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帝国へ
『海竜の咆哮』はカローデンで二つの未制覇ダンジョン攻略を成した。
『氷の牢獄』ではラングからカローデン冒険者に共闘を持ちかけたが、もう一つの『災禍の毒沼』では、逆にあちらから依頼された。
名誉を求め数ある冒険者はやって来るが、クランごとやって来るような実力ある冒険者は、実績をたてにとりギルド乗っ取りを図るものだった。
その点『海竜の咆哮』は、キールスでギルドを立て直した上で移籍して来た。
『海竜の咆哮』にも目的があり野心はある。
普通ならギルドの実権を吸収し、権利を保持したままクランを移籍させる。
基盤を残さずやってくるなど本来ありえない事なのだ。
ギルド設立を目指す冒険者達というなら尚更だろう。
だからカローデン冒険者達は『海竜の咆哮』を信用した。
都合良く利用出来るならさせてくれと堂々言い放った。
ラングは会談を持ちかけられ苦笑したが、仲間達の意見を聞き引き受けた。
前回と違い、カローデンのギルド、冒険者双方から全力の支援を受けられカローデンの二つ目の未制覇ダンジョン攻略に成功したのだ。
そして『海竜の咆哮』は始めから宣言した通り、クランメンバーを引き連れ帝国へと向かったのだった。




