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二度目の人生は魔王でした。  作者: 雨傘からし
第1章 幼少期
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異世界で勉学

あの事件以来、私は両親に勉強がしたいとせがむようになった。なんでっかていうとまあ、ぶっちゃけ魔法が使いたいからなんだよね、そんで私がどうやってあの精霊の力の届かない森で魔法を使ったのかが知りたいと思ったからなんだよ。


「レンも、おにしゃまといっしょに、べきょしゅるの!」

「レンはまだ1歳でしょ、だーめ」

「やーや!」

「んもう、レンったら」

「ははは、いいじゃないか好奇心旺盛なのはいいことだぞ」

「その好奇心のせいでこのあいだは死にかけましたけどね」

「う」


ああ、お父様よ弱いね、お母様には


「それにレン、お父様、お母様、お兄様じゃなくてお父さん、お母さん、お兄ちゃん、でしょ?」

「う、あい」


そういえばこのあいだお母様、お母さんに言われたんだよね私たちは貴族でもなんでもないから気軽に呼びなさいって、でもだいぶ前に様をつけられて誰かに頭を下げられてたような気がするんだけどなぁ


「てぇーつ、いぃーぶ、ほぉーたぁ!」


3匹のかわいらしい子犬たちを呼ぶ


『呼んだ!?レネンさ、ブッ!』


どしんっ、と何かがドアにぶつかったような音がする。

テツ、もしかしてドアにタックルした?


『レネン様!レネン様の匂いもするし声もするけど見当たりません!』

『ドアがあるんだが、テツ』

『どあ?なにそれ、ホタル知ってる?』

『人間が出入りに使うトビラだそうよ』


ガチャとかわりにロジーヌがドアを開ける


「あらあら、まったくお転婆さんね」


そういいながらひょい、とテツを抱き上げる。ロジーヌはテツのことがお気に入りでフィリップもテツのことを大層可愛がっているらしい。

ヨハンはヨハンでよくイブキに芸を仕込もうと日々奮闘している、だがよくニコロに妨害され断念しているのだが


「ほぉーた、きちぇきちぇ」


かくいう私もホタルが一番好きなのだが


『いまレネン様が変なこと考えたね!』


テツがいち早く察知する。

変なことってなんだ変なことって


『レネン様、なんですか?』


とてとて、と効果音が付きそうなくらい可愛らしく歩いてくる。

やっぱりホタはかわいいなぁ


「ほぉーた、おちゅあり」

『レ、レネン様?』

「おちゅあり」


ヨハンの影響のせいか私はこの3匹に芸を教えてみたくなっていたのだ、さあホタよお座りをするのだ!


『こうですか?』

「ちょーちょー、ほたえらいこ」


となでなでとなでてやるとうれしそうに尻尾を振る、その様子を見ていたイブキが無言で頭をこすり付けてくる。それを見たテツがロジーヌの手を振りほどこうともがき床に下ろしてもらい、こっちに突進してくる、だが椅子の足があるのに気が付かず思い切りぶつかる。


こういうのを、愛すべきバカというのだろうか、と思わずレンは遠い目になる。それはここ数日の苦悩の日々がそうさせていた。


外に出ようと窓に飛びついた瞬間、思い切り激突するテツ

それをみて内心レンは頭を抱えていた。

こいつ、絶対にアホの子だぁ…!


『レネン様、外が見えるのにっ、でれませんっ!』

『窓があるからな』

『窓があるもの』

『まど?』


ずっとここ数日はこの調子なのだ、いいかげんレンも疲れてきたらしい、レンが勉強をしたい2割の理由はこの子たちにも教育を施すためだった。


「ほーら、レン明日はお誕生会でパーティがあるから早く寝なさい?」

「あーい、いこっ」

「あんっ!」

「わん」

「わん」


ロジーヌは心の中が不安でたまらなかった、きっとあの子はとんでもない魔力を持っているとそう確信していた、まだ1歳にもかかわらず言葉がきちんと話せていてろれつが回ってない舌足らずなところもあるがそれでも年相応ではない、ヨハンでさえあそこまで話すのは2歳と半年のことだったから余計に我が子が心配になった。

勇者様も言っていたように、この先、何があってもあの子だけは守らなくちゃ。そう心に決めていた。



『リーク、起きてリーク』

「んぅ、何さ…え?」

『やっと起きた、リク』

「ていうか、リクったやっぱ私のこと?」

『あなた以外に誰がいるの?』

「だよねぇ」

『リクは自分の力が不思議みたいね?』

「あたりまえだよ」


ウミは、どうして夢の中に現れるのだろうか、知りたかったけど聞いたらいけない気がした。


「ねえ、ウミ」

『なあに?』

「ソラは?」

『ソラは今いないの』

「そうなんだ」

『あら、気にならないの?』

「なるけど、どうでもいいし」

『随分な言われようねえ』


クスクスとウミが笑う


『じゃあ、説明してもいい?』

「あ、ごめん、いいよ」

『貴方はね精霊にはとても嫌われているの』

「え、その一言はかなり私の心の中に響くんですけど、じゃあ魔法は使えないの?」

『ううん、精霊には好かれてないから精霊の魔法は使えないけど星霊には好かれているから星霊魔法は使えるの』

「はい?精霊ってそんなにもいるの?」

『精霊と星霊ね、精霊はこの世界で重要なのだけど星霊はそうでもないの、人を見守るのが星霊で新しい世界が好きなの』

「ふーん、てことはその星霊の力は使えるの?」


せいれいってことばがゲシュタルト崩壊してきそうになるね。


『そうなの、星霊は貴方に力を貸してくれるわ』

「どうして?」

『新しい世界が好きだから』

「…続けて」

『で、ちょっと待ってね、えっとねリク貴方が今使える力は12個あるの』

「へぇ」

『いまこの紙に書くね』

「どっから出したのさ」


<牡羊座 ♈ 火

 牡牛座 ♉ 地

 双子座 ♊ 風

 蟹座  ♋ 水

 獅子座 ♌ 火 

 乙女座 ♍ 地

 天秤座 ♎ 風

 蠍座  ♏ 水

 射手座 ♐ 火

 山羊座 ♑ 地

 水瓶座 ♒ 風

 魚座  ♓ 水>


『って感じかな』

「多々かぶってるけど」

『それはね属性は同じでも条件があるからよ』

「条件?」

『そう、たとえば牡羊座なら草や木のある場所、魚座なら水のある場所みたいに本来いそうな場所で使わないといけないの、属性に関係なくね』

「そうなんだ、でもね、あとは自分で考えたいの」

『いいの?』

「うん、いいの」

『…リクは強いね、最後にお話をしてあげるよ』

「お話?」

『うん、お話』


<その昔、記録に残される前に魔王がいたとされていましたその魔王は自分の城を空に作りましたそしてだれも自分を倒せないようにしました、そこでたくさんの魔物を作りました。ですがかつて仲間だった者たちに殺されてしまいました、その城に行く方法は魔王が自分で仲間たちに伝えたものでした。

記録にある魔王のお話です、その魔王は先代の魔王に忠告を受けました空には城を作らない方がいいと、そこで新しい魔王は海の深くに城を建てました、そこでたくさんの魔物を作りました。ですが、先代と同じようにかつての仲間に殺されました、その海の底へ行く方法は自分が教えたものでした。

そして、彼らは考えましたどうしたら次の子を幸せにできるのかと、ですが考えることをやめました魔王が幸せになって魔物を生み出さなくなってはこの世の中は成り立たなくなってしまう。魔物が落とす結晶はいろいろなものを生み出し、癒す力を持っていました、ですが海の魔王はあきらめませんでした、自分たちの知恵を使って次の魔王を助けようと、きっとまた違う世界からやってくる子だからと、空の魔王は拒否しました、希望なんてもてませんでした、でも仕方なく海の魔王についていくことにしました、新しい魔王様は何も知らなくて無垢で純粋で、面白い人でしただから空の魔王も賭けて見ることにしました、彼女がきっと正しい道を歩んでくれることを、だから見守って協力してあげることにしたのです自分たちの従者と新しい従者を彼女に与えて、この先この魔王がどうなったかはまだわかりません>


『こういうお話だよ』

「そうなんだ」

『まるで、』

「どうしたの?」

『ううん、なんでもない、さ、行って呼んでるよ』

「誰が?」

『あの子が』

「あの子?」

『そう、じゃあねリク』

「あ、ウミ、あの話って、」

『今はイブキだっけ、あの子を宜しくね』


―――――――――――――――――福

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