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二度目の人生は魔王でした。  作者: 雨傘からし
第1章 幼少期
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家族と近所の子供

コンコン


「あなた~、じゃないわね、フィリップ~」


ロジーヌお母様はなぜか私といるときだけお父様をフィリップ、と呼ぶなんで?よくないかな、別に


「ああ、ロジーヌか今忙しいんだあとでにしてくれないか?」


お父様が断る、むむむ、このままじゃ書斎に入って本が読めないじゃあないかくそう。


「おとしゃ、レンもいう!」


ここは必殺レンもいる攻撃だ!まあ、いるがいうになっちゃうんだけどねそこはご愛嬌ってことで


「なぁ、ロジーヌ」

「何かしら?」


お父様の上ずった声が聞こえる、へへへ~やってやったぞ、お父様は私にめっきり甘いからねこの調子でガンガン攻めるよ


「とうしゃまぁ、入れてくえないにょ?」


と、泣きそうな声で言うそれをロジーヌお母様はのほほんとした顔で見つめている。あ、やばい本当に涙流れてきちゃった子供だからかなぁ、とか考えてるとロジーヌお母様、まあ、お母様が大げさに


「まぁ、レン!泣いちゃったの、ほらじゃあもう行きましょう?」


という、おお、お母様演技派なんだね!尊敬しちゃうよ、私常に無表情だったからね、というか今の子供の姿でも結構いっぱいいっぱいに表情作ってるよ、だって疲れないかな、と脳内で独りでブツブツ言ってるとついにお父様が


「わかった、レン!入ってきなさい、お父様が悪かった!」


にやり、心の中で薄く微笑む、表情には出さないよ出したらただの不気味な子供だ

よ。お母様もニコニコと似たように笑っている、おお、親子だね。


ガチャリ


「しちゅれいしましゅ!」


うん、人のお部屋に入るときは礼儀正しくだね、それが私のモットーだよ

あ、因果応報とか自業自得とかも好きだなぁ


「まったく、レンはぁ~」


お父様、でれでれしすぎです、顔がとろんとしてます怖いです。傍から見たらロリコンですよ。

その時、バタバタと音を立てて誰かが入ってくるのがわかった。


「あら、もしかしてヨハンとニコロかしら」


あの二人が来るのか、うん、正直言おう め ん ど く さ い ヨハンっていうのは私のお兄様、3歳差で今は4歳でたしかこの村一番の天才だったはず、剣術も大人顔負け、知識はこの村一番の物知りのシドニーさんですら知らないことも知っている。お兄様はいい、いいんだ、でもニコロがねぇ…


「レン!いるかっ!?」

「おい、レンは1歳だぞいなかったら大事だ」


おおぅ、出たよ、来たようるさい大魔王ニコロサマがニコロはお兄様の大親友で4歳なんだけどなぜか私をたいそう気に入っている、なんでも1っ子な彼は妹みたいでかわいいといっているらしい。


「おにいしゃま、おかえりなしゃい」


一応、お兄様には言っておこう、お兄様は悪くないというかこいつが悪い、悪くはないって知ってるけどなんでもこいつお兄様と並ぶ天才らしいイラッときたユキとはまた違うイライラだ。


「俺には!?俺には!?」


う、言いたくない、言いたくないけどここにはお父様もお母様もいる、だから、仕方なくだそう、仕方なく挨拶をするんだ!


「おかえりなしゃい、ニコロしゃん」


なるべく早口で言う


「なんでさん付けなんだよ?」


いや、なんでニコロって呼ばなきゃいけないんだよ、お兄様ならまだしもお前は一回私を殺しかけただろうが!!!

そう、あれは私が生まれて10か月ぐらいのころそのころからニコロはうちに来てお兄様と遊んでいた、あれは暑い夏のことあ、こっちの世界では暦は12か月あってシオンの月、リンドウの月、という風に花の名前で月が決まっているらしいまあ暑い夏のことその日もニコロはうちに来ていたいつもはチラチラ見ているだけだったのにその日はお兄様が少し遅くなるといっていた日のこと、いきなりニコロは私の所に来てほぉー、赤ん坊だー、などと言いながらじっくり見た後私をよいしょ、と抱き上げてまわしだしたのだしかも挙句に


「ほら、高い高い回しバージョンだ!」


などと高らかに宣言しているのである、吐きそうになった幼児に何してんだ。数十秒ぐらい回されていてやっとのことお兄様が「悪い、遅くなっ」と言って入ってきて現状を見て固まる、その瞬間私はお兄様の腕の中にいたんだよ、ありがとうお兄様、あなたは命の恩人だ

そこから先は気絶していて覚えていなかったけどニコロはお兄様にめちゃくちゃ叱られていたらしい自業自得だ!

まあ、お兄様が遅れていた理由は女の子や女の人につかまっていたからなのだそうだけど、まあお兄様美形だもんな深い青色の髪を後ろで束ねているだいたい20cmくらいあるそうだ、前に切らないのか聞いてみたところどうやらお兄様は水の精霊たちに愛されているらしく、切ろうとした瞬間散髪屋、っていえばいいのかなまあその店主が泥水まみれになった挙句、店が水浸しになったらしい、恐ろしや

まあ、お兄様の目のこともあるんだろうけどね、お兄様は濃い緑色の目とそれとよく似ているけど違う色の目をもっているそうだ、なんでも、それが風の精霊の噂になっているとかうんたらかんたら、とニコロが言っていた

なんと、ニコロは精霊が見えるし話せるそうだお兄様もだが、ちなみにニコロは今の所大地の精霊のお気に入りらしい、精霊よ、何やってんだ

ニコロは明るい茶髪にキレイな青色の目をもっている。で、よくニコロに逆らうと大地の精霊に転ばされるのでロクな思い出がないのでニコロは嫌いだ!


でも、思いもよらなかった、私が精霊に憎まれていたなんて

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