独り
レミリア「咲夜、夕を知らないかしら?」
レミリアは夕に感謝の言葉と、色々と話したいことがあったので話そうとしていたのだが
咲夜「夕なら、少し前に」
夕「長い間ここにいるわけにもいかねぇから、俺は帰るじゃあな」
咲夜「と言って帰りましたよ」
レミリア「じゃあ、また今度にしようかしら、ありがとう咲夜」
咲夜「はい」
そして咲夜はメイドの仕事を終え
コンコン
図書館の扉をノックした
パチュリー「入りなさい」
咲夜「失礼します」
パチュリー「どうしたの?」
咲夜「いえ、パチュリー様にたのみたいことがありまして」
パチュリー「頼みたいこと?」
咲夜「はい、それは夕のことなんですが」
パチュリー「あいつね」
咲夜「彼何かがおかしいのですよ、それで何か能力とかを持ってるか気になりまして」
パチュリー「それを調べて欲しいってことね」
咲夜「はい」
パチュリー「分かったわ、けど血か何かで彼のDNAが必要よ」
咲夜「それは妹様との戦闘の時に手に入れときました」
パチュリー「流石ね、分かったわ2、3日あれば解析は終わるわ」
咲夜「ありがとうございます」
ーーー3日後ーーー
夕はレミリアに呼び出され紅魔館に向かっていた
夕「入るぞ」
レミリア「夕」
夕「それでいきなり呼び出して何の用だ?」
レミリア「この前はフランを止めてくれて感謝するわ」
夕「別にあれぐらいなんともねぇよ」
レミリア「それで、約束の件だけど」
夕「あぁこれはありがたくもらうぜ」
レミリア「えぇ、それは構わないわ、それでその武器についてだけど」
夕「おう」
レミリア「その武器はね………………………」
そしてレミリアから武器の説明をしてもらった、どうやら、霊力を多く送ることにより、形状が変化し、性能が増す、そしてある程度なら大きさや長さを変えることができ、大きさによっては喰われる霊力も減る、形状が変化する限界はレミリア自身も知らないということ等々を聞かせてもらった
レミリア「こんなところかしら」
夕「分かった、そういえば咲夜は?」
レミリア「咲夜ならパチュリーに呼び出されて、図書館に行ったわ何か用事でも?」
夕「いや、気になっただけだ、いっつもお前のそばにいるからな」
レミリア「そう、じゃあ私からの話は以上よ、すまなかったわね、こっちから行くべきなのに呼び出して」
夕「別に大丈夫だ」
レミリア「じゃあ私は用事があるから」
そしてレミリアは部屋を出て行った
夕 (やることもないし、図書館にでも行くか)
ーーー図書館ーーー
パチュリー「咲夜、解析終わったわよ」
咲夜「そうですか、それで結果はどうでした?」
パチュリー「とりあえず彼は人間だったわ、けど、血に含まれてる狂気が尋常じゃないわ、誰かに植えつけられた可能性が高いわね、そして、彼の能力だけど、「狂気と憎悪を増幅させる程度の能力」よ、しかも本人の意思に関係なく永遠に発動する仕組みね」
咲夜「え?」
パチュリー「……悪いことは言わないわ、これ以上彼と関わるのは止めといたほうがいいわ、あなたがいつ狂気に飲まれるか分からないわよ」
咲夜「……………」
夕「……………」
夕 (この辺りが潮時か)
そして夕は煙草に火をつけ、煙を吐き、図書館から出て行った
ーーー博麗神社ーーー
霊夢「神社から出て行く!!??」
夕「あぁ、お前のおかげでそこらの妖怪には負けなくなったし、何時まで長居する訳には行かないからな」
霊夢「そうだとしても何で急に?」
夕「…まぁ色々とな」
霊夢「本気で言ってるの?」
夕「あぁ本気だ…」
霊夢「………それなら無理してまで止めないわ、精々死なないようにね」
夕「おう、博麗の名は返す、けどお前からもらった夕って名だけは借りとくぜ」
霊夢「分かったわ」
夕「じゃあな」
そして夕は神社から出て行った
霊夢「………ばか」