れ飛び蹴りで吹っ飛ばす
俺「おらぁ!!」
妖怪「ぐわぁ!」
妖怪「みんな袋にしちまえ!!」
妖怪『おー!!』
迫り来る妖怪の拳や蹴りを避け蹴り飛ばしていたが、運悪く肩にパンチが当たり
俺「ぐっ!!」
激痛が走り、俺は一瞬動きが止まってしまった
妖怪「今だ!」
ドカ!!バキ!!
妖怪「この野郎よくもやってくれたな!!」
妖怪「死ね!!」
俺 (くそ!両手が使えたらこんなやつら)
妖怪「俺いいこと思いついたぜ!」
妖怪「どうした?」
妖怪「こいつ生きたまま鍋に打ち込もうぜ」
妖怪「いい案だな」
妖怪「鍋の用意は?」
妖怪「もうできてるよ」
そう言うとグツグツと沸騰している人2人ぐらいなら入れそうな鍋が出てきた
妖怪「じゃあ入れるぞ!」
そして俺は妖怪の一匹に持ち上げられる
俺「やめろ!!」
妖怪「キヒヒ!!俺らに逆らった罰だ!精々楽に死ねるよう祈るんだな!」
そして鍋にゆっくりと近づいていき、入れられそうになった時
バキ!
俺を持ち上げていた妖怪が吹っ飛んだ
??「大丈夫?」
俺「お前は今さっきの!!」
妖怪「誰だ!お前は!」
??「博麗の巫女それだけで分かるかしら?」
妖怪「ま、まさか博麗 霊夢!?」
霊夢「そのとうりよ」
妖怪「くそ!相手が悪い!逃げるぞ!」
霊夢「逃がさないわよ」
そう言い霊夢はお祓い棒を構え逃げる妖怪達を一瞬で殴り倒した
霊夢「終わったわよ」
俺「すまない、二度も助けられたなえーと、霊夢?」
霊夢「えぇ、自己紹介が遅れたわね、私は博麗の巫女の博麗 霊夢よ、これも何かの縁ねよろしく」
俺「よろしく」
霊夢「それであなたの名前は?」
俺「名前は…ない産まれた場所も親の顔も誕生日も何も俺は分からない」
霊夢「そう…聞いちゃ悪いことを聞いちゃったわね」
俺「いや、別に大丈夫だ」
霊夢「あなた何処か行くあてはあるのかしら?」
俺「いや、ない」
霊夢「じゃあ私の所に来る?」
俺「…………頼んでもいいか?」
霊夢「大丈夫よ一人ぐらいなら」
俺「じゃあ世話になる」
霊夢「分かったわ」
そうして、俺と霊夢は夕暮れのなか神社に帰っていった
ーーー神社ーーー
霊夢「さて、ようこそ博麗神社へ」
俺「すまないな」
霊夢「丁度夕飯の時間だけど、食べるわよね?」
俺「あぁ」
霊夢「じゃあ、作ってくるわ少し待ってて」
俺が部屋で座ってしばらくすると
霊夢「あなた嫌いなものはあるかしら?」
俺「いや、ない」
霊夢「分かったわ」
そして更に時間はたち
霊夢「出来たわよ」
俺「ん、ありがとう」
霊夢&俺「いただきます」
モグモグ
俺「ん、美味い」
霊夢「本当?よかったわ」
俺「なんか人に作ってもらったものはいいな…」
霊夢「ふふふ、嬉しいわ、そういえばあなたの名前なのだけど流石にあなたってずっと言うのも変だから何か考えましょう?」
俺「分かった」
霊夢「あなた外ではなんて呼ばれてたの?」
俺「特にない」
霊夢「うーん、今が夕方…」
俺「………」
霊夢「夕って言うのはどう?」
俺「別になんでもいい」
霊夢「それで博麗の名をつけて、博麗 夕いい名じゃない」
俺「いいのか?そんな簡単に博麗って名を俺につけて」
霊夢「いいのよ、私が拾ったんだしそれに今は私しか博麗の名を持ってないから私がどうしようか自由よ」
俺「そうか分かった、じゃあ俺の名はこれからは博麗 夕だよろしく霊夢」
霊夢「改めてよろしくね」
夕「あぁよろしく」
そして俺と霊夢は互いに手を交わしその日は寝た