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単発・短編集

写真家の日常

作者: なるす

頭の中を抽出しているだけの人です。

 二つの長いレンズ越しに、木々の間を眺めていく。さわさわと風に揺られる草木と、その間を飛び交う鳥たちの歌が、私を包んでいる。

 ふと、一羽の鳥に焦点を当てる。口元にはイモ虫。忙しなく顔を動かしながら、木の枝を組んで出来た丸い何かの中に体を突っ込んでいる。やがて鳥が飛び立った時、丸い何かの縁から小さな小さな丸い頭が顔を覗かせる。(ひな)だ。

 私は双眼鏡を下ろし、シャッターを構える。今日も最高の一枚が撮れた。早速帰って現像をと行きたいところだが、まだまだここには魅力的な被写体がたくさんいる。

 時間は正午を回ったところ。そろそろどこかに腰を据えて休憩をしようなどと考えながら、私は斜め掛けにしていたドリンクホルダーの蓋を開け、冷たく冷えた麦茶を飲んだ。


「あぁ、今日もいい日だ」

楽しんでいただけていたら幸いです。

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