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逃げた神々と迎撃魔王 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
ガウツ編

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冒険者のために

『黒魔の瞳』の深層の二十九階層はなかった。二十八階層の半分くらいの広さの空間に、祭壇のようなものが中央に、入口から向かって左右にそれぞれ宝箱のようなものがあった。


 奥には台座があり青く鈍く輝く魔晶石に似たものが置かれている。


「これは噂の核か?」


 ダンジョンにはいくつかのタイプがある。その中にダンジョンの核を持つものがある。 

 ダンジョン内に魔物を発生させる装置やエネルギー源になっていて、核を壊したり奪うとダンジョンが消えると噂があった。


 噂ばかりなのは、低層しかないダンジョンにはなく、ダンジョン内が異界に繋がっているような所にもない。


「核のあるダンジョンは、この世界の神が冒険者のために造った――――だった気がする。」


 なんとなく女神様が言っていた事を口にしる。核のあるダンジョンもランクがあって深層より更に奥、深淵部に続くダンジョンにはダンジョンマスターのような存在がいたはずだ。


 俺が言った事に仲間達が驚くが、女神様があやふやに伝えたせいで、俺も詳しくはわからない。


「ここは、核を取ってもダンジョンは消えないはずだ。心配なら宝箱のどちらかを取ればいい」


 どれか一つ取ると他の二つが消えるやつだ。攻略証明とするなら、ダンジョンの核一択で、他は何度も挑戦して開けてみればいい。


 祭壇はよくわからない。宝を取ると地上への転移陣が出るなんて親切なものもあれば、意地悪な最後の罠で、踏むと魔物の巣窟だったなんてありえた。


 人数の条件があるかもしれないな。ひょっとするとこの先に深淵部があって三回攻略すると祭壇が開くとか。


 もどかしいが、冒険者のために用意された舞台なのは間違いない。いつかゆっくり解明したいものだが、今は深層攻略の成果を持ち帰るのが先だろう。


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