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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
ガウツ編

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期待の新戦力

 スカウトの候補から優先順位を決め勧誘に向かう。

 冒険者は依頼を受けていなければ、だいたいギルドか宿屋か酒場にいる。


 追加料金を払ったのでリストには滞在する宿屋の情報と、依頼の傾向が載っていた。


「十人分で、金貨二枚も払ったんだ。

この際だから人が良ければ全員連れて行ってもいいよな?」


 クランから予算は出して貰えるが結構な出費だ。

 武器や食事の費用を考えると高すぎる。

 だが、これはギルドの信頼性を同時に俺たちにも示してくれている。

 商人の信用証みたいなものかな。


 まあ手間をいくつか省いた分だけ高くつくのは仕方ない。

 そう思うしかないので、交渉役はラクトに任せて優先順位の高い順にあたっていく。


 最初の魔法使いはギルドにいた。

 初めて組んだパーティーで依頼に失敗した後、ずっと一人で依頼をこなす孤高の魔法使いだ。


 ギルドに来ると一先ずお茶を飲んで騒がしい冒険者達が依頼を受けて出てゆくのを待ち、静かになってからゆっくりと一人で受けられる依頼を捜す。


 依頼を受けない事もあり、ギルドの評価は気まぐれな印象だ。

 ラクトが声をかけると、話しは聞いてくれた。

 ダンジョンの深層に興味は示したが、人と行動するのが苦手だからと断わられた。


 次はギルド近くの宿屋にいた少年だ。

 治癒士見習いの子で、結局まだ治癒が使えないからとパーティーから追い出されたばかりらしい。


 治癒が使えなくてもポーターという手もあるので誘ってみたら了承してくれた。

 お金がなくて宿屋からも出てゆかねばならず困っていたようだ。


 リストのメンバーを全員回るつもりなので合流して戻るまで、そのまま宿屋にいてもらう事にした。


「回復役になれると助かるね」


 真面目そうな少年なのでクォラが気に入ったようだ。


 最終的にスカウトしてパーティー入りが決まったのは三人もいた。

 一人目は治癒士見習いの少年イウルだ。

 僅かな手荷物を持ってすでに合流している。


 二人目は斥候のトロンだ。

 イウルと同じくらいの少年で元はハンターギルドで狩人を目指していたらしい。


 冒険者ギルドの方が稼げるからと転属を勧められたあと、所属していたハンターギルドが潰れた不幸な少年だった。


 最後は薬屋の少女だ。

 ニーシャという名の可愛らしい子だ。

 亡くなった両親の残した薬屋を継いで頑張っていたが資金繰りが苦しくなり店を畳んで冒険者になったと言う。


 いつか薬屋を再興したいという事で、パーティーにというよりクランに加わった形だ。


「中々良い人材が揃ってるじゃないか」


 三人を連れてクランへ戻るとラングが自己紹介をして、クランへの加入手続きを行った。


 イウルとトロンは『海竜の爪』に入り、ニーシャは薬師ギルドに登録し、クランへ加入となった。




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