高校生活の始まり
「おせーよ。」
「女の子は準備に時間がかかるものなの!」
「ふぅん」
そんな会話をしながら学校への通学路を歩いていると、
同じ制服を着た学生たちがなぜか私たちを「ギョッ」
としたような目で見ながら通っていく。
その学生たちを兄が睨みつけながら歩いている。
通学路を兄弟二人並んでいるのがそんなにもおかしいだろうか。
そんなことを考えているうちに学校についた。
校門で兄と別れ、担任の先生と一緒に教室へと歩いていた。
「片野。お前本当にあのショータの妹か。」
「はい。そうですが何か。」
なんて失礼な。そりゃ顔全然似てないけど兄弟だよ!
「いや、すごく落ち着いていて、あいつの妹とは思えんくてな。」
「はぁ。」
「まぁ、友達なんてすぐにできる。心配するな。」
「え?」
いつから友達の話になった!?私、お前に相談したか?
おい、教師。お前の頭どうなってんだよ。
そんなツッコミを頭の中で繰り広げていると、教室についた。
なんか、緊張する。教室への一歩がとても重く感じられた。
「ガラガラガラ」
ドアを開けるとつくしがいた。
つくしちゃんは、、中学からの友達である。
性格は、おっとりしていて、私と同じで漫画やアニメが大好き
なのである。
そんなつくしの近くに行き、話をし始めた。
久しぶりにつくしと喋ったからか、とても和んだ。
そんなこんなやっていると、もう4時間目がきた。
4時間目は英語だ。自分の得意分野だからかワクワクした。
すると、隣の男の子から声をかけられた。