高校入学
今日から高2だ。桜の花は満開。ピンク色の絨毯やー、と
思いながら私は寝込んでいた。
「へっくしょんっ」
「ほらー、だから寝てろって言ったのに。このバカアキ!!」
「ご・・・ごめん。カナ。」
「風邪気味だったのにアニメイト行ったりして」
「ご、ごめん」
「私もう始業式行くから。じゃ、兄貴頼んたよ」
「ん。」
そう、今は春。今日はなんと私の入学式なのだ。なのに私はアニメイトへ
行き風邪で休むハメに。片野純子、一生の不覚であります。
まさか、初日から・・・・・。最悪だ。
これから私は兄と同じ高校(桜野高校)に入学する。
それを初日から。。兄は今日サボるらしい。
多分ただの照れ隠しだろう。
「行って来まーす」
「いってらっしゃーゴホッ!!!・・・い。カナ」
「アキ!」
「大丈夫だって兄ちゃん」
バシッ
「いてっ」
病人を叩くなよ。と、言いたかったが、言ったらまた殴られそうだったので
やめた。 兄と喧嘩した奴らは皆。病院送りにされている・・・・らしい。
喧嘩したあとの奴らはなぜか兄についていき、自称下僕になっているらしい。
兄はその下僕の中の友人。紀田しか顔と名前を覚えていないらしい。
あとは皆へのへのもへじに見えるらしい。
私は今日何回「らしい」を使ったのだろうと、ふと気づき数えていると
途中で兄に中断された。「さっさと寝ろ」と言われたので
反抗してやろうと思ったが、今の私にはそんな気力がなかったので
すんなりと布団の中に潜り込んだ。
兄は満足したのか そのままどこかへ行った
チクタク チクタク チクタク・・・・・・・・
今何時だろうか。私はいつ寝たのだろうか。時計を見ると12時30分になっていた。
台所からはいい匂いがする。
アキはふらついた足取りで台所へ向かった。
「アツッ!!・・・・・・チッ」